ところが、肝心な「監督交代」が全く盛り上がらない。
プロ野球では楽天に星野仙一監督(63)が就任し、それこそ「経済効果が何億円」という大見出しが躍ったが、サッカーに目をむけると…寂しい!理由は簡単だ。
Jリーグの各クラブはその監督の実力よりも、まずは「安い監督」からお呼びがかかる。
そして、各クラブのフロント陣とのパイプからくる、コネ入社ならぬ"コネ就任"がことのほか多い。
今オフ最も驚かされたのは、来季4季ぶりにJ1に昇格する甲府の内田一夫監督(48)の退任。
要するに突然のクビである。
そして後任には、今季J1神戸をJ2陥落寸前まで追い込み解任された三浦俊也氏(47)の就任が確実になった。
J2陥落寸前まで追い込んだ監督が、すぐに来季J1の監督に就任するこの摩訶(まか)不思議な監督人事は、「甲府のゼネラルマネジャー(GM)が、かつて大宮のGMをしていた人。
その時の監督が三浦さんだった」(協会関係者)と苦笑いする、コネ就任の典型的なパターンなのである。
また、今季誰もがJ2に陥落するとは思わなかったFC東京も、大熊清監督(46)の続投が決まった。
そもそも城福前監督を今季終了まで引っ張る構想だったが、チームの不振でシーズン途中で前倒しで大熊監督にオファー。
「J2陥落」してしまっては他に受ける監督もなく、続投要請をして受諾にこぎつけた。
FC東京フロントは、来年J1に昇格した場合には大熊監督を交代させる可能性もあるという。
このクラスの監督は年俸でいえば3000万円台。
確かに安いに越したことはないかもしれないが、まずはクラブを強くするとか、人気を拡大させるというクラブの方針が、全く見えない。
哀しいかな、安くてコネのある監督人事が横行してしまっている。
そんな中で、異色の監督人事となったのが、J2よりも下のアマチュアで構成されるJFL(ジャパン・フットボールリーグ)の町田を指揮していた元日本代表不動の左サイドバック、相馬直樹(39)が2年契約でJ1の強豪クラブ川崎の監督に就任したことだ。
監督としてはプロリーグで実績のない相馬氏だが、現役時代に川崎でプレー。
話題性でいえば今オフNo.1監督人事で、本人も「現役の時にプレーしていたクラブに戻れるということは光栄です」とコメントした。
折からの不況で世界の名将は招聘(しようへい)できないJリーグだが、小粒な監督人事はリーグの人気にも直結する。
まずはここ数年定番になっている次期監督の『コネ就任』こそ、そろそろ"仕分け"するべきだ。
[ZAKZAK]
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