昨年2月に引退した元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(30)が24日、黒海とガラス破損騒動を起こした臥牙丸に苦言を呈した。

モンゴル帰国のため成田空港を訪れた際に取材に応じ、「常識ないのかな」と顔を曇らせた。


元横綱朝青龍

ダグワドルジ氏といえば、昨年1月の初場所中に都内で泥酔し、知人男性に暴行したとして、書類送検された。この騒動が引き金となり、2月4日の理事会で引退に追い込まれた。

酒が絡む失敗は同氏にとっても耳が痛いはずだが…。

よく言い分を聞くと、ガラスを割ったことを問題視したわけではなかった。

「黒海とだろ。臥牙丸は先輩をたてないのか?おれは考えられない。」

2人は同じグルジアの出身で黒海は臥牙丸の6つ年上の先輩にあたる。後輩が先輩と騒動になったこと自体を疑問視しているのだ。

臥牙丸と黒海がケンカをしたという前提でのコメントだが、人間関係を重んじる発言。ただ、ダグワドルジ氏は03年にモンゴル出身の先輩力士・旭鷲山と口論になったこともあるが…。

初場所は「見ていない」という。白鵬については「相手がいないだろ」と強さを認めながらも、3月の春場所に自身の持つ7連覇に挑むことについては「おれは終わった人間だから。どうのこうの言わない」とした。

今後はモンゴルレスリング協会の名誉会長として、ロシアを訪問する予定だという。

関係者によれば、来月6日に国技館で行われるフジテレビ大相撲トーナメントでテレビ出演する可能性もある。

ダグワドルジ氏と大相撲の距離がにわかに近づいている。

[sportsnavi]

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