日本代表MF本田圭佑(27)のACミラン移籍の時期については諸説紛々。「ミラン担当者が18日にCSKAモスクワを訪問して煮詰める」「移籍交渉が長引く可能性がある」とイタリアでは両極端の記事が報じられている。もちろん日本でも本田のミラン入りは大きな関心事。ネット上でも侃々諤々(かんかんがくがく)の論争に発展している。大手検索サイトのヤフーは「世界で戦うために本田は必要?不要?」の意識調査アンケートを実施。回答数ランキングのトップである。


本田圭佑

この論争の火付け役となったのが、日刊ゲンダイ本紙コラムでお馴染みの評論家・鈴木良平氏(ドイツサッカー協会公認S級ライセンス指導者)だ。かつてブンデスリーガ1部ビーレフェルトでコーチを務めた鈴木氏が、ウェブサイトの「Sportiva」で「世界と戦えるサッカーを実践するためには、本田圭佑はいらない」というコラムで「日本は個の力を前面に出して勝負を挑んでも太刀打ちできない」「組織的ディフェンスが重要」「前線からのプレッシングサッカーに取り組むべき」「実践するのに英断が必要。本田圭佑を外すべき」と論じた。

これがサッカーファンをいたく刺激した。「ドイツ(のサッカー)が好きなだけだろ」「論点が的外れ」「本田は必要な選手。じゃないとミランが欲しがらない」「一番目立つ人の不要論を唱えておく風潮がある」「そもそもタイトルが嫌らしい」と過激に反応した。

当の鈴木氏が言う。

「選手の評価、起用についていろいろな論争がわき起こることは、日本サッカーにとって良いことです。賛否両論があって当然。傾聴に値する本田必要論ならば、私自身もじっくりと目を通します。しかし、ネット上の書き込みの中には建設的とは言えない論評、言い回しが散見されます。健全な意見交換の場になることを望んでいます」

イタリアでは「ホンダが本当に凄い選手だったら、もっと前から騒がれている」「落ち目のミランにふさわしい選手」といった書き込みも目立っている。ともあれ移籍する前から必要論、不要論が飛び交う本田圭佑。それもこれも、大物選手の証明かも知れない----。

[ゲンダイネット]
http://gendai.net/articles/view/sports/143516

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