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【追悼】ジワッとココロに響く水木しげるの人生訓&語録まとめ

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「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの作品で知られる漫画家・水木しげるさんの死去に、各界の著名人がネットで追悼の言葉を寄せているなか、自著の中で挙げていた人生訓「幸福の七か条」も今、改めて注目されている。

著書「水木サンの幸福論」(角川文庫)の中で提示された「幸福の七か条」についても、数多くのネットユーザーが言及している。

自身の経験から導き出された人生訓で、以前から個人ブログやまとめサイト、SNSなどで度々取り上げられ、「感動」「衝撃的」などと大きな注目を集めていた。

【幸福の七ヶ条】

第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。

第二条 しないではいられないことをし続けなさい。

第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。

第四条 好きの力を信じる。

第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。

第六条 怠け者になりなさい。

第七条 目に見えない世界を信じる。

「子連れ狼」などの作品で知られる劇画原作者・小池一夫さんは30日、ツイッターで「僕は、水木先生の『幸福の七か条』を読むたび身を引き締める」と明かしている。

[引用/参照/全文:http://www.j-cast.com/2015/11/30251928.html?p=all]

この世は通過するだけのものだから

妖怪を描きながらも、常に漫画ではユーモアを欠かさなかった水木さん。2010年に出版されたコミックエッセー「カランコロン漂泊記:ゲゲゲの先生大いに語る」(小学館)の中では死について、飼い猫にこう語らせている。

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「死後何も持ってゆけないし、自分のカラダだけだ。この世は通過するだけのものだから、あまりきばる必要ないよ」

そんな水木さんの死について、ファンたちも「ゆっくり妖怪たちと一緒に過ごしてください」「あの世に取材旅行ですね」などユーモラスな言葉で悼んだ。

[引用/参照/全文:http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/anime/478154/]

水木しげるの人生訓&語録まとめ

すた丼を喰らう「卵がついてこの値段か!安い!79点!」

すた丼を喰らう「卵がついてこの値段か!安い!79点!」

・私が幸福だと言われるのは、長生きして、勲章をもらって、エラクなったからではありません。好きな道で60年以上も奮闘して、ついに食いきったからです。ノーベル賞をもらうより、そのことの方が幸せと言えるでしょう。

・不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれないね。成功しなくてもいいんです。全身全霊で打込めることを探しなさい。

・私は得な性分で、つらかったことは忘れ、楽しかったことだけを覚えている

・他人の思惑などに振り回されず、自分のやりたいように生きる。外の世界にいちいち対応せず、自分の世界の流儀でやればいい。

・熱中する能力、いわば「好き」の力ほど、人生を生きていくうえで大事なものはないような気がする。

・私には驚く力が常人の十倍ぐらいありました。81歳を超えたいまでも、「フハッ!」と驚くことが1日に何度もあるのです。こうした能力は勉強しても伸びない。才能なんです。

水木しげる『超千頁』より

水木しげる『超千頁』より

・栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。私の場合、それは漫画を描くことだった。その行為が金銭的に報われるほうがいいに決まっているが、結果の良し悪しには運が付きまとう。

・私が40歳を過ぎてようやく売れだしたころ、手塚(治虫)さんはすでに押しも押されもせぬ漫画界の重鎮で、スーパースターだった。だから、そのころの手塚さんは売りだしたばかりの中年漫画家のことなんかあまり意識していなかっただろう。だが、私は手塚さんを「ライバル」だと思ってやってきた。

・私は片腕がなくても他人の3倍は仕事をしてきた。もし両腕があったら、他人の6倍は働けただろう。命を失うより片腕をなくしても生きている方が価値がある。

・同業者の家に行くと、本なんか一冊もない人たちが少なくありませんでした。面白おかしく、楽しみながら好きな漫画を描いて、楽して暮らしたいという人たちです。そういう人たちは、ほとんどが消えてしまいました。たぶん、「好き」のパワーが弱かったのでしょう。

・私の職業である漫画家は、売れなければ終わりの冷酷な世界です。なんとか売れるようになった後も、ヒット作を捻り出し、マネーを獲得しないと食っていけない。普通の心臓ではもちません。よほど好きでないと務まりませんよ、ホントに。

・やりがいや充実感は、 結局は自分が好きなことの中にしか 見つからない。

・寝る時間を 犠牲にしていた連中は、 早々とあの世に行ってしまった。

※クリックで拡大

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あんな93歳はほかにいない。作品はもちろん、何よりも “水木しげる” さんご本人が一番の傑作だと断言できるほどだ。

水木さんが幸せになるための知恵を説いた『幸せになるための七カ条』は有名だが、それ以外にも数々の名言を残しているので紹介したい。

・餓死です、そういう連中を待ってるのは。私はそういうヤツには「死にたければやれ」と言うんです。「死んでもいいです」と言ったところから、出発するんです。

軽い気持ちでマンガ家を志望する人について聞かれた時の水木さんの言葉だ。戦争を含め、数々の難局を乗り越えて来たからこそ言えるセリフ。

ひょうひょうとした様が印象深い水木さんだが、その実、かなりガッツのある方でもあった。私たちも、少々のことで文句を言ったり投げ出したりしてはいけないと、気を引き締めさせられる一言だ。

・人生はあんた、面白くなりかけたころに寿命がくるんです。秘密がわかりかけたころに。神様がわからないようにしてるんだ。

いつだったか、水木さんがテレビの取材で「人生は90歳からが面白い」というお話をされていたと記憶している。些細なことに囚われなくなるから、といった内容だったはずだが、93歳で亡くなったのも水木さんが人生を楽しみ始めていたからか。そうであったらイイなと思う一言だ。

[引用/参照/全文:http://rocketnews24.com/2015/11/30/672263/]

最後の連載漫画
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