城彰二
試合前の入場で、ブラジルは選手全員が手をつないで入ってくるじゃないですか。それを見ながら僕ら日本の選手は「ロベルト・カルロスがいるよ~」なんて言い合っていました。
当時、ブラジルチームは、格下の日本代表に対し、万全の布陣で試合に臨んだ。FWのベベットをはじめとして、ロベルト・カルロスやロナウドを擁する世界最強のチームだった。94年のワールドカップも優勝し、チームの勢いもノリに乗っていた時期だ。一方、日本はまだアジアの強豪にすぎない存在だった。
西野朗監督のブラジル対策は「徹底的に守って、一発のチャンスに賭ける」というものでした。事前の分析では、ブラジルのゴールキーパーとDFの要であるアウダイールとの連携があまりよくないという結果が出ていました。だからミーティングでは、「アウダイールの背後に速いクロスを放り込めば何かが起きるんじゃないか」という作戦が立てられました。
僕ら攻撃陣は当初、負けてもいいから今までどおりの攻撃的スタイルを貫きたいと考えていました。しかし、西野さんから「得点チャンスはそこしかない。勝つんだったら、それくらいの覚悟が必要だ」という説明があり、最終的には納得して試合に臨みました。
いざ試合が始まってみると、ブラジル選手と僕らとはまるで「大人と子供」でした。体の動きはもちろん判断も速い。こちらがフッと息を抜いた瞬間にボールを奪われてしまうから、一秒たりとも集中力を切ることができない。それまでにそんな経験はしたことがありませんでした。
前半を0-0で終われたのは、守備に人数をかける作戦が功を奏したことと、ゴールキーパーのヨシカツ(川口能活)のファインセーブのおかげです。いいシュートを打ちながら点が獲れないことで、前半の終盤頃にはブラジル選手がイライラしているのがわかりました。
後半に入ると、僕らもブラジルのスピードに慣れてきました。前半はほとんど攻撃させてもらえなかったのですが、ボールをつなぐ時間を作れるようになった。
一方のブラジルは、焦りのせいかひとりひとりが強引にドリブル突破するようなプレーが増え始めました。そうなると日本守備陣の網に引っ掛かる。こうした流れの中で後半27分の得点シーンが生まれました。
左サイドバックの路木龍次さんが、前線で待つ僕とマークに付こうとしていたアウダイールの間に落とすつもりでセンタリングを上げた。少しタイミングがずれたため僕はそのセンタリングに届かなかったのですが、相手ゴールキーパーとアウダイールが交錯してボールがこぼれたところをテルさん(伊東輝悦)が押し込みました。
ゴールキーパーとアウダイールが交錯
あそこで相手選手が交錯するなんて誰も予想できません。相手のシュートがゴールポストに当たるという幸運もあった。そういう意味ではツキもあったのでしょう。ただ、あのセンタリングは試合前に立てた作戦どおりのプレー。「ツキと準備」がこれ以上ないタイミングでかみ合ったからこそ奇跡が生まれたんでしょうね。
[アサ芸プラス]
http://www.asagei.com/14630
【関連商品】
ツイート
話題の記事&画像
【このカテゴリの最新記事】
- 清原和博「金スマ」出演はテレビ解禁のサイン!?今年最高視聴率で復活の狼煙も、視聴者は・・・
- 女子力高い系のオトコってどうなの?元Jリーガー前園真聖&武田修宏はキモい?
- 女房気取り!?自分好きすぎ!?アピールしすぎ!?もはや何をしても炎上してしまう安藤美姫・・・
- 顔面を踏みつける「史上最悪のファール」に批判殺到!なでしこ大儀見が問題提起
- 【センバツ優勝】天国で祝福!最後の教え子、敦賀気比の平沼翔太と故小林繁の約束
- ハードスケジュールが続く錦織圭。ツアー生活で楽しみにしているものとは!?
- 【ハリルJAPAN】チュニジア戦スタメン期待も、終わってみれば主役はいつもの・・・
- 【動画】広島カープに復帰した黒田投手のスカパーCMがカッコよすぎ!
- 【ハリルJAPAN】遠藤落として故障中の今野を呼んだ!?招集メンバーに隠された新監督の意図とは・・・
- 長谷部誠が結婚報道を否定!お相手の佐藤ありさはスポーツ選手キラーだった!?
あれ以来ブラジルは日本戦では手を抜かず、最近はフルボッコの試合が続いてますね。
↓阿呆
ワールドカップ優勝言ったバカ
キャプテン翼の 世界だけに してくれんかせめて スペイン ドイツ オランダ ブラジル アルゼンチン ウルグアイ に 連勝する レベル で