かねてから言われている〝日本の芸人は政治をネタにできない〟問題。この件について、アメリカ出身のお笑いタレント・厚切りジェイソンが答えを出したと話題になっている。
厚切りジェイソンは、3月30日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演。
ネットニュースメディア『週プレNEWS』の記事『日本の「お笑い」はなぜ戦争をネタにできないのか?』についてトークを展開していく。
この記事では、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏が、日本の芸人たちの手腕を褒めつつも、思わずロシア・ウクライナ問題を忘れてしまうほど政治に全く触れないことを
《日本独特のエンターテインメントが、まるで鎮痛剤や麻薬のように現実を忘れさせたのです》
と表現。また、
《芸人さんたちも「難しい話とお笑いは別物」「野暮(やぼ)なことは言わない」という価値観や美意識が強いように思います》
《例えばアメリカのスタンダップコメディアンは、いかなるタブーも〝ネタ〟として扱い、笑いに昇華し、受け手に何かを考えさせるような問いかけをする》
として、日本でも政治関係のこともコメディーのネタにするべきではないかと投げかけている。
アメリカにはスポンサー制度がない?
今までも散々言われているこの問題だが、厚切りジェイソンは「まず資本主義で考えたらそのニーズがあるかどうかですよ」とバッサリ。さらに
「日本はスポンサー制度ですから、激しいことを言ってる人は『使い辛い』と思われ、稼げなくなってしまう。だからやる人がいないと思います。
本当に言いたいことがあれば、テレビじゃなくて自分のチャンネルとかでやるしかないと思いますけど、その後は一生普通の芸能活動はできなくなるので、やらないことを選ぶ人が多いのではないでしょうか?」
と言い切った。
この論にMCのふかわりょうは「パーフェクトじゃないですかこれ、過不足ないですよ」と、かねてからの疑問に答えが出たと絶賛。
実際、厚切りジェイソンによると、アメリカは日本と違ってスポンサー制度はあまりなく、タレントがCMに出ることもほとんどないという違いがあるそうだ。
このスポンサー制度を無視して、アメリカと同じように~と言っても、無理な話というものだ。
[via:まいじつ]
https://myjitsu.jp/archives/343360
国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、日本のお笑い業界の不健全な"常識"について指摘する。
先日、あるバラエティ番組の収録に参加しました。周囲の芸人さんたちの天才的な発想、自分にはないスキルセットに圧倒されながら楽屋に戻ると、自分がウクライナのことを完全に忘れていたことに気づきました。戦争のことも、核のことも。
約2週間、ほぼリアルタイムで流れてくるロシア軍による殺戮行為の動画を見ては、自分には何もできないという無力感にさいなまれ続けていたのに。日本独特のエンターテインメントが、まるで鎮痛剤や麻薬のように現実を忘れさせたのです。
日本の「お笑い」は見ている者にささやかな幸せと、この日常がいつまでも続くような感覚を届けてくれます。
しかし、元コメディアンの大統領が、核ボタンに手をかけた独裁者の侵略から命がけで国を守っているこの瞬間に、自分はすべてを忘れさせてくれるお笑いに浸ってよかったのか――そんな思いに駆られてしまいました。
日本でもYouTubeなどの「辺境」ではオルタナティブな笑いを追究している人がいると思いますが、テレビという大舞台は完全に”密閉”されていて、芸人さんたちも「難しい話とお笑いは別物」「野暮(やぼ)なことは言わない」という価値観や美意識が強いように思います。
世間から毒舌と言われるような人も含め、”本質的に不都合”なユーモアを口にすることはほとんどありません。
コンプライアンスが厳しくなって言いたいことも言えない、という声も聞きますが、それは今まで古い価値観のなかで許されていたいじりやいじめ、下ネタができなくなっただけ。典型的な議論のすり替えです。
それよりも、政治や社会に直接働きかけるような「笑い」を求めず、物足りなくてもテレビを見続ける視聴者と、その視聴者を当てにするスポンサーの存在ゆえ、芸人さんは予定調和の”許される笑い”だけを提供するように最適化してきたということかもしれません。
ただ、それが”業界の常識”になっていることはどう考えても不健全です。
右派や左派の特定層だけに受けるためのパフォーマンスをSNSや情報番組で披露するごく一部の例を除いて、芸人という極めて特殊な職能を持った人が、内輪受けや予定調和の仕事に終始してしまうのは奇妙ではないでしょうか?
