芸能関係者以外の人なら誰もがエキストラのアルバイトに興味津々だろう。「教えて!goo」にも「エキストラやりたい」「エキストラのバイトについて」など多くの質問が寄せられている。
「映画やテレビに出演できる」「人気タレントに会える」などと考えただけで、もうワクワクしてくる。エキストラ事情に詳しい関係者に話を聞いてみた。
あこがれのタレントが目の前に
エキストラとして撮影に参加することで本当に俳優らを間近で見る機会は訪れるのだろうか?
映画のプロデュースも手掛ける女優、あぶかわかれんさんが「かなりの確率でタレントさんと出会うことができます。エキストラの役柄によっては、とても近くでタレントさんを見ることもできますよ」と答える。
そして「もちろん、こちらから話しかけることはできません」としながらも、「タレントさんから『寒くない?』『今日は暑いね』とか声をかけられることもあります」と続ける。
そのタレントのファンだとしたら感激ものだろう。
さらに「エキストラの待機場所をタレントさんが行き来することも」あるそうだ。「そんなときは『おはようございます』『お疲れ様です』などの挨拶をタレントさんと直接交わせることもあるんですよ」。
一気に距離が近くなったと感じられるかも!?
長い待ち時間、時給換算では安いギャラ
“おいしい”といわれる一方、待ち時間が長かったり、時給で換算すると相場よりも安かったりと通常のアルバイトにはない苦労も多いと聞くが、実際は?
「そうですね。出演シーンによっては、始発列車で出掛けたり、最終電車で帰ることもあります」
「衣装も自前ですから、荷物も自然と多くなります。時給に換算すると、安いことがほとんどです」と明かす。
「待ち時間が長いことも多いですね。かなりの時間、待たされたりした挙句、出演するはずのシーンが制作サイドの都合で、撮影がなくなることもあります」とも。
それでも「出演シーンがなくなってもギャランティは発生します」とのことなのでご安心を。
辛いことも多いエキストラだが、あぶかわさんは「タレントさんの中には差し入れをしてくださる方もいますよ」と笑顔を見せる。タレントの気遣いに触れることができるのも撮影現場ならではの特典だ。
将来の監督、ディレクターと接する機会も
エキストラを続けることで新たなネットワークをつくることもできる。
あぶかわさんは「待ち時間が長いため、エキストラ同士で仲良くなります。互いにエキストラの情報を交換したり、終了後にご飯を食べに行ったり」と自身の体験を披露。
「助監督さんと接する機会が多いため、”将来の監督やディレクター”と会えます」と付け加える。この業界に進みたいという希望があるならば、またとないチャンスに巡り合えるかもしれない。
「実際の撮影現場を見ると映画やドラマなどの”何気ないワンシーン”を作ることに、たくさんの時間と労力がかけられることが分かります」とあぶかわさんが熱く語る。
エキストラを経験することで「映画やテレビの見方も変わる」そうだ。やっぱり一度は体験してみたい。
[via:http://news.livedoor.com/article/detail/12793044/]