第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(現地時間9日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、メイクアップアーティストのカズ・ヒロ氏(旧:辻一弘)が、映画「スキャンダル」で2年ぶり2度目のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
カズ・ヒロ氏は、同映画内において、女優のシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンを実在のキャスターそっくりに変身させ評判を呼んでいる。
シャーリーズ・セロンにメイクするカズ・ヒロ
カズ・ヒロ氏のアカデミー賞受賞を聞いた映画ファンからは「2度目なのはすごいな。日本人も鼻高々だろう」「もはや超一流のアーティストだな。日本人として自慢したい」「10代から独学で特殊メイクを学んだんだって。実在のキャスターにそっくりに変身させたというのもスゴイ」など、喜びの声が上がっている。
元FOXニュースキャスターのメーガン・ケリー役のシャーリーズ・セロン㊧と本人㊨
日本人記者の質問に
しかし、一方で、カズ・ヒロ氏の受賞後の会見がネット上で物議を醸しているというのだが…。
「日本に対して一言」という日本の記者の質問に、「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)文化が嫌になってしまったし、(日本で)夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」と答えた。
「多くのファンが日本人の“誇り”だと思った矢先に、これを全否定ですからね。会見でわざわざ日本を貶めるようなことを発言したことについて、批判の声も上がっています」(映画誌ライター)
もっとも、ネット上では「それだけ日本の映画界が遅れているということだ」と擁護する声もあり、ファンにとっては複雑な心境のようだ。
[via:アサ芸プラス]
https://www.asagei.com/excerpt/143044
ネットの反応
・言ったね!痛快だわカズさん
・どういう文化がイヤだったんだろう。
・別に謝ることはない
・俺も今の日本文化が大嫌い!
・日本上げしてもらおうとしたら拒否られましたは草生える
・なにが酷いって朝日の記者の質問が全く通じていないことw
・率直でいいやん それで嫌われるだろうけどw
・ネトウヨに在日認定されるぞ
・百田先生や高須先生や竹田先生の感想を聞きたいですね
・これでもかなりオブラートに包んだ表現だよな 本当はもっとボロクソに言いたいだろう
・まぁそりゃ日本だとこの手の人の活躍の場は殆どないだろうし、食っていけないだろうしな
・正しい選択
・韓国のポン監督も、何なら宮崎も是枝も大体同じこと言ってるからなあ
・日本のエンターテイメントは糞だしな
・嫌で出て行って大成功はすごいな
・前回取った時テレビ出て喜んでたのにな なんで急にイキりだしたの?
・それでもテレビは京都出身を強調www
・わざわざ言うとか、性格悪いな。
・「徒弟制度」とかややこしい事に固執する「文化」が有るしな。「才能だけ」を評価する「文化」じゃないし。
・能力があればこんな国捨てるだろ
・日本人は変わらんよ、出ていって正解
・でもまぁアメリカだとアジア人なんて黒人ヒスパニックより下にしか見られないんで、そこでのし上がったのは凄いよ 才能がなきゃ無理
・前回のアカデミー受賞後、勝手に日本のマスコミから日本人代表みたいに突然祭り上げられて個人を同一視するそんな日本文化に嫌気がさしてアメリカ人になったんだよね
国籍と名前を変えた理由
前回受賞した時の名前は、辻一弘。
せっかく世間に知れ渡った名前を自ら捨てることに迷いはなかったのだろうかと尋ねると、「まあ、なかったと言ったら嘘ですけど」という。
「でも、(新しい名前は)ファーストネームを半分に切っただけですし。知名度どうたらこうたらというのは、あんまり気にしないんで。
結局、大事なのは、これまで何をしてきたかじゃなくて、これから何をするか、これからどう生きていくのか、何を残していくのかということ。そういう考えがあったんで、別に大丈夫かと」。
改名のきっかけとなったのは、国籍を変えたことだ。昨年3月、彼は米国に帰化し、それにともなって日本国籍を失っているのである。
アメリカに長年住んだ日本人の多くは、心のどこかでいつも考えていることではあるが、前からずっと考えていたのかというと、そういうわけでもないらしい。決断の後押しをしたのは、日本の人間関係だそうだ。
