総合格闘技イベント「K-1」の運営会社FEG(東京都渋谷区、谷川貞治社長)が東京地裁から7日に破産手続き開始決定を受け、倒産したことが16日分かった。負債総額は不明。


K-1 谷川貞治社長
民間信用調査会社、東京商工リサーチによると、同社は2003年、旧運営会社「ケイ・ワン」からイベント事業を継承する目的で設立された。立ち技系格闘技「K-1」を中心に総合格闘技の「Dream」など各種格闘技イベントの運営を手がけ、大みそかの格闘技イベントの定着に伴い興行規模を拡大して知名度を高めてきた。

しかし、選手のギャラ高騰などによる経費負担の増大が経営を圧迫。ここ数年は、大会規模の縮小、テレビ放送の視聴率低下、打ち切りに伴うスポンサー離れなどによる業績下降で資金繰りが急速に悪化していた。

08年以降は出場した選手が次々とギャラの未払いを訴え、財政難も表面化。中国の投資銀行とパートナーシップを結ぶなどで立て直しを図ったが、事態は好転せず、有力選手の離脱などで最近では大会の開催自体も困難となっていたという。

昨年10月には中国・南京で「K-1」の開催を発表したが直前に延期。今年に入ってからは、創業者の石井和義氏(58)が新たに設立した「国際K-1連盟」、香港の「K-1グローバルホールディングス」が「K-1」などのブランドを引き継ぎ、FEGは休止状態となっていた。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20120516/spo1205161539003-n1.htm

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