例えばアメリカのスタンダップコメディアンは、いかなるタブーも”ネタ”として扱い、笑いに昇華し、受け手に何かを考えさせるような問いかけをする。
古くは1950~60年代に活躍したレニー・ブルースがいるし、今回のウクライナ侵略に際しても、「中東や北アフリカの難民には冷淡だったのに白人難民はすぐさま支援する欧米社会」に鋭いツッコミを入れたコメディアンがいます。
僕が言いたいのは、日本と欧米で笑いの質や文化が違うとか、アメリカのコメディのほうがすごいという単純な話ではありません。
「見たくないもの」「危ないもの」への興味や好奇心を駆り立て、通常の会話や議論ではなかなか向き合えない感情を誘い出すような笑いもあったほうがいい。
芸能界の「掟破り」をする最初のひとりになる勇気は必要だと思いますが、こんなときくらいはせめてオルタナティブを提供して、多くの人を笑わせ、うならせ、考えさせてほしいのです。
[via:週プレNEWS]
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2022/03/28/115882/
太田光「言わずにはいられない」
爆笑問題の太田光が、「サンデー・ジャポン」で、芸人の政治的な発言についての思いを語った。
番組では、爆笑問題・田中裕二の代打MCを務めたぺこぱ・松陰寺太勇が、テレビ朝日系「ロンドンハーツ」で報道番組のMCになりたいという希望を述べたところ、芸人が政治的な発言をすることについて批判されたことを紹介した。
松陰寺に「芸人が政治の話なんて、そういう声ってありますよね」と聞かれた太田は、実際に政治を扱う番組をやってきた経験を踏まえて
「その(芸人の政治的発言を嫌う)気持ちも分かるんですよ。俺も実際、やり始めの時は相当悩んだんですよ。葛藤があって。
というのは、お笑いって、政治やなんかやぼったいことは口出さないで、ただただ笑いだけ追及している方がカッコいいっていう、そういう面もあるんですよ」
と答えた。さらに、具体例を挙げて
「落語家さんでいうと、古今亭志ん朝っていう人がいて、これはもうホントに名人でいい落語をするんですよ。そのライバルっていうか、同時代に立川談志って人がいて、この人は出馬までして議員にまでなって、グッチャグチャにやるわけですよ。
どっちもカッコいいんですよ。だからどっちにしようかなっていったら、いまだに葛藤はあるね、自分の中で。だけど結局、俺は言わずにはいられないっていうさ。そこがカッコ悪いなって自分もいますね」
と、真摯(しんし)に答えていた。
[via:デイリー]
https://www.daily.co.jp/gossip/2021/02/14/0014078935.shtml
ぺこぱ松陰寺
「芸人の地位が向上しすぎた」
お笑いコンビ「ぺこぱ」の松陰寺太勇が「ぺこぱポジティブNEWS」(テレビ朝日)に出演し、お笑い芸人の「政治的発言」について持論を述べた。
トークテーマが「お笑い芸人という職業について」の場面。
松陰寺は「芸人が政治的な発言をするのはどうなんだみたいな、そういうのは言われるんだよね」と切り出した。
「芸人は芸人だけやっていろという意見」があると説明し、「これ俺、もともとの弊害って何だろうって言ったら芸人の地位が上がりすぎていないって思うんだよね」と語った。
衆院選特番での発言や態度が賛否両論を呼んだ「爆笑問題」の太田光に触れ、「この前ちょっと、太田さんが炎上していたのもあったけど、そもそもの原因は俺はやっぱり芸人の地位が向上しすぎたかなって思う」と重ねた。
