日清の『どん兵衛』はいつも進化を続ける麺が特徴だ。
『どん兵衛』がインスタント麺業界に登場してから数十年が経つが、昔ながらの『どん兵衛』の味を保ちつつ、麺をどんどん進化させて「本物の生麺」に近いものになってきている。
最近の『どん兵衛』を食べてみると、麺の表面がツルツルッとしており、表面に半透明の膜ができているのがわかる。
それこそが、スープの味をしっかりと麺に吸収させつつ、麺の食感を生麺に近いものに仕上げている最新技術の賜物なのだ。
しかし、『どん兵衛』の麺に対して不満を持っている人たちが多いのも確かだ。
昔ながらの『どん兵衛』特有の、平べったくて縮れている麺を愛している人たちが多いのである。
確かに、今の『どん兵衛』の麺はツルツルしていてピンとしており、以前の『どん兵衛』にあった魅力が欠けているかもしれない。
そこで今回、昔ながらの麺の良さを現在も保っている『赤いきつね』の麺を『どん兵衛』に入れて食べてみる事にした。
「ならば最初から『どん兵衛』じゃなくて『赤いきつね』を食べればいいジャン!」と言われそうだが、『どん兵衛』のスープの味でかつての縮れ麺の味を堪能するためには『赤いきつね』の麺を『どん兵衛』に入れるしかないのである! はたしてそのお味は?
これがめちゃウマイ!洗練された『どん兵衛』のスープとお揚げの味が、昔ながらの『赤いきつね』の麺によくからみ、非常に素晴らしい味を生み出しているのである!
まるで、一昔前の『どん兵衛』を食べているようだ(良い意味で)!
『赤いきつね』だけに入っている玉子ボールを『どん兵衛』のスープで食べるというのは違和感を感じたが、とにかく美味しい。
『どん兵衛』はどうしてツルツルストレート麺に移行してしまったのか? 非常に残念でならない感情がわいてきた。
スープに関しては『赤いきつね』よりも『どん兵衛』のほうがハッキリとした醤油の味をしており、その味には現在のツルツルストレート麺は合わない。
昔ながらの縮れ麺のほうがどう考えてもピッタリだったのに……。
皆さんも、昔ながらの『どん兵衛』を食べたくなったときは『赤いきつね』を買ってきて、麺を移しかえて食べるといいだろう。
『どん兵衛』から取り出した麺は『赤いきつね』に入れて食べてみよう。
これもまた、複雑な味がしておもしろいはずだ。
食品に限らず、消費者ニーズわかってない、か、無視なんだよね。ほとんどの企業がさ。バカなんだよ。カスなんだよ。センスないんだよ。
小枝の4本ずつ包装も愚の骨頂だよ。