「水曜どうでしょう」を今更説明するのも何なのですが、HTBが平成8年10月にスタート。
放送作家の鈴井貴之さんと大学の演劇部員だった大泉洋さん、ディレクターの藤村忠寿さんとカメラ担当の嬉野雅道さんが、〈サイコロの旅〉〈四国88カ所完全巡拝〉といった無謀ともいえる旅行などに挑戦するロケ番組。
メンバーの仲間意識や冒険心が視聴者をひき、視聴率は常に2桁。放送は14年9月までの6年間でしたが、テレビ朝日系列で全国ネットしなかったこともあり、のちに各地のローカル局の貴重なコンテンツとして浸透。
放送時間帯を変えても見ている人は同じ
藤村さんは入社からCMデスクを経て、30歳で制作へ配属。初めて手掛けたのがこの番組でした。藤村さんも当初は、多くのテレビマンがそうであるように「視聴率」しか考えていなかったそうです。
「ところが、やっぱり気になるのが視聴者の反応でした。当時はネットもないのでハガキで感想を募集するといっぱい来まして。
何年かするとネット環境も整って、公式でない所でサイトが作られ、番組のいろんなことが語り始められた。そこへ僕らも書き込んでいくと、1人1人の名前を覚えていく。
そうなると、いつの間にか、視聴率ではなく『視聴者=顔見知り』なったんですね」
一方で、開始3年後には午後11時台で視聴率18%台を記録。そこで、ゴールデン帯に進出したら12%台。それで再び11時台に戻ったら12%台へ。
つまり、時間帯を変えても見ている人はほぼ同じと気づいた。そこから番組の方向性が見えたといいます。
“顔が見える”視聴者
14年の終了後、藤村さんは番組DVDなどのグッズを制作する一方、ネットでの交流のほか、番組イベントを各地で開催。
番組は終わっているのに、札幌で行われる「水曜どうでしょう祭」には約4万人を動員するそうです。それらの場所などでグッズを販売したところ、DVDは23シリーズで総出荷数約400万枚。
藤村さんによると、昨年度の番組単体の放送外収入は「24億円」。これはローカル局の半期もしくは通年の売上高に匹敵する破格の数字です。
もっとも、藤村さんはここでも「数字」を否定するのです。
「イベントって人数を目標にしますが、それは視聴率と同じで、お客さんの顔を見ていない。僕らは山形県の山奥とか、バスに乗り継いでしかお客さんが来にくい所でもやる。なぜか? 視聴者の『顔』なんですね。
そんな山奥へ来た人はそれ自体が楽しい。僕は日本のテレビマンで一番、視聴者と直接顔を合わせている。僕が作ったものは僕が顔を知る誰々さんが皆見てくれているという自信があります」
気にすべきは「他局の動向」ではない
こうした考え方は、ローカル局だからこそ…なのでしょうか。藤村さんは、今や人気俳優に成長した大泉さんの起用に絡めて、次のように語ります。
「大泉はたまたま見たときに日本一面白いと思っただけ。ローカル局はタレントの力を借りて番組を作ろうとしたら、突き抜けるコンテンツはできません。
ところが、ローカル局の人間が最も気にするのは自分の地域にある他局の動向。あの局にどうやって勝つかというのが仕事の8割を占める。これをやっている限りは、いいコンテンツは作れません」
「考え方をちょっと変えて目線を広くするとチャンスは多い。全国のローカル局の人に言いたい。真面目に真剣にやりましょう。皆さんが競争すべきはそこじゃない」
これらの発言、すべてのテレビマンに当てはまるのではないでしょうか。
[引用/参照/全文:http://www.sankei.com/west/news/151214/wst1512140006-n1.html]
ネットの反応
・HTBは大泉に家建ててあげてもいいレベル
>拾った粗大ゴミで・・・・かい?
・この人と嬉野さんとおにぎりの佐藤さんはHTB社員なのに自由にやっている
・下町ロケット観てると あのonちゃんがなあ・・・と胸が熱くなる
・大泉よりヤスケンの方が上手いしキャラ立ってる
・藤村が偉そうになればなるほど内容はつまらなくなってるけどね。この前のアフリカなんて見れたもんじゃなかった。
>ほんとそれ
・その前の原付日本列島制覇も、大泉との張り手とか内輪ノリがひどすぎて見てられなかったわ 次回作はまじで発言を控えてほしい
>過去の遺産で食いつなぎすぎて新しいものを産み出す能力がなくなったんだと感じた
>お供が多すぎなんだよ。四人でやりゃいいのに。
・初期の大泉は偉そうなこと言っても可愛げがあった 今の大泉は本当に偉そう
・昨今のテレビのゴールデンタイムのバラエティよりも100倍マシ。
・アフリカはただただ残念だった
・アフリカで初めて水曜どうでしょう見た人はもう二度と見ないだろうな