1億円バラ撒きでも消せない悪い評判
1億円をバラ撒く「お年玉キャンペーン」が話題を呼んだ前澤友作社長(43)だが、ZOZOは“株価下落”そして“大手が離脱”の向かい風に見舞われている。
既にオンワードが退店を表明したほか、ユナイテッドアローズの撤退も報じられた。
「他にもミキハウスさんなんかもZOZOとの付き合い方に悩んでいるそうです」
と明かすのは、売上高500億円弱のある著名ブランドの執行役員。ファッション感度の高いユーザーが集っている印象のZOZOだったが、「今はしまむらや西松屋の商品もたくさん並んでいて見え方が変わってきている」と指摘するのだ。
「最近参入したブランドさんに聞くと、初期出店料の名目で200万円かかったそうです。販売手数料は35%が基本と聞いています」
と話すのは、少し前まで小物類を出品していたデザイナーだ。
「最近のZOZOはどんどん量販店化していますよね。売れれば何でもいいという感じで、創業当初のファッショナブルなイメージはもうありません。
多くのブランドがZOZOへ既に入っているし、現時点で参加していないブランドは“ZOZOで安売りはしない”“自社ECで頑張る”と決めているから、今後入ってもらうのは難しい。
そうなると、しまむらさんみたいな自社ECを持たないブランドしか狙えない。その結果、客単価が下がるから、手数料を引き上げるしかないんでしょう。
ZOZOの客層は若いし、彼らが買う安価でカジュアルなブランドにとっては、集客が見込めるからいいと思いますよ。ZOZOが提案してくるクーポンなどのイベントに乗っかれば、それだけアクセスは増えますから」
事実、直近の決算において、いわゆる客単価(平均出荷単価)は7777円で、これは2年前と比べて20%強のダウンだ。
しまむらもいずれは自社ECへ?
欧州には「ミスターポーター」という、プラダ、グッチなども参加するサイトがあるが、ZOZOはこうしたハイブランドを招き入れることが叶わなかった。さる業界の実力者は、
「5年くらい前、ZOZOがそういったサイトを作るという話があり、セリーヌなんかは賛同したとか聞きましたけれど……。後が続かず頓挫したようです。今のZOZOは服好きな人間がいないって感じがするのでブランドが逃げるのは仕方ないんじゃないですか」
と突き放す。昨年ZOZOは、オーダースーツなどを含めたプライベート・ブランドを立ち上げた。
体型測定用のウェア(ZOZOSUIT)を元に世界へ打って出る算段だと囃す声もあったものの、このウェアをタダで配布するなど投資額は大きいし、誰もが服をジャストサイズで着たいと望んでいるわけではないという意味で、収益化のハードルは高い。
ハイブランドからは出店を拒否され、国内は飽和、海外には行けずとなれば、ZOZOの将来に疑問符がつきかねない。
他方、ZOZOのファッション・イメージを低下させたと言われる当のしまむらでさえ、
「弊社は自社ECが現在ないので、ZOZOさんに出店し、そこで『お勉強』させて頂ければと思っているのです。そして、将来的には自社でECが出来ればと考えています。結果、(ZOZO出品が)必要なくなる可能性も勿論ありますね」
と、今後の撤退を匂わせるのだ。
ミキハウス社長「これはアカン」
オンワード離脱の引き金を引いたのは、担当者が「ブランド価値を毀損する危険性が高いと判断致しました」と語る「ZOZOARIGATO」なるサービスである。
昨年12月25日に導入されたこの新サービスは、ユーザーが会費を払うことで、ZOZOでの買い物が常に10%引きになるというもの。割引分の負担はZOZOだが、ブランドからすれば、常にバーゲンセールが行われている格好となる。
離脱が噂されていたミキハウスの木村皓一社長を大阪の自宅で直撃すると、
「1月7日の朝に担当者から報告があって、画像を見てこれはアカンなって。別に『ARIGATO』キャンペーン自体は何の問題もないと思うで。ただ、ウチとしてはブランド・イメージが下がるから、ああいうのには参加したくない。
こんなセールが続くなら100%撤退や。そもそもウチは百貨店でもセールしない。商品はメイド・イン・ジャパンが多いから、価格競争になったら工場や小売りが苦しむことになる。日本の従業員を守らなアカンからバーゲンはせえへんのや」
と、正式に離脱を認めるのだった。
ミキハウスの木村社長
そして、ZOZOの立ち上げ初期から参加するライフスタイル系のブランド担当はこう明かす。
「ウチは早期参入なので手数料は30%未満でした。当然ですが、会社によって対応を変えているんじゃないですか。
例えば『コート』とか特定のキーワードで検索すると、あるブランドの商品ばかりが上の方に表示される……なんてこともありますし。
正直、他社に比べてZOZOの手数料は高い。原価率が高いところはやっていけません。それでもZOZOの集客力やノウハウを考えて“まぁ仕方ないか”と思って出店しているブランドがほとんど。
でも1~2年やってみると手元に大した利益は入ってこないと分かる。自社ECを強化したほうがよっぽど見返りが大きい」
ZOZOが配るクーポンの割引分はブランドが負担する。販売ツールとして強力だが、
「メールでしょっちゅう“やりませんか”と営業されます。多いブランドだと月に3回くらいやってる印象です。断ることも出来るけど“他ブランドはやってるから売り上げ落ちますよ”と言われちゃう。
