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「ヤリマン」と「サセコ」の違いとは…

同じようで違う言葉もあれば、違うようで同じ言葉もあります。今回は、前者の方......同じようで違う言葉に注目してみましょう。

「ヤリマン」と「サセコ」、いや他にもまだまだ類義語は多々存在します。「ビッチ」だとか「公衆便所」という言い方もあるようですね。

ですが、ビッチはそもそも"雌犬"を意味するのだそう。雌犬の発情周期は、犬種によっても異なるようですが、7~8カ月程度とのことですので、「ヤリマン」や「サセコ」と同義語として捉えるのは違うような気がします。

「公衆便所」ですが、公衆便所って自治体などの管理下にあるものです。「ヤリマン」も「サセコ」も他者の管理下でセックスをしているわけではないのですから、これも同義語とはいえないですね。では、「ヤリマン」と「サセコ」の違いは何なのでしょう?

それは、ヤリマンには「サセている」という認識がないということです。

サセるというのは、見方によっては上から目線。
それに対してヤリマンは、セックスを男性と対等に楽しんでいます。むしろ、マスターベーションでは得られない、男性器のみがもたらしてくれる、何にも代えがたい悦楽をもたらしてくれる殿方に、敬意こそ払えど、上から目線だなんてとんでもございません。

念のため、ここで注意して頂きたいのは、ヤリマンは殿方に過度にへりくだっているわけではありません。あくまでも「敬意」です。

さて、ここからは実践編です。
まずは性交渉の交渉について。「誘われれば二つ返事で応じるが、自ら誘うことはない」というサセコに対して、ヤリマンは性欲の赴くまま自主的に誘うこともあります。

といっても、すべてのヤリマンが肉食恐竜のように積極的なアプローチを展開しているわけではなく、殿方が誘いやすいようなトスをあげるという手法のヤリマン女性も少なくありません。

「今夜、うちに来ない?」「お泊りに行っていい?」などではなく、「うち、めっちゃきれいだよ」「家飲みの方がくつろげるよね」という遠回しな誘い方をして情緒を楽しんでいます。

交渉が成立したら、次は場所です。
男性側もしくは女性側の自宅はさておき、分かりやすいのはラブホテルでしょう。サセコは、場合によってはクルマの中だろうと屋外(河川敷など)だろうと応じるものですが、ラブホテルのワリカンもしくは女性負担だけには絶対に応じません。

なぜなら「サセている」という意識が高いからです。「セックスはサセるが、金銭を払ってまで行為に及ぼうとは思わない」という定義がそこにはあります。

ヤリマンの場合は、性衝動がどうにもこうにも高まり、でも殿方の財布には1,500円しかない......。そのような際は財布の紐を緩めることもあるでしょう。全額支払いに応じるヤリマンも存在します。但し、ラブホテル代を毎回喜んで全額負担するということではありません。先方の財布事情によっては、ということです。

場所が決まったら、いよいよ行為です。
ヤリマンとサセコの決定的な違いは、「自分の好みではないプレイを要求されたらどうするか?」という部分にあると思います。

サセコは、確実に拒むでしょう。「挿入には応じるが、自分が意としない行為に関しては守備範囲外とさせて頂きます」という線引きをしている女性が多いようです。その分、自分自身の欲求を押し通すこともしません。実にシンプルなセックススタイルといえますね。

対するヤリマンは、好みでないプレイに関しては交渉次第といったところでしょうか。「○○プレイはホンット無理!」と言いつつも、もしや新たなる快楽の扉が開くのではないか、という好奇心から「少しくらいなら......」とお試しに興じることはあります。むろん、限度というものがありますので、あまりにも突飛なプレイにはさすがに難色を示すでしょう。

最後に、ヤリマンとサセコの共通点について。
ヤリマンもサセコも、性欲が強いという部分は一緒ですし、セックスという行為に対して「彼氏以外のヒトとするなんてダメ!」と重みを感じている人はおらず、ライトな感覚で臨んでいます。そのうえで、それぞれの狩りの場や対象男性は異なるわけですから、これまでも、そしてこれからも、上手に共存していけるのではないでしょうか。[CYZO WOMAN/菊池美佳子]
http://www.cyzowoman.com/2011/08/post_3950.html

菊池美佳子(きくち・みかこ)
21歳で処女のままキャバ嬢デビューをするものの、試用期間内に本指名をとれず、東武東上線沿線のキャバクラを転々とする。その後、派遣OLを得て、現在は大人のおもちゃ屋さんのコピーライターとして、ヤリマンの名誉をかけて奮闘中。

【Wikipedia】
・ヤリマン
ヤリマン(やりまん)とは、不特定多数の男性と積極的に性行為の関係を持つ女性のことを意味する隠語である。

過去、女性の性道徳には処女であることや貞淑などが求められてきた時代があったため、性行為は男性の方が女性よりも積極的であることが好ましいという社会常識があった。
ところが、近代になるにつれ女性の性道徳があいまいとなり、貞操観念も変化したことで、男性よりも性行為に積極的な女性が表れるようになった。
そこで「やりたがるマンコ」や「やりたがりのマンコ」、また「やり放題のマンコ」や「やりっぱなしでも後腐れのないマンコ」などが縮まり、主に、性行為を積極的に求める(やりたがる)女性器(マンコ)が略されて隠語となった。

また「やりやすいマンコ」を略した隠語でもあり、この場合は男性が性行為の関係を持とうとした時に様々な面でハードルが低く、貞操観念の低い女性を意味している。

いずれも淫蕩の部類に入るが、主に若年層の男性たちが使用する隠語は片仮名の表記が好まれることもあり、1980年代から盛んに使用されるようになった。

・サセ子
サセ子(させこ)とは、不特定多数の男性から性行為の関係を求められても簡単に許してしまう女性のことを意味する隠語である。

近代になってフリーセックスやセックスフレンドという概念が登場し、現代では男女の婚前交渉なども一般化したため、どこまでがサセ子なのかは非常に定義しにくくなっている。
従って、ある男性がある女性のことをサセ子と侮蔑しても、その女性は自分自身のことをサセ子とは考えていない、といった自己認識上の誤差も生じるようになった。

また、「させてくれる」という言葉は考え方によって、男性よりも女性に主導権や選択権があるとも言えるので、僅かではあるが侮蔑ではなく男性からの羨望の意味合いで使用されることもある。

なお、マスメディアやインターネットの普及に伴い、恋愛関係のゴシップが絶えない女性タレントや、性的な魅力を積極的に強調する女性グラビアアイドルなどを誹謗中傷する隠語としても使用されるようになった。

なお、侮蔑したり揶揄する点は同じだが、漢字を使用する痴女や淫乱、古くからある色情狂などよりも、サセ子という片仮名が含まれた方が意味合いが軽くなるような風潮もある。

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