週刊プレイボーイ編集部(集英社)が2023年6月7日、画像生成AIを使った写真集『生まれたて。』を販売終了すると、公式サイトで発表した。
AI生成物の商品化について「世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであったと判断するにいたりました」としている。
同写真集を巡っては、権利上の問題などを指摘する声がSNS上で上がっていた。
「慎重に考えるべきだった」
AIグラビア写真集『生まれたて。』は、5月29日に発売された。週刊プレイボーイ編集部が画像生成AIを利用して作成した「さつきあい」というグラビアアイドルの写真集だ。同編集部は6月7日、同写真集の販売を終了すると発表した。
5月29日発売の『週刊プレイボーイ』に掲載した特集記事「AIグラビア大研究」の「さつきあいグラビア」とデジタル写真集『生まれたて。』について「グラビアにおける生成AIの可能性を探るため、企画したものです」と意図を説明した。
同編集部は「本企画について発売後よりたくさんのご意見を頂戴し、編集部内で改めて検証をいたしました」とし、「制作過程において、編集部で生成AIをとりまく様々な論点・問題点についての検討が十分ではなく、AI生成物の商品化については、世の中の議論の深まりを見据えつつ、より慎重に考えるべきであったと判断するにいたりました」と述べた。
「週プレ グラジャパ!」は同日11時に、他の電子書店は同日以降順次販売を終了するとしている。
[via:J-CAST]
https://www.j-cast.com/2023/06/07462926.html
何が“アウト”だったのか?
実はネット上では、さつきあいをめぐって様々な指摘が。
「さつきあい」をめぐる様々な指摘
「学習に使われた画像の権利関係はセーフなのか?」
「今までお世話になってきたグラビアアイドルやカメラマンを裏切るようなことはやめて」
生成AIをめぐる著作権の問題や、生身のアイドルや関係者の活躍の場を奪ってしまう可能性を危惧する声。
さらには「さつきあいは実在するアイドルに似ている」などの反応も寄せられた。
大きな可能性を秘めているものの商業化への課題は多い。《中略》
このニュースについて、『ABEMAヒルズ』に出演したニュース解説YouTuberで「The HEADLINE」編集長の石田健氏は「(生成AIをめぐる)著作権については、取扱いが難しい問題がある」として、次のように解説する。
「例えば、有名キャラの画像を読み込ませて似たようなキャラクターを生成した場合は明確に『アウト』と思えるだろう。しかし、アメリカの著作権にある“フェアユース”という概念には『学術利用だったらオッケー』という考えがある。
また、『OpenAI』は非営利団体も会社として持っている。そこで培った技術を商業的な会社で使えばどうなるのかという問題もある。まだまだ“グレーゾーン”は多い。
AIグラビアについてもこれまで同様に楽しめる人もいれば、そうでない人もいるだろう。生身のアイドルの仕事を完全に奪うことはないと思ってはいる。
しかし、いわゆるグラビア画像よりも“過激な衣服やポージングを作ること”はできてしまうので、そうなった際にそちらを好む人が通常のグラビアにお金を使わなくなる懸念はあるだろう。
それに、学習データに使われた人の人格権の問題も生まれるのではないか」
続けて、石田氏は「グラビアアイドル以外の人も学習データに使われてしまう可能性」を指摘した。
「水着などのグラビアを絶対にやらない人に水着を着せたような“ディープフェイク”であれば『あの女優に似てる』というやり方で作るので、ある種罪にも問いやすい。
だが、作る過程がブラックボックスで出来ている生成AIだと『アウトプットがたまたま似ているだけ』という“言い訳”ができてしまう。罪に問えるかも際どいラインだ。
今回は大手の出版社が踏み切った行動が批判を受けた。しかしながら、こうした問題の解決に向けては、出版社も著作権などの議論に積極的に参加することが望ましいのではないか。
