「若い女性が肉食化している」だとか「いや、20代女性も男と同じように草食化している」だとか、20代女性のSEX観について、さまざまな説が飛び交っているが、実際のところはどうなのか?100人アンケートと街頭インタビューで、20代女子のリアルSEXライフを探ってみた。

まずは、インターネットで全国在住の20代女性にアンケートをしてみた。質問は、ズバリ「SEXは好きですか?」。

　Q:ズバリSEXは好き?

　A:好き50%　普通40%　嫌い10%

半分が「好き」......なんとも微妙な結果だ。

そこで、ナマの声を集めるべく、街頭取材を敢行。20代に「あなたにとってSEXとは?」という質問をぶつけてみた。本当にひとそれぞれの答えが返ってきたのだが、なんとなく4つのタイプに分類できることが見えてきた。

クール派・肉欲派・正統派・ウブ派

カップル, セックス, モテ, 恋愛, 本音最も多かったのは、相手に求められればSEXはするけれど、あまり執着はしていない「クール派」。

ツッコんだ質問をしてみると「頼まれたから、後ろに指を入れられたこともある」(24歳・飲食)、「携帯電話のバイブレーションを使ってのプレイが彼のお気に入りみたい」(23歳・メーカー)など、それなりのプレイ経験もある。だからといって「SEXが大好き」というわけではないのが印象的だ。

一方で、「毎日でもしたい!」(27歳・通信)というSEXが大好きな「肉欲派」や、「SEXは気持ちが通じ合ってこそ」(22歳・大学生)という「正統派」、そしてSEX経験がほとんどない「ウブ派」も少なくない。

......って、これじゃあ20代の特徴なんてないんじゃないの?という気がするが、元AV女優で漫画『アラサーちゃん』筆者の峰なゆかさんは、この「特徴のなさ」こそが20代女子の特徴なのでは?と指摘する。

「今の20代は、思春期には既にエロ画像や動画が簡単に手に入るようなネット環境が整っていたり、保健体育の授業では『女性がマスターベーションをするのは普通のこと』と教えられてきたような世代。SEXに対して『非日常』『特別なもの』という意識がないからこそ、『女はSEXに対してこうあるべき』という固定観念もない。

SEXが大好きな肉欲系でも軽蔑されないし、逆に『処女だから恥ずかしい』とも思わない。肉欲系も処女も、序列なくフラットに併存しているのが20代女子なのです」

なるほど。確かに、どのタイプの女性も「模範解答は何か」「ほかの20代女子はどう考えているのか」といったことは気にせず、マイペースだった点は共通していた。『セックス嫌いな若者たち』などの著書がある産婦人科医の北村邦夫先生も「SEXの経験値が女性の価値や存在意義を測るモノサシではなくなってきた。それだけ女性が自立してきたのかもしれません」と言う。

4タイプ、それぞれのSEX観

街頭で「あなたにとってSEXとは?」を聞いて、その答えを4つのタイプに分類すると......

【クール系】求められればするけど執着はなし

「Hは流れで。3年間男なしで、Hの手順も忘れちゃった(笑)。今度機会があれば流れに身を任せます」(24歳・大学生)

「私は、Hはしてもしなくてもどっちでもいい。だから体目当ての男はマジ引く!」(21歳・社会人)

「恋愛はしたいけど、Hはしなくてもいい。あくまで、Hはイベントのひとつ」(24歳・会社員)

「1年間やってないけど、やリたくないし焦ってもいない。やリたい相手もいないしね」(21歳・社会人)

【肉欲系】とにかくHが大好き

「欲求不満になったときには、とにかくHで解消!排泄と同じで生理現象の一種です」(25歳・会社員)

「Hは大好きなアイスと一緒。毎日食べたい!今の彼とはアナルプレイも挑戦済み」(25歳・会社員)

【正統派】Hには気持ちが大事

「Hは特別なもの。ナンパされて知り合った30歳の彼と、Hを通じてお互いが相手にとって特別だと再確認しています」(23歳・会社員)

「Hは彼氏との大事なスキンシップ!やった後は彼との仲が深まるような気がします」(20歳・大学生)

「Hは癒しのようなもの。彼とは半同棲中でHは週1回。気持ちいいとかより、やると心がリラックスできるんだぁ～」(22歳・会社員)

「体を触られると女の幸せを感じます。彼のボディタッチだけでイケちゃうかも」(20歳)

【ウブ系】Hがちょっと怖い

「Hは未知のもの。高校以来してないから、やるのは久しぶりすぎて怖い。大人のHって違うんでしょ?」(22歳・会社員)

「Hはちょっと怖い。就活中だから、避妊をしていても、もし今、子供ができたらって考えるとコワくなる......」(21歳・大学生)

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