主将に任命された今季、チャラ男を返上して、走攻守にめざましい活躍を見せたロッテ・西岡剛内野手(26)。
だが、キャラ替えに成功した副作用で、大事なものまで失ってしまった!?
ロッテは15日、ソフトバンクの先発和田に対して、初回に清田が放ったソロ本塁打による1点止まり。
3回以降は塁に出ることさえできず、13奪三振を喫して完敗した。
スイスイと好投した和田に「ツヨシが乗るとチームも乗ってくるので、無安打に抑えられてよかった」と名指しされたのは、不動の1番打者としてロッテ打線を引っ張ってきた西岡だ。
プロ野球新記録のシーズン猛打賞27回を樹立した安打製造器が、この日は2三振に2飛球とらしくない内容。西岡は「塁に出てチームに貢献したかったけど…」と言葉少なに球場を後にした。
これでファイナルステージに入り、2試合連続で無安打だ。
西岡は元来、WBCや日本シリーズなどの大舞台に強いタイプだが、長丁場のシーズン中には「サボり」を指摘されるなど、ムラっ気が顔をのぞかせることもあった。
ところが主将を任された今季は、親しい球界関係者が「人間が変わってしまった」と驚くほどに豹変。
長めの茶髪から短い黒髪となり、夜遊びを卒業して結婚。ケガを押して初めて全試合をフル出場し、プロで最も充実したシーズンを過ごした。
打席での狡猾さも特徴だったが陰を潜めてしまった。西岡は前日(第1戦)の試合前、相手先発の杉内に伝わるように、「初球はスライダーかチェンジアップが来ると思うので見逃したい」とエサをまいた。
球種を絞るための心理作戦で、まんまと初球に直球を投げさせることに成功したが、結果は二ゴロ。逆に歯車が狂って4タコ、2三振と押さえ込まれてしまった。
よもや、「人間が変わってしまった」せいで、“お祭り男”の特性まで失われてしまったわけはあるまいが…。
打線に火をつけるには、切り込み隊長の復活が不可欠だ。
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