撤退話があるユナイテッドアローズ、ジュンなんかが抜けたら大きい打撃でしょうね。ZOZOにはブランドがお金を払って広告を掲出する枠があるんですが、ここを見ていても変化を感じます。
以前は有名ブランドが正規の価格で商品を紹介していたのに、今はセールのお知らせとか、元々安価なブランドが出してばっかり。安さがZOZOの目玉になってるということです」(同)
悪名高い新サービス「ZOZOARIGATO」を評して、
「メーカーにとっては何のメリットもない。ZOZOの株価が下がっていますけど、“ざまあみろ”と思ってる業界の人は多いんじゃないですか。さんざんメーカーの首をしめて私腹を肥やしていたわけですから。
『1億円キャンペーン』も、搾取した金で何やってるんだよと不信感を持っている人が多い。業界内で、アンチ前澤の声はますます高まっているように感じています」(同)
巨大プラットフォーマーと参加ブランドの関係は、中世の封建領主と農奴とのそれに似て、怨嗟の声があがるのもむべなるかな。
『新春ミヤネ屋SP』
年始のワイドショーでは番組丸ごと前澤社長のプライベートに密着しているものもあった。
その中で彼は、「お金に翻弄されたくない。お金ありきの人生は虚しい。お金なんていつなくなってもいい。そういう考えに行き着いた自分は幸せ」と口にした。
そして件の1億円キャンペーンに関しては、〈みんなが欲しいのはお金じゃなくて夢なんだなって思う〉と呟いた。
しかし、そのすぐ下のコメント欄には、〈単に現金が欲しい〉〈いや、普通に金が欲しい〉などといった返信が並ぶ。高邁な思想と生々しい卑しさは鮮やかな対照を成すが如くである。
最後に、脚本家の橋田壽賀子さんの評価を聞こう。
「お金が一杯あるから遊んでるんでしょう。他に楽しみがないんじゃないですかね。女の子にも飽きちゃっただろうし、月にはまだ行けないし。あとは人を驚かせることぐらいでしょう。
だけど、お金をバラ撒くっていうのはインテリのやることじゃあないですよね。あの人は変な好奇心で生きているんですよ。
“1億円バラ撒いたらどんな騒ぎになるんだろう。どんな犯罪が起きるかなぁ”って。サイテーな人ですよ、ふふふ。インターネットっていうのはバカばっかりやってる。こんなバカなショーは今後どうなるんだろうって気になっちゃう」
ショー・マスト・ゴー・オン。一旦始まれば中止はナシ。1億バラ撒きに月旅行ではもう誰も満足できない。
[via:週刊新潮]
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/01230800/
ネットの反応
・手数料35%ってエグい。
・ゴウリキーはまだよかったけどツイッターで金バラマキは嫌気された
・1億という札束をばら撒いて無駄遣いするなら出店料を下げろ!って話だわな。
・ZOZOこけてNONO言いだす出店社
・安売りを強要してるんだろ。事あるごとにセールするから出店してるメーカーもかなわん
まぁでも、お陰様でユーザーにとってZOZOはありがたい存在。
・大手が全ていなくなれば、しょぼい通販サイトになるだけだもんな
・よく分からん安っぽいブランドが増えてて探しづらくなったな。前はもうちょっと良い服が売ってたんだけど。
・儲けさせてやってんのはメーカー ちょっと勘違いしたのかな
・ギターをジャカジャカ弾いてるアイコンが意味不明
・例の「お年玉」騒動もこういうニュースから目をそらさせる、つまり株価の暴落を防ぐことが目的だったのでしょうけど。
・トップに金が集まる=利用者が搾取されてる。そんな簡単なことをトップがあちこちでアピールしてる不思議
・しまむらもやめろよ 印象が悪い
・ミキハウスを買うような人がZOZOを利用するのか?
>もともと利用されていなかったからの撤退だろ
・楽天やヤフーと同じやな ブランド品には向かない
・アマゾンに対抗できるネット小売が欲しいんだけどね。
・アンチゾゾのモール作ればいいんだよ ゾゾなんてシステム以外何もないんだから真似すればいいだけ
・百貨店信者のジジババに用はないからオンワードが抜けるとオンワードが痛いだけ
・まぁナノユニバース、トゥモローランド、ユナイテッドアローズあたりが離れない限り安泰でしょ 逆にここらあたりがまとまってサイト立ち上げたらヤバい
・ZOZOは上手いこと言って競合他社巻き込んだが、儲けてるのは自分だけだからだろ
・ミキハウスと言えば林真須美の件があるし ブランドイメージ毀損には敏感
・売れ残りのいらない商品だけZOZOでさばけばいいのにね。
>セール品しか置かなくなってる所も有るな
・ユニクロ柳井がうちとは商売が違うって言ってたな
・前澤が表に出てからイメージダダ下がりだからな
・とっくに伸びしろなくてヤバい状況だから 社長自らパンダ始めたわけでな
・成り上がった瞬間に叩き潰そうとするよね
・少し前までZOZO上げが多かったが、全く見なくなった。
・アパレルのボッタクリ価格っていつになったら正常化するの?
・価格決定の主導権の問題なのに社長ガーとか感情論全開
・zozo離れというほど離れていないのだが記者の願望だろ
・なんで橋田壽賀子で〆るのかw
さっさと宇宙いけよ
どうせ行く行く詐欺だろうけどもwww