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『HERO』好調のワケとエンドロールの《Special Thanks 児玉清》出演オファー秘話

注目されていた木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系月曜午後9時)が、高視聴率で発進し、関係者をホッとさせている。

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このところ木村は昨年10月の『安堂ロイド』、今年3月の『宮本武蔵』などが視聴率的に低調で、「演技がワンパターン」「どんな役を演じてもキムタクでしかない、劣化している」-など散々な評価だった。人気者ゆえの受難が待ち受けていた。

ところが今回は、そのマンネリが功を奏しているから実に面白い。

やはり人気者こそ、演出・脚本が要であることを実証している。

木村に限らず国民的人気者というのは、そのイメージ度が強いからこそ、変貌は容易ではない。変えようとして奇をてらうことは危険である。まずは永遠のマンネリを武器にひと味ひと味を高めるステージを作るべきだ。結果、気付くと大きく変容しているという形がベストである。

久利生(くりう)検事

木村が演じる型破りで正義感の強い久利生(くりう)検事は、13年前と人となりは変わらず、あの久利生が年を重ねたらこうなるだろうと思わせる見事な演出である。

SpecialThanks児玉清
また続編では共演者が全員変わるケースも多いが、『HERO』では前作のキーマンでもあった児玉清さんを作中でも故人として登場させ、エンドロールで”SpecialThanks児玉清”としたり、前作で警備員だった人を事務官に出世させるなど、諸処に物語の推移を感じさせる演出がなされている。

前作で登場していた松たか子や阿部寛のその後も、何らかの形で描かれるのでは、と期待する声に演出はどう応えるか。

そして視聴者も同じように13年という歳月を重ねたことで、ドラマを見ながら「さて自分はどう変化したか」と自問自答したくなる。

ドラマを盛り上げるのは木村だけではない。

個性豊かな事務官たちのテンポの早い会話。時にはセリフがかぶってしまい、息つく間もないほど掛け合いが面白い。脇をかためる芸達者な面々の人気もうなぎ上りである。

前作では、まだ全国的には知られていなかったが、劇団出身で力のある小日向文世や八嶋智人らをキャスティングし、一気にブレークさせた。

吉田羊

今作でも、劇団「東京スウィカ」旗揚げメンバーの女優、吉田羊(よう)を起用。これまでもNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』『平清盛』や、連続テレビ小説『純と愛』にも出演していたが、「場面に応じて自在に演じ分ける力量と瞬発力がいい」と評価される演技だ。脇役達とのめまぐるしいテンポのセリフの応酬でも久利生のセリフでも、口の悪さでの丁々発止があり、視聴者の溜飲を下げる。

この陣営と、久利生のどこか浮世離れした頑固さやじっくり考える姿勢は、相反するようでいて、奏でる不協和音に小気味良さを感じさせる。

この不協和音こそが、今の”何でもアリ”の社会を映し出している。本来、不協和音は耳につくものだが、今や異質のコラボレーションは斬新で愉快だとして受け入れられる時代なのだ。[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20140730/enn1407301140009-n1.htm

■児玉清さん長男が明かす「HERO」秘話

「ある日、フジテレビさんから『写真を使わせていただきたい』というお話をいただいたんです。もちろん私は『どうぞご自由にお使いください』と快諾しました。初回放送は、家族みんなで拝見しました。最後のテロップからは、スタッフの方々の温かい気持ちが伝わってきました――」と語るのは、故・児玉清さん(享年77)の長男・北川大祐氏(44)だ。

鍋島利光-児玉清

初回26.5%を記録したドラマ『HERO』。そのエンドロールで流れた《Special Thanks 児玉清》という一節が注目を集めている。01年放送の前作は、木村拓哉(41)演じる検事・久利生公平の型破りな役柄が話題となったが、彼を支える重要な役どころとして児玉さんの姿があった。

だが、11年に児玉さんが胃がんのため死去。そのため今作では彼が演じた次席検事・鍋島利光は亡くなっている設定で、生前の写真が映し出されていた。

「前作から出演者が様変わりしているため、新メンバーに『久利生公平は、ただの型破りな検事ではない』ということを説明する必要がありました。そこで用意されたのが『あの鍋島次席も認めていた』というセリフです。つまり、児玉さんは前作と今作を繋ぐキーマンだったのです。”出演”はスタッフの総意でした」(ドラマスタッフ)

実は、児玉さんにとっても『HERO』は特別なドラマだった。02年に胃がんで亡くなった長女・奈央子さん(享年36)の強い勧めによって出演を決意した思い出の作品だったのだ。結果、平均視聴率34.3%の大ヒット。だがその翌年、奈央子さんは天国へと旅立ったという。ショックから、妻とともに泣き腫らす日々を送っていたという児玉さん。だが、女性自身07年1月30日号でこう語っている。

《こんな僕でも、人さまに元気を与える部分があることを知ってね。それからですね。自分のためだけではなく、人のために何かすることに意義を感じ始めたのは。大切な娘を亡くして、そのことが初めてわかった……》

その後、数々のドラマに出演を果たした児玉さん。自らの言葉通り、11年に亡くなる直前まで精力的に仕事に打ち込んでいたという。そして娘との思い出が詰まったドラマへの”再出演”。児玉さんが天国へ旅立ってから果たした偉業は、娘と夫を立て続けに同じ病で亡くした妻・好子さん(82)にも光を与えたようだ。北川氏がこう明かす。

「母は、まだ父のことをお話できません。ただ、先日の放送を見て『パパの写真が使われているね』と嬉しそうにドラマに見入っていました。いまだにこうして父が必要とされ、大切にしていただける。それは家族としてもありがたいですし、とても嬉しく思います」[女性自身]
http://jisin.jp/news/2643/7493/

■関係者語る現場秘話

「城西支部全員が集まるシーンでも、全体のコンセプトを説明すると、すぐにみなさん的確な動きをしてくださるので、スムーズに撮影が進んでいます。リアクションもそれぞれ違うことを演ってくれますし。

撮影の合間は、八嶋(智人)さんのグイグイ引っ張っていくボケと、小日向(文世)さんの微妙にリズムを壊していくボケが、本当にいい空気をつくってくれていて、そこに木村(拓哉)さんが堂々と構えていらしてて、いい現場だな、と思います」

八嶋智人|小日向文世
八嶋智人|小日向文世

そう語るのは、初回視聴率26.5%を記録した木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)のプロデューサー・渡辺恒也さん(32)。連ドラとしては13年ぶりの復活を果たした『HERO』。その現場秘話を渡辺さんが明かしてくれた。

「ちょうどW杯の時期だったので、木村さんの発案で、サッカー日本代表のユニホームを『HERO』メンバーでつくりました。名前と背番号入りで。背番号はみなさんいろいろで、八嶋さんはヤッシーで84。松重(豊)さんは城西支部のTOPだから10。

木村さんの9は、久利生(ドラマの役名)の9という説と、ドラマ『プライド』からの背番号という説があります。通販グッズのシーンでは、本当に運動しながらセリフを話しているので、かなり大変な作業だと思いますね」

北川景子

今作で新ヒロイン・麻木千佳を演じるのは北川景子。

「北川さんは、カラッとした、男気のある人。麻木千佳が”ある過去”を持っているという設定は、台本を作りながら決めました。1話で”目力が強い”とか遠回しな表現で、こちらからは奥歯に物が挟まったような言い方をしていたら『大丈夫、わかりますから』と北川さんから言ってくれて、決定しました。男前ですよね」[女性自身]
http://jisin.jp/news/2644/7523/

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