松陰寺は複雑な思いを抱えている様子。「芸人の地位が向上してきたのも、芸人さん側の部分もあるから何とも言えないし」と吐露し、「やっている側と見ている側のギャップが早く埋まっていけばいいなと思います」と結んだ。
[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/11/26/kiji/20211126s00041000412000c.html
小籔千豊「マイナスでしかない」
お笑いタレント、小籔千豊が、ABEMA「ABEMAPrime」に生出演し、著名人の「政治的な発言」について持論を述べた。
共演者が「日本からは政治的なメッセージだったり人権とかを発信するアーティスト、芸能人がなぜでてこないだろう」とコメントすると、小籔は「それ、よう言いはるんですよ。でも政治的なツイッターをしている芸能人、結構出てきますよ」と指摘。
続けて自らの経験を紹介。2011年の大阪市長選の際、「選挙に行きましょう」とツイートしたところ、「今から行ってきます」など好意的な意見のほか、
「お前みたいな、しょーもない芸人が投票行けって言ったら、お前のファンのアホも投票行くやろ、政治メチャクチャになったらどうするんだ」のコメントも寄せられたという。
「誰に入れろって言ったわけではないのに、投票行けって言っただけ。(著名人の政治的発言を)抹殺していく人もおるのは事実です、僕らが言わないというより」と話した。
小籔の発信に対して異なる見解を持った人々が“アンチ”になることもあるそうで、「ほかの仕事の時に『あいつはスベっている、おもろない』ってずっと粘着のように来ますね」と告白。
「それは言えへんようになるやろ」と、自らの意見を述べることの難しさを訴えた。
「ということは政治のことなんていうのは…。はっきり言ってこの番組(政治のことも取り上げるABEMAPrime)をやらせてもらってあれですけど、マイナスでしかない」と私見を述べた。
政治のことを勉強してコメントしても「芸人として賢いなって思われたらマイナス」とする一方、識者と違う意見を展開すると「『コイツ何言うてんねんアホやな、勉強もせんと適当なこと発言しやがって、アイツ嫌い』ってなる」と紹介。
「政治の発言って、どっち言うても芸人にとってはマイナスでしかないですね」とボヤいた。
[via:スポニチ]
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/09/21/kiji/20210921s00041000626000c.html
タモリが沈黙を貫いたワケ
「こんばんは。『タモリステーション』、タモリです」
3月18日の『タモリステーション』の第2弾。タモリは冒頭にこう挨拶すると、番組の最後までほぼ無言。ネット上では「沈黙で平和を願った」「戦争に心を痛めたから」など様々な考察が巻き起こった。《中略》
実はタモリ、報道番組が苦手なのだという。それを告白したのが、18年10月2日放送の『news zero』。有働由美子アナとの対談で、
「僕はニュースのことは分からない。(中略)子供から大人まで、お年寄りまで分かるような番組をやろうと思ったことは一度もない」
と、語っているのだ。ニュースをやらない理由については、「(僕は)全く内容がない」からだと、自虐めいた発言もしている。真相を聞くべく、自宅前で散歩帰りのタモリを直撃した。
――もともとスポーツなど別のテーマだったと聞いた。
「それはそうです」
――急遽、ロシアの特番に。
「それはそうです」
――沈黙を貫いたのは?
「それは大した理由はない」
――台本にもお話しする場面はなかった?
「ちょっとそれは、お答えすることができない」
――報道番組をやってみていかがでしたか?