「ずっと悩んでいたことで、もう日本国籍を切ってしまおうと。それで、変えたんですよ。余計なことを考えなくてすむようになったので、よかったですね。新たなスタート、っていうのでもないですけど、大事なことにだけ集中できるというか」。
「ウィンストン・チャーチル〜」で受賞をした時にも、彼は、「日本を代表して」とか、「日本人として初の」というような言われ方をされるのが、あまり心地よくないと語っていた。
「日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していないと思うんですよ。だからなかなか進歩しない。そこから抜け出せない。
一番大事なのは、個人としてどんな存在なのか、何をやっているのかということ。その理由もあって、日本国籍を捨てるのがいいかなと思ったんですよね。
(自分が)やりたいことがあるなら、それをやる上で何かに拘束される理由はないんですよ。その意味でも、切り離すというか。そういう理由です」。《中略》
周囲の目を気にし過ぎる
日本ももっと大きく変わるためには、抜本的に古い考えを捨てることが必要だと、彼は考える。
「日本の教育と社会が、古い考えをなくならせないようになっているんですよね。
それに、日本人は集団意識が強いじゃないですか。その中で当てはまるように生きていっているので、古い考えにコントロールされていて、それを取り外せないんですよ。
歳を取った人の頑固な考えとか、全部引き継いでいて、そこを完全に変えないと、どんどんダメになってしまう。
人に対する優しさや労りとかは、もちろん、あるんですけど、周囲の目を気にして、その理由で行動する人が多いことが問題。
自分が大事だと思うことのために、自分でどんどん進んでいく人がいないと。そこを変えないと、100%ころっと変わるのは、難しいと思います」。
将来成功したいと願っている若い人へのアドバイスもやはり、周囲に流されず、自分の考えで動くことだ。
「自分が何をやりたいのか、何をやるべきなのかを自覚して、誰に何を言われようと突き進むこと。
日本は、威圧されているじゃないですか。社会でどう受け入れられているか、どう見られているか、全部周りの目なんですよね。そこから動けなくて、葛藤が起こって、精神疾患になってしまうんです。
結局のところ、自分の人生なのであって、周りの人のために生きているんではないので。当てはまろう、じゃなくて、どう生きるかが大事なんですよ」。
[via:https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20200114-00158572/]
ネットの反応
・日本に対して何らかのコメントを求める姿勢こそ、彼が嫌ったモノなんだろうな
・個を認めない文化だもんねぇ
・優秀な人はどんどん出ていく
・日本人としてのアイデンティティは無かったんだねw
・この意見に賛成してんのは若者みたいなんだけど でも日本の若者は世界に出てかないのはなんでなの
>金が無くて臆病だからだろ
>一か八かで出て行って死ぬより日本にいて奴隷やってた方が長生きできそうだから
・日本人は日本にこだわりすぎなのはよく分かるわ
・今回のインタビューでもホルホル質問してるからな そりゃ呆れられるわ
・海外で評価されて広い世界を一回知ってしまった人からすると、本当にこの国の現状ってクソなんだろうな。
・でもハリウッド業界に嫌気がして2012年には完全に引退していた
・成功したから国籍や名前を変えたんだろ
・お祝いムードの中、わざわざ礼を欠いたコメントを言う性格からして日本には合わないのは理解した
>聞かれたから答えただけだが
・死ぬ間際になって やっぱり日本に戻りたいみたいになるパターンでは
・これ言われてからマスコミは全く取り上げなくなったなw
・こんなんで怒る人がいるのが不思議 世の中いろんな人がいる ああ、そういう日本が嫌いになったのか
・何があったか知らないけど周りでも日本では生きづらいんだろうなって人もいるもんね
「日本の文化がイヤ」とは言っていない[2/19追記]
カズ・ヒロさんは昨年に米国の市民権を取得し、現在は日本国籍ではなくアメリカ国籍なのだが、今回の授賞にあたり日本の記者から「日本での経験が受賞に生きたか」と問われ、こう答えた。
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“Sorry to say but I left Japan, and I became American because I got tired of this culture, too submissive, and so hard to make a dream come true. So that’s why I’m living here. Sorry”.
