「来年は…ファイターズのユニフォーム着ていますよ」
いったい何が起こったのか? 今オフにポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍が有力視されていたダルビッシュ有投手(24)が来季日本ハム残留を宣言した。
そのワケとは?ダルビッシュは19日付で自身の公式ブログを更新。
「来年の事」と題し、「メジャーどうこう言われています。ブログやTwitterにもたくさんコメントを頂きましたが 皆さんの予想が合っているかどうかわかりませんが。来年は…北海道日本ハムファイターズのユニフォームを着ていますよ」とつづった。
折からの円高で、トヨタなど日本の大企業でさえ収益減に頭を抱えるご時世。
ダイヤモンドバックスがダル獲得資金として8000万ドル(約65億円)を用意したとの情報も流れたが、球団に入る落札金やダルビッシュが手にする契約金と年俸は円高につき、実入りが少なくなるのが現状だ。
さらに、ヤンキースが入札額2600万ドルと年俸総額(5年契約)2000万ドルの計4600万ドル(当時のレートで約54億円)を投資した井川慶投手(阪神)が、最近2年間はマイナー暮らし。
レッドソックスが6年総額1億ドル(同約121億円)を投じた松坂大輔投手(西武)も4年間で期待を裏切っており、日本人選手株は暴落している。
あるメジャー球団のスカウトが「フロントから、今オフは日本人は獲らないと通告されている」と明かす。
ヤンキースがダル獲りからの撤退を宣言したとも伝えられた。
現行制度では、ダルビッシュが海外FA権を取得するにはあと4年かかる。
近い将来にあくまで移籍金の派生するポスティングを利用するにしても、今オフは得策でないと判断したとしてもおかしくない。
さらにある球界関係者は「ダルのメジャー行きには、父のファルサさんが熱心で、球団も後押しする方針だが、肝心の本人がもともと消極的。
あまり環境の変化を好まない性格だから。
WBCで活躍して多少心境の変化もあったようだが、早期移籍を焦る気持ちはさらさらないでしょう」と指摘する。
もっとも、抜群の費用対効果が売りものの日本ハムにあって、今季年俸がチーム断トツの3億3000万円。
今季も12勝(8敗)を挙げ、最優秀防御率(1・78)、最多奪三振の2冠に輝いただけに、大幅昇給は間違いない。
球団にとって抱えきれなくなりつつあるのも事実だ。
オフの契約更改交渉が注目されると同時に、ダルビッシュが「来年は…」と限定するような書き方をしたのも、無意味なことではなさそう。
来年の今ごろは、再びメジャー挑戦で大騒ぎしている可能性は十分にある。
ダルビッシュは自身のツイッター(簡易投稿サイト)上でも、公式発表かと念押しするファンの質問に対し、決定事項であると応え、ファンは続々と歓喜のコメントを寄せた。
こんなファンの喜びと安堵が、永久のものか、一時的なものになるのか、ダルビッシュのみぞ知るということか。
[livedoor スポーツ]
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