「(手を振りながら)いやいや、畑違いで」
そう言っていつもの笑顔を見せ、家に入って行ったタモリ。本音がふと洩れた瞬間だったのか。
[via:文春オンライン]
https://bunshun.jp/articles/-/53206
ネットの反応
・タモリは基本ノンポリを貫いてるから
・タモリだしな 興味ない話題のときは無言だよ
・むしろ「こういうのこそがタモリ」と思わされる罠
・タモさんは知的な人だけど政治を語ってるイメージは全然ない あえて避けてるんだろう
・芸人に求めてるのは楽しいことだけだから
・吉本芸人風情が利口ぶって時事問題を語るからだよ
・的外れな意見ばっかりだからだよ
・政治的な発言するなら、それ相応の勉強と覚悟はしろよ
・ふわふわしたこと言うかどっちかに振り切れるかよ二択よね
・芸能人は保身の為に政治的発言をしないだけだと思う
・芸のない芸人が高給取りなのが原因
・バカがバカをバカな考えに扇動するからバカが増える それが害悪だってこと
・海外でも批判くらいあるし、ただの覚悟の問題だわ
・都合悪くなると「俺、芸人なんだけど」はダメ根性なし。
・政治と宗教の話はせんほうが平和やで
・色気出さないで馬鹿なフリしてる奴がマジで賢い
・さんまがほぼ政治的発言しないでずっと好感度トップだったしな
・自分の公演やSNSで叫ぶ分にはお好きにどうぞって感じ
・芸人が何をやってても直接は関係ないけど、政治は自分達の生活に関わる事だからな
・どうしても政治的発言すると、右か左かとか与党よりか野党よりの色が出てしまう
・政治的発言多い芸人って本業のときに邪魔やねん やりたいならコメンテーター専業になったほういい
・まあ、与党よりか野党よりかで、ファンを半分減らし、アンチが激増するからな
・芸人関係無くね?スポーツ選手でもミュージシャンでもあまり好ましく捉えられない風潮
・ほぼ的外れで笑止千万、芸人か否かは無関係
・でもカズレーザーならうまくこなすやろ
・でもさ、世界のコメディアンはお笑い芸人を踏み台に、政治家になる人って多いでしょ
・右でも左でもまともそうな意見なら問題ない
・地位が低いのと高いのを使い分けてるのが嫌われる原因なのかな。
・芸人だけじゃなく誰であろうと政治に対する自分の意見を言っていいと思う。ただ受け取る側の人がバカ過ぎるから問題なんだよ。
根本的に有名人は政治をネタにしなければいけない、という訳じゃない。それは欧米の価値観なだけ。
それを日本で言ってるのは政治叩きして欲しい反権力思想の“左翼”がプロパガンダ的に利用したいだけ。
影響力のある有名人に政治批判して貰いたいだけ
①続き
反権力思想の強い左翼は自分達の思想を若い人達に植え付けたいから、若い人達がよく見聞きするお笑い芸人をターゲットにする。
そのお笑い芸人が政権批判すると左翼としては都合が良い。
逆に某超大物お笑い芸人が首相と仲良く会食したりして、政権擁護の政治ネタを発言すると左翼達は猛バッシング
政治批判や戦争批判なら報道番組や情報番組の“コメンテーター”という立場の人間がいくらでも発言している。
そこにはお笑い芸人も最近は存在していて、そこで十分に発言している。
政治批判をお笑いのネタに組み込んで欲しいとする考えこそが普遍的ではない価値観で不合理な注文。
ただ、保守的な思想の勢力も反省すべき。
有名人が政権批判すると「芸能人が政治を語るな」と批判をするのは愚の骨頂。
発言の中身で反論すべき。
某有名人が沖縄基地問題で不合理な政権批判をしたが、それならそれで合理的な意見で反論すれば良いだけ。
つきまとわられてるのに、芸にして言えない。
あれは、無理やわ~。ってのにも、言ってしまえば
楽だ。勝ったようなものだ。 って言うか、そのままだぞ。あれ。
問題なのはお笑い芸人だからとかではなく、安易な正義を振りかざして浅い見識で短絡的な政権批判をする事。そういう論理的思考のない感情論に支配された情緒的な政治批判に辟易とする。
それを「芸能人が政治を語るな」と、これまた短絡的な批判をする側も悪い。
太田なんか言いまくってるだろ。
殴り返してこないのだけを見定めてな。
あと政権批判とかしてるのすべからく落ち目なのもキツイな。
芸能人が政治の話をすれば、ネットじゃぁ「売名行為」とかいって騒ぐじゃん。
力を持つものは、力の使い方を知らなければならない
戦前、戦争賛美とかやってたメディアもあったとか
戦争ネタを扱わない?
米軍ネタとか、日本関連だと騒ぐ芸人多いだろ
タモリさんとか、ほんの一部だけじゃないか、どちらの陣営であろうと戦争ネタを言わないのは?