女性の脳や感覚器は、男性のものとは大きく異なるため、思いもよらぬ刺激に反応したり、驚くような感じ方をする。
女性は男よりも「ムード」を大切にする生き物である。
そのムード作りには、耳から入ってくる刺激が大きな役割を占めている。
「視覚」の項でも述べたように、女性がオーガズムを得るためには、まず心身のリラックス状態を作り、自律神経を整えることが必要となってくる。
セックス時に最適なBGMとは一体何なのか。
五感教育研究所の主席研究員である感覚生理学者の荒木行彦氏がいう。
「女性がセックスしたいと感じるには、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの働きが不可欠です。自律神経の働きに狂いが生じると、これらのホルモンバランスが乱れます。女性は自分が安らげる雰囲気にいることで"その気"になるのです。雰囲気を作るのは男の役目。優しい言葉をかけたり部屋を暗くするのはもちろんですが、心地よい音楽などの演出も大切です。
ふたりの時間のBGMには、ロックなどのノリの良い曲より、メロウな音楽、ジャズ系などが向いている。私のような中年世代だったら、スムースジャズのサックス奏者ケニー・Gをおススメします」
上記の測定結果でも、ジャズを聞いている際はシータ波の出現が多く見られた。
セックス時のBGMはジャズが鉄則のようだ。
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