サッカー元イングランド代表主将で、パリ・サンジェルマン(フランス)所属のデービッド・ベッカム選手が、中国サッカー協会(CFA)の親善大使として、20日から中国を訪問している。習近平国家主席はサッカー好きとして知られるが、中国サッカーの評判は八百長問題で地に落ちているのが実状。スター選手の人気にすがる手法に批判が出ている。


中国サッカー協会(CFA)の親善大使を務めるベッカム選手

国際サッカー連盟(FIFA)は2月下旬、八百長事件に関与した中国選手、審判員ら33人を国際大会から永久追放した。ベッカム選手の大使就任が発表されたのは、それから間もない3月上旬のことだった。

ベッカム選手は習氏が昨年2月に訪米した際、なぜか米プロバスケットボールNBAの試合会場で面会し、ユニホームを贈られた相手だ。「中国のワールドカップ(W杯)出場、W杯開催、優勝が夢だ」と公言している指導者の顔色をうかがったイメージ回復策の可能性も捨てきれない。

中国のスポーツ紙はベッカム選手が200万ユーロ(約2億5千万円)を受け取ると報道。ベッカム選手は「子供達を教え、プロ選手になりたいという意欲をもってもらいたいだけ。報酬はもらっていない」と否定したが、20日に北京市内で生徒らと交流した際、革靴のままプレーするなど"本気度"は今ひとつ。


革靴のままボールを蹴るベッカム選手

中国リーグでは近年、高給を提示して海外の有名選手を獲得するも、現実を知って早々に去られるケースが目立つ。ネット上では「ベッカムは何をするの?」との声が続出。共産党機関紙、人民日報も「大金を投入してベッカムのようなスター選手を雇うより、リーグの質を高める努力をすべきだ」と懐疑的な見方をしている。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20130322/soc1303220914002-n1.htm

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