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これを日本のメディアの多くは、以下のような日本語訳で紹介した。
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「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)文化が嫌になってしまい、夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」(朝日新聞デジタルの記事より)
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英語と日本語は言語構造が大きく異なるため、英語におけるニュアンスをそのまま日本語で表現することは難しいが、この日本語訳は「too submissive」という決定的に重要なフレーズを飛ばしており、元の言葉と明らかに異なる意味合いになってしまっている。
なぜこのような訳になってしまったのか真意は分からないが、私は、この「submissive」という言葉ほど今の日本の抱える問題を的確に表した言葉はないと感じている。
「too submissive」の意味
「submissive」という言葉は日本語では「服従的」や「従順」と訳されることが多いが、英語の辞書で引くと、「always willing to obey someone and never disagreeing with them, even if they are unkind to you」(『ロングマン現代英英辞典』より)などと出てくる。
直訳すると、「たとえその人(達)が自分に冷たくても、常に従い決して逆らうことのない状態」といった意味となり、かなり強く「従順」な状態を指している。
これを踏まえて、カズ・ヒロさんの言葉を訳すと、以下のようになるだろうか。
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「残念ながら私は日本を離れアメリカ人となっている。周りに合わせ従順であることを強要する日本の文化の中で夢を叶えるのは難しく、そんな文化の中で疲弊してしまった。だからこそ私はいまアメリカに住んでいる」
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「got tired」という部分も私の拙い英語力では訳すのが難しく、「うんざり」や「嫌気がさす」といった表現の方が近いかなとも思うが、いずれにしても、カズ・ヒロさんは「日本の文化が嫌になって」という日本の文化全体を否定したような言葉は使っておらず、自身の信念に対して日本の「submissive」な部分が合わなかったと丁寧に説明している。
この「submissive」という言葉を聞いて、いまの日本には確かにそういう傾向があると感じる人は多いのではないだろうか。実際、海外で生活しているとそれを理由に距離を置くために日本を離れていると話す日本人の声を聞く機会も多い。
[via:現代ビジネス]
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00070479-gendaibiz-int
ネットの反応
・まーた朝日ったのか
・誰が訳したのかでなるほど、という事もあり得る
・単に英語力が無いのかワザと悪意の誤訳したのか
・どっちにしても新聞社失格
・気にすんな 日本の芸能界が糞なのは事実
・知り合いの英語得意なやつもTVの訳がおかしいと言ってたな
・また捏造してたのかよ
・でも、あんまり言ってることは変わらんし。
・とは言ってないってだけで内容はほぼ変わらんじゃん
・疲れたも嫌になったもべつにかわらんだろ なんの忖度だよ意味不明
・日本に生まれて日本が嫌いでアメリカに来ましたなんて言うやつがアメリカで賞取れるはずない
・日本が嫌だと思わせたい記事がクソでした(ツ)b
・これだけ詳しく説明されても言葉やニュアンスの違いが理解できない人がいる事に驚く
・要するに特殊メイク業界批判だったのに朝日の記事では日本批判されてたってことか?
・文脈を捉えればわかるやん。
・日本人なら言ってることは分かるし理解できる
・グーグル翻訳「申し訳ありませんが、日本を去り、この文化に飽き飽きし、従順すぎて、夢を実現するのが大変だったので、私はアメリカ人になりました。だから私はここに住んでいます。ごめんなさい。」
でも、ここ数年のマスコミの「日本の誇り」を強調しようとする風潮は安倍の圧力なんだろ?