日本シリーズが中日vsロッテの“不人気カード”となる可能性が高くなり、テレビ業界が震撼している。
なにしろ阪神vs巨人という人気カードだったクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでさえ、地上波中継は関西ローカルのみ。
それ以外の地域のファンはBSかCSで視聴するしかなかったほど。
日本シリーズは地上波を確保できるのか!?
日本シリーズの中継は、出場球団の推薦をうけたテレビ局が日本野球機構と契約を結んで行う。
今年は第1、第2、第6、第7戦がセ球団の主催。
中日が日本シリーズ進出を果たした場合、今月30日の第1戦は、公式戦で中日戦中継実績のあるTBS系のCBCが中継することで話が進んでいた。
ただしTBSは30日のゴールデンタイムには「世界バレー女子日本大会」を生中継することが先に決まっており、第1戦のデーゲーム開催を要望。
ところが、「日本シリーズ軽視がおもしろくない落合監督がデーゲームへの移行を強く拒否。
結局ウチは第1戦の中継から手を引きました」(TBS関係者)というのだ。
今年の日本シリーズは現段階で、中日が進出するにせよ巨人であるにせよ、全戦ナイターになることは発表済み。
だが、中日が進出した場合の中継局については水面下で依然交渉中という。
一方、「日本シリーズの中継権は、プレーボールから試合終了後の勝利監督インタビューまでを完全放送することが条件になっていて、試合が続く限り延長を重ねて放送しなければならない。
プロ野球中継で視聴率が稼げないご時世で、これは大きすぎる負担です」(民放関係者)との声も。
中日vsロッテというローカル色の強い対決となればなおさらだ。
日本シリーズが全戦ナイターで行われるようになったのは、ゴールデンタイムに放送したいテレビ局の意向に沿ったから。
そのテレビ局がいまや、ゴールデンだけは(とりわけ土・日は)勘弁してくれと言い始めているのだから皮肉なものだ。
中日は3勝0敗とCSファイナルステージ突破に王手をかけて迎えた22日の第3戦に惜敗。
無傷での日本シリーズ進出こそならなかったが、落合監督は「そんなムシのいいことは考えていないよ」と余裕しゃくしゃく。
このマイペースぶりが、周囲にとっては頭痛の種だったりもする。
[ZAKZAK]
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