泥沼でもがくコイがついに10連敗を喫した。広島100+ 件が6日ソフトバンク100+ 件戦で今季最多失点の17点を奪われて大敗を喫した。

ドラフト1位右腕・福井優也投手(23)が最短の3回5失点で降板するなど、相手の重量打線に打ちのめされた。

試合前には松田オーナーと野村監督が緊急会談し、試合後はチームで緊急ミーティング。「投壊&極貧打線」に陥ったコイが、浮上案を模索している。

広島は息継ぎすら出来なかった。99年以来、12年ぶりの10連敗という不名誉なおまけまで付けてしまった。

9回にようやく2点目を入れたが、ソフトバンクは17得点。意地と言える得点にさえならなかった。17失点は今季最多。11失点した5月12日の阪神戦(甲子園)を大幅に上回った。

さらに交流戦での10連敗はセ・リーグワースト。2万2000人を超える観衆が詰めかけた本拠地マツダスタジアムで、広島がファンに無様な試合を見せてしまった。

連敗ストップを託された福井が重量打線に飲まれた。1回に内川の中犠飛で簡単に先制点を与えると、2回に2失点。さらに3回だ。無死一、二塁から多村を三ゴロ併殺に仕留めた直後に、松田に痛すぎる10号2ランを食らった。1ストライクからの2球目。外角に外す予定がシュート回転してど真ん中に。ピンポン球のように左翼席上段に運ばれた。

「今日は駄目でしたね。飲まれてしまった。連敗を止めたかったんですが…」。福井はプロ最短の3回7安打5失点で「KO」され「悔しいです。忘れたいですね」と声を絞り出した。

2番手今村も4回に小久保に3号3ランを浴びるなど、5回までに毎回の14点を奪われては戦いにならなかった。

試合前には松田オーナーと野村監督が補強策などをテーマに緊急会談を行った。まったく次元は違うが、惨敗した試合後はチーム全体で緊急ミーティングを行った。浮上へ、もがいてはいる。


広島/ソフトバンク

倒壊&極貧打線での10連敗に「通常の状態に戻れるように辛抱しっぱなし。これだけのファンに来てもらって…。悪い経験の中で、それを肥やしにするしかない」と野村監督。アップアップの状態だが、まだギブアップする時期ではない。

[nikkansports]