7月7日、警視庁保安課は「現役女子大生専門店」などと謳った売春店を経営したとして、大阪府堺市の風俗店経営者(32)ら6人を売春防止法違反の疑いで逮捕した。
その逮捕容疑は6月29日、東京都渋谷区のホテルに無職女性(18)を派遣し、客の男性会社員(44)と売春させた、というものだ。
逮捕された6人は2店舗の風俗店を経営。ともにデリヘル店を装っていたが、実態は派遣型の売春クラブだった。
このうち1店舗は現役女子大学生専門店として、もう1店舗は現役モデルが在籍する店として風俗マニアの間ではかなり有名な存在だった。この両店に在籍する70人の女性のうち、確かに約30人は現役の女子大学生だったという。
ちなみに料金は女子大学生専門店が120分7万円、現役モデル在籍店が120分15万円とのこと。
ただでさえかなり高いと思われる料金設定だが、他にも3時間22万円のコースや、コースに入って一晩で65万円も使う客がいるなど、利用客は後を絶たなかったというから驚かされる。
2013年5月からの2年間でなんと約3000人もの客が利用、その間の売り上げは実に約2億円にものぼるようだ。
「現役○○」を謳い文句にした風俗といえば、今年2月には“現役女子高校生をマジックミラー越しに眺めることができる”ことをウリにした店舗が摘発されたのが大きな話題となった。
摘発されたのは「現役」女子高校生を労務させていたからにほかならないが、こちらの料金は30分3000円ほど。だが、追加料金を払った客には下着を見せるなどのサービスも行っており、相当な人気を得ていたようだ。
たとえサービスの内容が同じでも「現役OL」「現役看護師」「現役スッチー」など、「現役◯◯」という謳い文句がつくのとつかないのとでは、どうやら人気に大きな違いが出る様子。
それに乗じて「現役人妻」「現役素人」など、ちょっと理解に苦しむ「現役」まで出てきてるというから、「現役◯◯」げに恐ろしや、というところだろう。
[引用/参照:http://news.livedoor.com/article/detail/10398766/]
昼は文学、夜は…
男性客の心をつかんだのは「普通の風俗店とは違う素人っぽさ」(捜査関係者)にあったようだが、どのような店だったのか。
摘発されたのは女子大生専門とした「ガーリー東京」と、モデルやグラビア女優が在籍しているとした「エリートクラブ」の2店。
ガーリー東京のサイトをみると、顔にぼかしがかかっているものの、髪形や服装から明らかにド派手な雰囲気の女性はいなそうだ。紹介文には、容姿のほか次のような記載もある。
《フランス文学を専攻するお嬢様》
《歯科衛生士になりたくて上京》
《高齢者にスポーツを教えるゼミを専攻》
なにより「業界初挑戦」「恥ずかしがり屋」といった文言や、入店までの戸惑いなどを書き込み、清楚(せいそ)さや初々しさを売りにしていたようだ。
女性らは入店した動機について、就活、留学、旅行の費用を稼ぐためと話し、中には「両親の学費負担を減らしたい」とする女性も。多くが風俗求人サイト「バニラ」を通して応募したという。
利用者は高所得者が大半とみられるが、業界に詳しい関係者によると、重要な接待で使われることもあったという。「秘密を共有することで取引がうまくいくことがあるようだ。『またガーリーで呼んで』なんてやりとりもあったらしい」
女性の容姿や性格がハイレベルとしても知られており、「『最高に満足した』などの書き込みも多かった。ただそういった書き込みなどから警察の捜査の手が伸びたという話もある」との声もある。
警視庁は端緒を「サイバーパトロールで高額な『デリヘル店』をみつけたこと」と説明している。店が女子大生を売りにしていた理由について、ある捜査関係者は「風俗嬢らしからぬ素人感だろう」とみる。
ネットで検索するとほかにも都内外に「女子大生専門」をうたった店は数多くあり、やはり「素人」「普通の女のコ」などとPRしている。
風俗ジャーナリストの青山照彦氏は、「頭のいい子たちを自分の恋人にできるという男の征服欲を満たすことができるのだろう」とその魅力を推測する。
青山氏によると中には「大学マニア」の男性もいるといい、ゼミにどんな先生がいるか、サークルでどんなことをしているかを聞いて、女性の学生生活を想像しながら喜ぶのだという。
「このため店側も女子大生ではない女性に対しては、ある程度ネットで大学の情報を勉強するよう指示しているようだ。ただ一方で嘘がばれそうになって、冷や汗をかく女の子を見るのを楽しむ男もいる」と青山氏。
同感できる人が少なからずいるのだろう。
2店を経営し売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕された堺市の男(32)は逮捕時、「風俗嬢はいるが売春婦はいない」と容疑を否認した。男心をつかむことにたけていたようだが、警察の摘発からは逃げられなかった。
[引用/参照:http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0721/san_150721_8732384899.html]
ネット上でも「裏ガーリー」なる隠語が散見
東京都渋谷区に事務所を置き、「エリートクラブ」と「ガーリー東京」の2店を営業。
風俗誌関係者は「ガーリー東京は、渋谷によくいそうなギャル系のかわいい現役女子大生と遊べるとして有名だった。
料金はモデルなどが在籍しているという「エリートクラブ」が120分15万円であるのに対し、「ガーリー東京」は7万円。それでも、渋谷発のデリヘルの相場としては2~3万円は高く、ルックスに自信があるコが集まっていた」と話す。
ネット上でも以前から「裏ガーリー」なる隠語が散見し、他店より割高で強気の価格設定をしている事から日常的に本番行為を斡旋していたようだ。
インターネットの掲示板には「(女性が)何も言ってないのにゴム(コンドーム)を出してきた」という利用客とみられる人物のコメントが書き込まれていた。
気になるのは両店あわせて3000人におよぶ顧客リストの中身だ。いまごろ、外に名前が漏れないか、戦々恐々としている人も少なくないだろう。
渋谷を中心に営業していた店であれば土地柄、芸能人や若い人に人気があるバンドのボーカル、一流企業の役員などがリストに挙がっているのではないか」と推測する。
未成年ではないだけに同情の声も集まっているようだが、人気店だっただけに、ライバル店からの摘発だと言われている。