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ゴルフ場で突然死が起こるワケ

今日のゴルフのために、連日残業をして仕事を片づけてきたRさん、45歳。

1、2番ホールは無難に終え、ひと息ついたが、3番のセカンドショットに向かったとたん、急に胸が苦しくなった──。

ゴルフ場安全と思われがちなゴルフだが、じつはプレー中の突然死率が最も高い危険なスポーツでもある。

国内の年間の死亡者数は200人前後と推計されており、うち8割以上は心筋梗塞によるもの。

喫煙や脂質異常症からくる血栓傾向(血液どろどろ状態)があると、ショット前後の心拍数と血圧の急激な上下動が引き金となり、心臓に酸素を送る冠動脈が詰まってしまうのだ。

ちなみに心筋梗塞を起こしやすい時間帯は午前8~10時。

生理的に血栓傾向が高まる時間帯で、 2、3番ホールあたりが魔の刻といえる。

もう一つ、危険含みなのはセカンドショット前後。

じつは最も突然死が多いタイミングなのだ。

右や左に曲げてしまったストレスに加え、ボール地点まで山を上り、谷に下りたりと、運動量も増える。

ただでさえ心拍数と血圧が上がっているのに、アドレスに入れば呼吸を止めて無酸素状態。

しかも、ショットの瞬間は心拍数が急上昇する。

心臓への負担が軽かろうはずはない。

そもそも日本のゴルフ人口の中核は35~65歳で、高血圧や糖尿病、動脈硬化が気になる年齢。

運動不足や偏った食事の影響もあり、お世辞にも健康体とは言いがたい。

残業続きの疲労を引きずってコースに向かうようでは、突然死予備軍といわれても仕方がないのだ。

[livedoorニュース]

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