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アイドルたちを襲う恐怖のシャッター音が鳴り響く・・・最新盗撮事情の実態

今年の7月に放送されたトーク番組『僕らが考える夜』(フジテレビ系)で、AKB48の島崎遥香が明かした発言が大きな波紋を広げた。

「高校時代から校内や通学路でバンバン写真は撮られていて、今でも制服姿とかネット上に溢れかえっている……」

AKB48といえば、今年3月に起きたある事件を記憶している読者も少なくないだろう。

現役メンバーたちのスカートの中や、ロッカールームで着替えている様子などの画像が、週刊誌に掲載されたのだ。

「それを撮影した犯人は、AKBメンバーをマネージメントしていた芸能プロの元取締役だったんです」(女性誌記者)

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味方だと思っていた者のまさかの犯行は、メンバーからしたらたまったものではない。

「また、最近でも、乃木坂46のメンバーとされるトイレの動画がネットに上がり、騒然となりました。真偽は定かではありませんが、卑劣な行為です」(週刊誌ベテラン記者)

現代はまさにネット社会。画像や動画がネットに晒されると、たちまち拡散してしまう。写真週刊誌を中心に撮り続けているフリーのカメラマンはこう話す。

「今は、一般人が街角にいるアイドルや芸能人を撮って、気軽にツイッターなどにアップするんですから、こっちは仕事にならないですよ」

自身もツイッターやフェイスブックなどのSNSの目撃情報により、取材に出向く事もあるので、すべてを否定するわけではないという前置きはしながらも、アイドルの被害を心配する1人である。

「ずっとカメラの恐怖に怯えながら生活するのは精神的にキツいですよ。まして(AKB事件のように)身内に写真を撮って売ろうとする人間がいるわけでしょ?

昔だと考えられないです。仕事柄、悪者にされるのは慣れていますけど、僕たちは人を騙したりしてまで写真は撮るなと教わったものです」

と警鐘を鳴らす。

ただ、思い起こせば昔も写真が週刊誌などに売られたことは度々あった。

加藤あいとされる露天風呂入浴写真、モーニング娘。とされるトイレ写真、さらには奥菜恵とされるニャンニャン写真……。

しかし、一時的な話題にはなったが、ハッキリと白黒は付けず自然とフェードアウトしていった。それは、なぜか?

「これは私じゃない!」

と言い切れば、逃げきれるほどの画質の悪さがあったからだ。芸能裏事情に詳しいベテラン放送作家はこう語ってくれた。

「今は誰でもスマホで簡単に写真や動画を撮ることができますからね。それも、かなりの高画質。シャッター音を無音にすることもできるので、気づかれないうちに撮られてしまうことが多いんです」

そして悪辣映像は”ビジネス”となってしまう。

ある動画投稿サイトにアップされた1本の入浴映像が大問題となった。その映像の紹介文がこれだ。

「現役高校生アイドルをやっている姉の入浴シーンです。高感度カメラのため、全部丸見えだよ!」

アイドルの弟が、自分の姉を売って小遣いを稼ごうとしたのである。まさか家の中でこんな被害に遭うなんて、姉からすれば想像もできなかっただろう。

「昔だったら、まずカメラを購入することも、撮った写真の処理も手間がかかった。

でも、最近はネットで検索すれば簡単にそれ用のカメラも買えるし、少し知識があれば小学生でもネットにアップすることができるから、アイドルからすれば私たちマスコミだけを警戒すればいい時代ではありませんよね」(前出・カメラマン)

さらに、そうした時代背景の裏には機器の進化もある。

現役の探偵であり事情に詳しい今野裕幸氏はこう解説する。

「悪質映像といえば電波を出すタイプを皆さん想像するでしょうが、今は探知機も安値で売られていますから需要は減っているんです」

現在では無線で画像を飛ばすタイプよりバレにくいとの理由で、カメラ自体にデータを保存している場合が大半だという。

「だから、自由に家を出入りできる身内や恋人による犯行が増えています。だから撮られた側からすると”まさか!?”なんです。

また、アイドルの場合、ストーカー化したファンが厄介です。見境のつかなくなったファンがストーカー化する可能性もあるからです」(今野氏)

近年のアイドルは昔の手の届かない存在と違って、身近なキャラクターというのが大きな売りの一つになっている。

“すぐに会いに行けるアイドル”というコンセプトが、凶悪なストーカーを生み出し、アイドルを追い詰めるための原因の一つになっている側面もあるのだ。

今野氏によると、便利さを追及することで、ストーカーを助長させてしまうことにつながることもあるのだという。

「たとえば『合鍵屋』というサイトがあります。マスターキーがなくても鍵の写真だけで、合鍵ができてしまうというものです。

もちろん写真だけで鍵が作れるというのは本当に便利なことですが、よからぬことに使う人が出てくる恐れもあります」(今野氏)

ブログにアップした写真に鍵が写ってしまった……。それだけで、このアイドルの自宅は、誰でも出入り自由になってしまうのだ。

仕事場でも私生活でも悪のレンズに追われるアイドルたち。彼女たちも必死にバリアを張っている。

乃木坂46の中心メンバー橋本奈々未は、自身のトークアプリ『755』でこうコメントした。

〈電車に乗ったら向かいの男の人に、ずーっと携帯を向けられていた。もし電車に乗っている私の写真なり動画がネットにあがっていたら教えてね。笑〉

最後に”笑”で締めているがこの呟きをみたファンからは、心配する声が上がった。

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超人気アイドルが電車に乗っていたら、被害にあう確率はグンと上がるだろう。前出のベテラン記者は、この事件の裏側事情をこう話す。

「これも現代のアイドル事情を表していますよね。メンバーが多いから、全員にスタッフがつくことができないんです。グループ内で1、2を争う橋本ですら、電車移動ですからね。仕方ない部分はあるんですけどね」

そう、現代は”誰でもアイドルになれる”時代なのである。

かつては、「アイドルになりたい」なんて言えるのは、一握りの女の子だけだった。しかし今、テレビで見るとわかるように、アイドルは全員が全員、かわいいわけではないのだ。

「国民的アイドルに限らず、全国各地には相当の数の地下アイドルが存在します。しっかりしたコンセプトを作ってライブをすれば、決して美人ではなくても驚くほど多くのファンが付いているんです。

売れるためにガムシャラになって働いている彼女たちは、”水着撮影会”を行っています。さらには事務所に内緒で”個人撮影会”を開催して一糸まとわぬ姿になっている子もいます。

こうなると、無法地帯になってしまいます。アイドルの被害は日常茶飯地と言っていいでしょう」(アイドルライター)

こうしたアイドルたちの撮影会での写真は、ネットにあふれ返っている。

a20151023-6ネットで検索してみると、更衣室に隠されたアイドルたちの着替え画像が、続々と出てきてしまう。中には、局部をアップで捉えた画像もある。

撮影会とはいったいどんな状態で行われているのだろうか。あるグラビアアイドルに話を聞いた。

「お客さん1人あたり1分くらいの時間でスケジュールを組まれているので、現場はいつもドタバタなんです。簡易的に作られたスペースで着替えることがほとんどだし、急いでいるのに警戒しながらなんて不可能ですよ。”

売れるためなら仕方がない”と開き直っている子もいるのが現状です。もちろん、それが嫌で辞めていく子もいますね……」

撮影会は多くの事務所が合同でやっていたり、間に代理店やプロモーターが介入していることが多く、犯人の特定が難しいという。

24時間、アイドルは恐怖に怯えながら暮らしているのだ――。

[引用/参照/全文:http://taishu.jp/18016.php]

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