中本健太郎
日本人で最も期待が高かった藤原は、途中までは中本とともに7位集団で走り、入賞を狙える位置に付けていたが、30キロ過ぎに失速。最終的には山本にも抜かれ、日本人最下位に終わった。
藤原は2月26日の東京マラソンで、日本人トップの2位となり、日本人歴代7位の2時間7分50秒の好タイムを出して、ロンドン五輪代表の座を手にした。
所属していたJR東日本を10年3月に退社した藤原は、同年7月に健康用品の製造・販売をするレモシステム株式会社(本社・大阪市)と3年間のスポンサー契約を結び、プロランナーとなった。しかし、同社の経営難により、給与が支払われなくなり、昨年11月で契約解除。所属先がない藤原は日本陸協所属として、東京マラソンに出場し、"無職ランナー"として一躍脚光を浴びた。
その後はテレビなどのメディアから引っ張りだことなり、順風満帆。3月30日には自身が代表取締役となって、マネジメント業務を目的にした「株式会社藤原新」を設立。4月にはニコニコ動画で個人スポンサーを募り、支援者が2万人に到達し、1050万円の資金が集まった。
5月には子供服メーカーのミキハウスと1年間のスポンサー契約を締結。金銭面は明らかにされていないが、契約金は推定2000万円といわれている。6月には食品メーカーのカゴメと協賛スポンサー契約を結び、3月12日の五輪代表決定後、約4000万円(推定)の資金集めに成功した。
藤原は五輪代表の3選手のなかで、自己最高タイムが一番良かったこともあって、レース直前まで注目を浴び続けた。その一方で、山本や中本には光は当たらなかった。勝負は非情だ。注目された藤原がプレッシャーに敗れ、3番手で代表に選ばれた全くノーマークの中本が6位入賞を飾るという皮肉な結果となった。
こうなると、気になるのは藤原の今後。実業団に所属する選手と違い、藤原はプロランナーで給料が保障されているわけではない。五輪での惨敗で、メディアへの出演依頼は激減必至。16年リオ五輪時には34歳となるだけに、スポンサーのミキハウスとの契約が来年更新されるかどうかも微妙になってきた。ミキハウスが契約を打ち切れば、藤原は再び失業の危機に瀕する。
[リアルライブ]
http://npn.co.jp/article/detail/73656928/
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実力はあったから選ばれた、だが入賞できる実力ではなかった。
ビッグマウスの奴に限って言い訳ばっかりする、素直に負けましたと認めろ!