5日に行われたサッカー女子のロンドン五輪アジア最終予選(中国・済南)、日本はFW川澄奈穂美(25)の決勝ゴールでオーストラリアに1-0で完勝し、3連勝。勝ち点を9として首位を守った。
ロンドン五輪アジア最終予選
試合後の取材ゾーンで、豪州のセーマーニ監督に日本について聞くと、「真冬の気候から来た私たちには暑さへのハンディがあるが、それでも、この日程の中で、日本の動きは驚異的だ」と、後半、運動量で豪州を圧倒したなでしこの走力に脱帽した。
明文化された規定や罰則はないが、FIFA(国際サッカー連盟)は若年層や女子の試合について「選手の健康を最優先し、48時間の間隔を置くように」と通達している。そんな流れに逆らうように、1日に始まった女子サッカー五輪最終予選は、5日の豪州戦まですべて中1日の超ハードスケジュール。
6カ国が試合以前にコンディションづくりに苦戦する中、なでしこは3戦目までのヤマを全勝で乗り切る最高の形で、五輪切符に王手をかけた。豪州戦後もMF大野忍(27)が、「どんな状況でも、どこが相手でも、私たちは絶対に走り負けない自信があります」と言い切るほどのコンディションを支えるのが、「体重計と米とマッサージ」である。
文部科学省は2008年から、ロンドン、ソチ冬季五輪のメダル有力競技に対して医科学、栄養、分析など各専門分野から競技を支援する「マルチサポート」と名付けた事業を展開。
昨年アジア大会で優勝したなでしこは現在これを試験的に受け、ドイツW杯にもトレーナー、分析等の戦略部門担当者が加わり大きな成果を上げたことが知られている。
W杯優勝を受け今回はさらにトレーナー2人、また初めて栄養士が帯同している。3試合でフル出場する右サイドバックの近賀ゆかり(27)が、強行日程、暑さの中でのコンディション維持の秘密を明かしてくれた。
起床後まず全員が体重測定をする。女性なら少しでも減っていれば大喜びするところだが、彼女たちは反対に減少に目を光らせる。
ベスト体重からプラスマイナス500グラムから1キロの範囲で管理するよう、栄養士が的確なアドバイスを出しているからだ。それによって、それぞれが疲労回復、体重増加用にメニューも変える。
栄養素の組み合わせなど、これまで知らなかった知識を得たことで不調を訴える選手、ケガ人も出ていない。
「もし体重が減っていれば、炭水化物を増やすなどして、ベスト体重を維持していますし、ふっくら炊けたご飯はみんなのパワーの源です」と近賀は言う。
男子代表のように海外に専属シェフが帯同してキッチンに入ることはないが、今回からはホテルの食事でも必ず日本の白米を栄養士自らが炊いている。
またトレーナーが2人帯同していることで、毎日、マッサージやメンテナンスを受けることが可能になった。1人の持ち時間は、「なでしこ」らしく、全員が受けられるように、と30分までと決めているそうだ。
かつての遠征にはトレーナー1人がやっと。ケガを抱える選手も多かった。もし今予選を突破すれば、女子ソフトボールや野球といった従来の団体メダル重点競技に代わって、「ターゲット競技」に指定される最高ランクに格上げされる。史上初の、W杯-五輪連覇の偉業にも前進する。
期待の大きさを示すように、ミュンヘン五輪男子バレーボールの金メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)の理事、森田淳悟氏が韓国戦の応援に駆けつけた。
「W杯で世界一になっても誰も満足しないのはアジアの過酷さをみな知っているから。最後まで走り切って北朝鮮に勝ちたい」
男子のW杯予選北朝鮮戦(2日)のロスタイムゴールを、インターネットで観戦し、さらに勇気を得たという沢穂希は力強く言った。「タフなでしこ」のシンボルは6日、33歳になった。
[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20110906/soc1109061141000-n1.htm
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てか、丸山調子乗ってるように見えるからウゼェよ!勘違いヤローが!
3》答えありがとうです
一枚目の不細工、なんとかしろ。