彼女の反応がイマイチ。そう感じる貴兄はもちろん、「俺は毎回イカせてる!」なんて自信満々の方にこそ読んでほしい。
「女性の大半は演技しますから、ほとんどが似非トビウオでしょう。実際は、7~8割がマグロじゃないでしょうか」と、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』著者の宋美玄先生も太鼓判(?)を押す。
今こそ、真実と向き合おう!
マグロからトビウオになれた”幸運な2割”に属する女性たちの話を聞いてみた。すると、そこには多くの共通点があったのだ。
「私がマグロになったのは、最初の彼氏が原因」と語るのは由美さん(仮名・27歳・アパレル)。
「キッカケは高校生のとき。付き合って1か月の彼が、いきなり股間に手をつっこんできたんです」
ムードもなく、手も洗っていなかったので、ショックだったそう。
「それ以降、お金がないからと、エッチはいつも青姦。落ち着けなく、感じる余裕なんてありませんでした。ラブホ代をバイトで稼ぐ愛情もないのかと、悲しかった」
以来、触られることが嫌になり、理由をつけて拒むように。「断り切れないときは、早く終わらせるために、感じたフリをしていました」という。
「その後、現在の彼と付き合うんですが、元彼にされて嫌だったことを正直に話したんです。すると、彼はエッチするまでの半年間、キスしかしない真摯な姿勢を貫いてくれた。
そしたら、私のほうが『したくないの?』と不安になっちゃって、自分から誘ったんです」
今彼とのSEXは、元彼とは別物とのこと。
「時間をかけて丁寧に愛撫してくれるし、少しでも嫌なそぶりを見せたら中断してくれる。
感じる部分も、『ここは気持ちいい?』と、『YES』か『NO』の一言で答えられるように聞いてくれるから、恥ずかしい思いをせずに伝えられました。それで、3回目のエッチで初イキを体験しちゃいました!」
トビウオにしてくれた彼とは”8年たった今でもラブラブ”だとか。
性欲の強い彼がキッカケでマグロ化したのは美穂さん(仮名・25歳・美容師)だ。
「元彼は性欲が強く、会うたびに求めてくるタイプでした。そのうえ、”刺激が強ければ強いほどいい”と思い込んでいて、愛撫が荒々しかったんです。
乳首とアソコを、1時間近くもこねくり回し、一晩に何回も求めてくるもんだから、痛くって」
1時間もかけて愛撫しても、彼女にとっては拷問だったのだ。
「『嫌』って言っても、『感じちゃうのが怖いだけだろ』と勘違いして激しさを増すので、動かずにやり過ごすしかなかったんですよ。
フェラなんてしてやるもんか!って思ってた。でも、あまりにマグロだとかわいそうなので、一応、感じている演技をしていました」
勘違い男の次は、オモチャをやたらと使いたがる男と交際。
「実験道具にされているみたいで悲しかったですね。でも、経験が少ないので、SEXってこんなものなのかなと思っていました」
しかし、7歳上の彼とのSEXが美穂さんをトビウオにする!
「今の彼は、SEXの前に必ず『好き』って言ってくれるし、髪を撫でたり、抱きしめてムードをつくってくれる。
愛撫もガッツかず、ゆっくりと全身を触ってくれたので、最初のエッチなのに、すごい感じちゃって……
前戯だけで、ビショビショに濡れていました。愛されている安心感って大事。彼にはフェラもガンガンです」
20代でマグロを卒業できれば早いほうかもしれない。愛子さん(仮名・31歳・広告)は、30代でようやくトビウオの仲間入りをした。
「20代で付き合ったのは8人。けど、今の彼以外とのSEXで、気持ちいいと感じたことはなかった」
理由は彼女のコンプレックス。
「今までの彼は顔で選んでいたんです。相手がかっこいいから自信が持てなくて、SEXは彼らの指示どおりにしか動けないマグロでした。
彼らは自信満々だったので、プライドを傷つけないよう演技してたけど、全然よくなかった。それに元彼たちは、胸をロクに愛撫してくれなかった。
もともと胸が小さいのがコンプレックスだから、さらに委縮してしまって、感じることができませんでした」
ようやく感じるようになったのは、現在の彼と出会ってから。
「最初は、顔がタイプじゃないので、あまり好きではなかったんです。でも彼は、今までスルーされてきた私の胸を、心を込めて愛撫してくれたんです!
“胸が小さくても受け入れてくれるんだ”って思ったら、少し自信がついて、エッチに集中できるようになりました。それからしばらくして、イケちゃったんです!」
そこからの進化は早かった。
「今まで試せなかった、女子会で仕入れたフェラテクも思う存分に試しました。
彼が『上達した!』と褒めてくれるので、さらに頑張れちゃうんですよね。今では、私からエッチを求めています。もちろん、彼のことも大好きに」
最後は、トビウオになりつつあるミキさん(仮名・30歳・商社)。
「今彼の前に、9人と付き合いましたが、”いやらしい女”と、思われるのが嫌で、SEXが好きになれなかったんです。自分から動くなんてありえなかった」
そんな彼女が、騎乗位好きのトビウオになりつつあるから驚きだ。
「今思うと、元彼たちは前戯に『やっつけ感』がありました。手順に組み込まれてるから、とりあえず触るという感じ。
今彼は、反応を見ながらしてくれるし、最中に『愛してる』と言ってくれて最高!!」
素直に反応しても、嫌われないとわかったら、感じることに抵抗がなくなったのだそう。
「あるとき、彼のアドバイスに従って、初騎乗位に挑戦。自分で腰を振るのは難しかったので、彼の体に上半身を預けて、下から突いてもらいました。
すると、今まで感じたことがないような快感を覚えて……。もう少しでトビウオになれるかな?」
全員に共通しているのは、「一人のSEX王子によって、トビウオにされた」ということ。
そしてどうやら、女にとってSEX王子とは、”超絶テクニックの持ち主”ではなさそうだ。
元彼がかわいそう。