米マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームがこの問題の科学的な解明に取り組み、3年がかりの研究成果を米科学誌「サイエンス」のオンライン版に発表した。
水をがぶ飲みする犬とは対照的に、猫はヒゲやあごを濡らしたり容器からこぼしたりすることなく優雅に水を飲む。
MIT、バージニア工科大学、プリンストン大学の研究者4人はその仕組みを調べるため、飼い猫が水を飲む様子を何時間もかけて観察。
さらに猫の舌のロボットを作り、動画サイトのユーチューブで大型のネコ科動物も観察した。
その結果、猫は舌の先を後ろに丸めてアルファベットの「J」のような形で真っすぐ下に伸ばし、先端が水面に触れると同時に、目を見張るような速さで舌を引っ込めていることが判明した。
この瞬間、舌と水面との間に水の柱ができ、猫が口を閉じるとその水柱の上端が口に入って水を飲める仕組みだった。
この水柱は重力の均衡が保たれており、慣性の法則で容器に戻る。
猫は平均すると毎秒4回のペースでこの動作を繰り返していた。
研究チームは、猫はどのくらいの速度で水をすくえば力の均衡が保たれるかを知っていると結論付けた。
この研究は数学、流体力学、物理学、工学に基づいており、プリンストン大学のジェフリー・アリストフ氏は「猫は少なくとも流体力学について、人間が思っている以上に頭がいい」と述べている。
猫が舌を水の中に突っ込まず、複雑な飲み方をするのに対し、犬の場合は舌をひしゃくのようにして水をすくって飲んでいる。
一方、ライオンや虎など大型のネコ科の場合、舌を動かす速度はイエネコの半分程度だったという。
[CNN]
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