GOSSIP!

コンフェデ杯 見せつけられたアジアと世界の差

W杯を1年後に控えるブラジルで行われたサッカーのコンフェデ杯。開幕戦で開催国ブラジルと対戦したザックジャパンは、力の差をまざまざと見せつけられ、0--3で完敗した。

コンフェデ杯 ブラジル戦
コンフェデ杯 ブラジル戦

元ジェフ市原強化部長で、スポニチ本紙評論家の川本治氏(61)にこの試合をどう見たのか聞いた。

親善試合とは、やはり全然違った。個のレベルが高い強豪国の選手がちゃんとやれば、まだ日本とはかなり差がある。それを痛感させられた試合だった。

ザッケローニ監督ザッケローニ監督は、これまでのW杯予選で採用することが多かった前田の1トップから、ブラジル戦ではメンバーを少し変えてきた。試合開始当初は岡崎と本田の2トップで、いつもの4--2--3--1から4--4--2システムに変更にしたように見えたが、本田はもともと自由に動く。そういう意味では岡崎の1トップとも言えるが、いずれにしてもザッケローニ監督の思惑は最初の3分で崩れてしまった。

ブラジルも最近はいろいろ言われていたが、開催国としてホームで戦う大会で、個の高いレベルの選手たちが一つのチームになって戦うとやはり強い。世界の強国は攻から守への切り替えがとにかく速く、ブラジルでは、あのフッキですら守備をする。ブラジルの先発メンバーには欧州で戦う選手が8人いて、来季からバルセロナに移籍するネイマールも入れると9人が欧州組。世界を知っている。

日本に快勝したブラジル
日本に快勝したブラジル

ブラジルは日本のプレッシャーでボールを失わないが、日本は失う。フィジカルや技術で通用しているのは本田ぐらいだった。それではサッカーにならない。本田が言っているように「完敗」で、長友の言っているように「プロと中学生」、大人と子供ぐらいの差があった。ザックジャパンにも海外でプレーしている選手は多い。日本はアジアでほぼ頂点に君臨してもいる。だが、アジアの予選と世界は違う。移動などによるコンディション云々より、残念ながら世界のトップとの差はまだあるということだ。

本田圭佑|長友佑都
本田圭佑|長友佑都

だが、W杯本大会は来月始まるわけではない。時間はまだある。ブラジル戦でも日本のチャンスがゼロだったわけではない。選手たちは世界のトップとの差を肌で感じ、次のイタリア戦でどう戦うか。そこに期待したい。

[スポニチアネックス]
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/06/16/kiji/K20130616006024780.html

【関連商品】




【関連ワード】

サッカー
[19] あい

W杯まで1年…
1年じゃ埋まらない程の差があると思ったのは私だけ?

[18] か

キーパーが穴だから仕方がない。
好セーブ、ファインプレーが多いのはキーパーとして戦況を見つめる目がないから。

[17] クールな福田

〉〉16
自分たちの長所を活かす、パスサッカーのスタイル→相手の長所を消し、1点取ったらガチガチに守るディフェンシブなスタイルに変えたから。他にも奇跡的な要素など様々な理由が重なった結果だと思いますが、おおまかな理由としてはこれかと・・・異論は認めます。

【前後の記事】