客引きがいるボッタクリ居酒屋が取り沙汰され、各地で客引き行為を禁止する条例ができている昨今。ほぼすべての客引き行為は迷惑行為といっても過言ではなく、繁華街を歩く上では極力無視することが最良の自衛手段。
しかし、敵もさるもの、「キャッチとはいえど袖すり合うも他生の縁」と考えたい心理を見事に突いてくる。「いい話好き」な酔客がうっかり引っかかりそうな策を弄してくる。
「客引きが言うには、自分の彼女がおっパブ嬢を引退する日だから、全額払うので指名してほしいと。『最終日くらい変なことされたくないじゃないすか。だから、指名してもおっぱい揉むだけにしてほしいんすよ』」(神奈川・本厚木)
で、引退したのかといったら、まったくの嘘で全額払うというのも結局嘘だったわけだが、ここまで言われたら、つい入ってしまうのが人情というもの。情感たっぷりのエロドラマである。
続いて、ボッタクリ店での一コマ。
「会計でボッタクられた。客引きに文句を言ったら、『マジっすか? ちょっと言ってきますよ!』と店と交渉し、見事キャッシュバック! それに感動してたら、『気分転換に別のおっパブどうですか?』と紹介された」(浜松・千歳町)
もちろん、最後に「別の店を紹介する」までがワンセッションなのだろうが、アメとムチを使った駆け引きはさすがの一言!
まあ人情ドラマ風だけど結局は狡猾な手口の一環であり、世知辛いわけなんだが、ごくごくたまにはこんなこともあったりする。
「しつこいキャッチがいて、埒が明かないので一緒に近くのラーメン屋に行くことに。そこで身の上話を聞いているうちにすっかり意気投合。最終的に『うちの店には来ないほうがいいよ』と囁かれました」(東京・新小岩)
キャッチも人の子。ネギを背負ったカモに感情移入し、食べられなくなってしまうこともあるというわけだ。めったにない話ではあるが……。
週刊SPA!2月24日号「C-1グランプリ2015」では、全国の風俗街・繁華街で客引きが発したおバカだけど心に響いたお下劣フレーズを収集。杉作J太郎氏とハズレ風俗体験漫画界の帝王、桜壱バーゲン氏を最終審査員に迎えて日本一くだらない夜の街のワンフレーズを決定している!
[引用/参照:http://dmm-news.com/article/919106/]