この問題は現在、「言論の自由」と「プライバシーの保護」、そして「不倫の是非」を絡めて英国で大激論となっている。
そもそもの始まりは今年の4月。
イモージェン・トーマスの不倫が『The Sun誌』でスクープされるたのが始まりだ。この報道で、トーマスが既婚のサッカー選手と6カ月の関係をもったという事が暴露された。
その後、イギリスの高等裁判所は、「プライバシーの侵害」として、「既婚サッカー選手」の名前を報道することを指し止めする事を命令。
しかし、世論は、隠せば隠すほど、「こんな美女と不倫するサッカー選手は一体誰なんだ!?」という事で盛り上がる。
その内、何者かが、Twitterで「既婚サッカー選手」とは「マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ギグス」であることをつぶやいてしまう。
瞬く間にこのつぶやきは拡散され、周知の事実として「ライアン・ギグスとイモージェン・トーマスは不倫関係にある」が定着していく。
ライアン・ギグス|イモージェン・トーマス
しかし、ギグス選手の弁護士が20日、ギグス選手の実名を書き込んだ人物の身元を明かすようツイッターに要求する法的措置を取ると発表すると、ツイッターにはこの発表に反発するツイートが溢れる。
さらに、スコットランド紙サンデー・ヘラルド(Sunday Herald)は22日、スコットランドはイングランドとウェールズを管轄する高等法院の命令に従う義務がないとして、報道機関として初めてギグス選手の写真を掲載して実名報道に踏み切った。
朝刊紙
更に24日、ジョン・ヘミング議員が議員不逮捕特権を利用して、討論にて「75,000人がツィッターでライアン・ギグスの名前をつぶやいてる。彼らを全員罰するなんて、とうてい無理な話だ」と発言。
「匿名報道命令」を無視し、議員自らギグスの名前を発言する異例の事態に。
この議員の発言を受け、25,26日の報道では、待ってましたとばかりにギグス選手の実名を掲載するニュースがアップされている。
ただの「不倫騒動」が、不倫当事者が法律を使って「実名隠蔽」しようとした結果、「プライバシーと報道の自由の問題」にぶち当たり、現在、英国では激しい論争が繰り広げられている。
[pink-tantei]
リークした国会議員はリブァプールファンと聞いた
肩幅すげーな
一枚目の写真ニューハーフみたいだな