『批判を受けたから2度とAIの話題には触れないようにする』とはならないでほしい」
[via:ABEMA TIMES]
https://times.abema.tv/articles/-/10083486
【問題点】
①集英社という大企業が行ったこと
個人製作ではなく、一般的に週刊少年ジャンプなどで知られている企業である集英社がこれを喜々として行ったことが炎上の発端となった。
集英社のみならず出版業界では海賊版などに悩まされており、作家の権利を守るべきという立場なのにそれを犯した行為が不評を買うことになる。
それらを茶化すように漫画村騒動の渦中の人物である「星野ロミ」が「ジャンプ作家陣の画像を作って漫画村ネオを作ります!」と宣言するほどである。
②制作に使ったAIが非公開であること
これらの画像を出力するにあたり、間違いなく大元のツールが存在するはずなのだが集英社側はそれを非公開としている。
一部ユーザーの見立てでは「Stable Diffusionが使われているのではないか?」と噂されている。
そして、それらが存在するということは「素材」として「学習」に使われたグラビアアイドルがいることも示唆されていることになる。
③元グラビアアイドルの存在
さつきあいの「素材」に使われているのが元女優・グラビアアイドルで現声優の「浅倉唯(前名義)」ではないかと言われている。
[via:atwiki]
https://w.atwiki.jp/genai_problem/pages/44.html
㊧さつきあい ㊨浅倉唯
浅倉唯(現 椛島光)と似てる?
浅倉唯
ネットの反応
・これがAIコラか…
・AIはみんな同じ顔に見えるわ
・すげー不気味だ。目が怖い。
・AIグラドルはエロくない これじゃ売れない
・ピクリともしない
・実際売られてる生成エロ写真集はどれもエロが足りないか質が悪い。
・乳首くらい見せてよ
・整形したタレントよりましやな
・これよりずっとエロ可愛いAIグラビアがいくらでもある
・学習させてる内容が不透明だしな
・浅倉さん、集英社で水着グラビアデビューしてるんだね…そら、集英社さんの手元にイーッパイ素材があるでしょうねえ
・ちなみに浅倉唯とさつきあいの身長と趣味が一致
・今は水着グラビア辞めて女優業なんだっけ?まあそんな人に似てるAIグラビアとなったら色々問題あるわな
・結局既存の画像データのツギハギ
・「世の中に問いたいからやった」ってお気楽な言い訳だよなあ
・まあ確かに似てる。加えて朝倉唯ってグラビアアイドルはこれ以上性消費の対象になりたくないって言ってグラビア辞めた上に改名までしてるって状態だからな
・結局イラストではあるんだけど、じゃあ実在する人物のイラストを勝手に書いて商品にしたらそれは揉めるよねって言う
・よく出来たモンタージュなんだよ
・革新的なものが出てくると必ず足引っ張る層が出てくるよなw
・そこまで似てるか?
・似たり寄ったりの顔作ってるからね
・ガッキーと大島優子を混ぜた感じ?
・近い将来、整形や加工されたグラドルより、AIグラビアが上回るだろうな
・別に売り物にする必要ないからな 個人で理想のグラビアを作り個人で楽しむだけなら著作権も肖像権も関係ない
・人間の記憶なんて過去のコピーなんだからAIだけに厳しいルールを適応するのはおかしいで
・既存の産業を潰すかもしれないから、もう抗議&闇の力が来たんじゃないか?
・自分達の仕事がなくなるからグラビアアイドルと事務所が苦情入れまくったんだろうな
・芸能事務所に限らず、カメラマンもスタイリストもヘアメイクもみーんないらなくなるからな 業界の事情だろ
・おまんまの食い上げだもんな…
・生が1番抜けまっせ
「浅香唯」て読んで「え?似てるか?」て、一人で勘違いしてたw
AIって要するに「リアルに描かれた絵」だよね?
実物を「トレースして書く」って漫画を出版してる会社がやるのはヤバイよね?
「漫画がトレースして書かれた」ってなったら大問題だよね?
これ単に元ネタが明確にいたことが問題だと思ってる
元ネタがいないようなAIグラビアが出てきたらまた違うかもしれないけどこれで無駄にイメージ悪くなったの痛いなあ
パクリだから