1979年の広島―近鉄の日本シリーズ。広島1点リードで迎えた第7戦9回無死満塁の場面は、「江夏の21球」の舞台として知られる。
「江夏の21球」
しかし、江夏を奮い立たせた伏線は、さらに10数時間前に引かれていたのだ。
第7戦の前夜は雨。江夏は応援に訪れていた友人の漫画家・水島新司氏らと麻雀卓を囲んでいた。翌日の試合はとても無理と思われるような土砂降りに、ついつい朝方まで牌に手が伸びる。
ところが朝になり、気づくと空はウソのような快晴。慌てて宿舎に戻った江夏は、そこで間が悪くも古葉竹識監督と鉢合わせた。江夏はこう語っている。
「監督は何もいわずに通り過ぎたんだ。そのときに、何ともいえない、後ろめたさを感じたよ」
試合はもつれ、9回抑えのマウンドに立った江夏は、先頭打者にヒットを打たれ、盗塁と四球、敬遠で無死満塁、絶体絶命のピンチに。
「人間、後ろめたいことがあったら、絶対に失敗してはいけないという気持ちになる。だから必死だった」
次打者の佐々木恭介を落ちるカーブで三振に取ると、続く石渡茂の2球目にカーブを投じてスクイズを外し、三塁走者をタッチアウト。2球後の21球目でバットに空を切らせ、ゲームセットに漕ぎつけたのである。
野球に"たられば"は存在しないが、あの日もし江夏が麻雀をしていなかったら──名勝負は違った形になっていたかもしれない。
[週刊ポスト]
http://www.news-postseven.com/archives/20130108_164174.html
【関連商品】
ツイート
話題の記事&画像
【このカテゴリの最新記事】
- 清原和博「金スマ」出演はテレビ解禁のサイン!?今年最高視聴率で復活の狼煙も、視聴者は・・・
- 女子力高い系のオトコってどうなの?元Jリーガー前園真聖&武田修宏はキモい?
- 女房気取り!?自分好きすぎ!?アピールしすぎ!?もはや何をしても炎上してしまう安藤美姫・・・
- 顔面を踏みつける「史上最悪のファール」に批判殺到!なでしこ大儀見が問題提起
- 【センバツ優勝】天国で祝福!最後の教え子、敦賀気比の平沼翔太と故小林繁の約束
- ハードスケジュールが続く錦織圭。ツアー生活で楽しみにしているものとは!?
- 【ハリルJAPAN】チュニジア戦スタメン期待も、終わってみれば主役はいつもの・・・
- 【動画】広島カープに復帰した黒田投手のスカパーCMがカッコよすぎ!
- 【ハリルJAPAN】遠藤落として故障中の今野を呼んだ!?招集メンバーに隠された新監督の意図とは・・・
- 長谷部誠が結婚報道を否定!お相手の佐藤ありさはスポーツ選手キラーだった!?
うるぐすは江川だぜ!
あなたのトビです。
いつまで江夏の21球でねぶってんだ?