大震災の影響で、民間企業のCM自粛が相次ぎ、注目される一方、「もう見飽きた」などの批判も集めてしまったAC広告。
SMAPやサッカー界、意外なところではトータス松本や内田恭子らが起用されているが、新作の震災臨時キャンペーンもまた、起用を巡っての裏事情がかいま見えてきた
SMAP
今回の震災臨時キャンペーンのCM制作について、ACのスタッフが話す。
「全国の広告会社からの自主提案企画を受け、各界で活躍の著名人の出演協力によるCMを制作しました。制作費は実費程度で、出演料が派生するような方もいません。ピュアな思いからの出演です。震災直後から『何か自分にできることはないか』と思案していた方々で、その思いを直接、あるいは間接的に聞き、お願いしました」
女優・大竹しのぶは日本郵政グループ。タレント・ベッキーは国税庁。女優・松たかこは証券会社や銀行のCM主演経験がある。ただ、大手広告代理店関係者から見ると、人選において意外な裏事情が見え隠れしているという。
サッカー界ばかりで、プロ野球界と相撲界から選ばれなかったのは、開幕騒動と八百長問題から。逆に、梨園の大名跡、第十五代片岡仁左衛門(67)の登場は海老蔵騒動で失墜したイメージの回復に映りますよね。また、「今なぜ?」と首をひねりたくなるのがトータス松本。
関係者によると「彼の場合はあまり知られていませんが、NHK教育テレビの子ども向け番組に声優として出演しており、母子からの好感度が想像以上に高いんです。もう一つ、発泡酒のCMに出ていることも起用の後押しとなったとも考えられています。」
「この時期、本当なら歓迎会、花見など、需要が見込めて積極的にCMを流したい季節なのに流しにくい立場の飲料メーカーに『視聴者に発泡酒の顔を忘れられないために』と代理店が配慮してキャスティングしたのではないでしょうか。」
「ただ、この16組の中で、最も驚かされたのがが元アナウンサーの内田恭子(34)。育児ママのイメージはまだ希薄だし、女性文化人枠なら、阪神大震災を経験していたり、ボランティア活動に積極的な適任者がいるでしょう。」
たしかに、昨年4月に長男を出産し、産休中だったはずだが‥‥。スポーツ紙デスクが話す。
「彼女は4月からの『テレビでドイツ語』(NHK教育)のナビゲーターに抜櫂。4月4日に『おしゃれイズム』(日本テレビ系)、6日には『スタジオパークからこんには』(NHK)にゲスト出演するなど、本格復帰したばかりでした。短期間でノーギャラのAC広告とはいえ、オファーを受けるにはピッタリのタイミングだった」
本来のCMの「自粛」が解禁されていくように復興が進むことを、誰もが待ち望んでいる。
[アサヒ芸能]
m-flo
トータス松本=ガッツだぜ
を思い出すから出演してるんかなと勝手に思ってた