以下、大要を紹介する。
ある日わたしは、「お尻のほうまでジャングルで」「こんなモノを男に見せた日には」と、おのれの陰毛について悩み始める。
悩みは「怪しいDVD」でAV女優の股間を見て、衝撃に変じる。
「アソコの毛めっちゃ、うす」
「私はお尻までボーボーなのに」
で、友人に話した。
すると「私もボーボーだった」「エステで脱毛したの」と教えられ、善は急げ。レーザー照射でみごとに成功。
「正面から見える毛のVラインだけ残し、陰唇ぎわのIライン、肛門まわりのOラインを脱毛し」
「まんざーい!」
ところが、一難去ってまた一難。
露わになった性器に「ニワトリのアゴ下みたいなビラビラ」が気持ち悪い。これが小陰唇なのね。
「そうか、整形すればいいじゃん」の〈小陰唇縮小手術〉を知って、また善は急げ。相場15万~25万也。
レーザーメスで切り取られたビラビラを見せてもらうと「焼きとりのハツみたいだった」
「これで私も美しいまんこを手に入れました」「名付けてアワビの会」
ところがさらに、新たな志を立てる。「全世界の人に私の美しいまんこをお披露目したい」
「ニワトリのアゴ下みたいなビラビラ」の小陰唇を切り取ったまんが家・ろくでなし子さんは、歯科治療の凝固剤に行き着いた。
海藻が主原料のアルギン酸塩という。これに水を注いでボウルで混ぜる。ねっとりしたら、スーパーの、発泡スチロールの刺身皿に移す。
ぐっと、がに股に開脚して皿を下から性器にあてがう。5分待つ。同時に、もうひとつのボウルに石膏を水で溶いておく。皿にできた性器の型に、石膏を流しいれて、ハイ、完成。
あとは、絵の具で色づけしたり、きらきらパーツを乗っけたり。
『デコマン』著者のろくでなし子氏は、これを、デコレーションまんこ〈デコまん〉と名付けた。ツイッターで披露し、友人たちに触れまわった。
「その時、歴史は動いた」
追随する女も出てきた。
N美。
だがN美、おのれの〈まん〉に卒倒する。
「ビラビラが、これほどエグイとは」。
しかし、深い自省をめぐらす。
「ビラビラがあるほうが個性的で味がある」のではないか。
そして「あんなものをなめてきた歴代の元彼氏尊敬」。爾来、なし子氏のまわりで、〈まん〉採り女が続々と発生する。
なし子氏、創意をかさねた。
「まんこの上に学校をつくったら面白いかなあ」
で、
〈まんこ女学院〉
「まんこに男らしい戦士を乗っけたらどうか」
で
〈戦場まん〉
なし子氏にインタビューを申し入れた。
いきなり、釘をさす。
「まんこを連呼するから、喫茶店はまずいのでは?自宅でどうでしょう」
笑顔のかわいい、30代前半だった。
「まんこは伏字にしないでください。まんこも、耳とか鼻とか、体の一部なのに、なぜ隠すの。まんこの地位向上にご協力ください」
[週刊ポスト2012年10月26日号]
http://www.news-postseven.com/archives/20121016_149232.html
http://www.news-postseven.com/archives/20121018_149509.html
デコまんとは:
まんこを石膏に型どり、デコ電のようにデコレーションしたデコまん、ジオラマを載せたジオラまん、リモコンで動くリモまん、センサーに反応すると水が飛び出す噴水まんなどなど、まんこの概念をくつがえす、誰も見たことがないアホアート。
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漫画じゃめちゃくちゃ自分の事、不細工に描いてるけど
なんだ、普通の顔してるやんか
センズリしたよ!
デコって言うから、キラキラ系かとおもったら…ジオラマかよ