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実際に肩を痛めた斎藤佑樹 「高校野球の球数制限は反対」

右肩関節唇損傷からの復活を目指す日本ハムの斎藤佑樹投手(25)が27日、イースタン・リーグ西武戦(鎌ケ谷)に先発し、5回1失点と好投。2軍戦ながら実戦復帰後初白星を挙げた。

斎藤佑樹
斎藤佑樹

6安打を浴び、毎回走者を得点圏まで進められる苦しい内容だったが、あと一本を許さない粘りの投球。最速は実戦復帰後最速タイの141キロを計測した。

斎藤佑樹「打者に向かって強く腕を振るというテーマはかなりできた。ちょっとずつ前進しているという手応えはある。上(1軍)は優勝は難しいかもしれないけど、クライマックスシリーズは十分に狙える位置だし、力になりたいという思いはあります」と前を向く。

前回の登板ではBCリーグ・新潟との練習試合(鎌ケ谷)で4回1/3を投げ10安打7失点と散々だっただけに、西2軍監督は「けがをしてからでは一番のデキ。このままの内容を続けてくれれば、もちろん上で、となるだろう」と話す。一時は絶望視されていたシーズン中の1軍復帰も視野に入ってきた。

右肩を決定的に悪化させたのは昨季の日本シリーズ中だが、違和感は昨夏から感じていたと話す斎藤。けがの一因となったのは早実高、早大時代を通じて投げすぎたことだとする見方は根強い。特に全国制覇を成し遂げた高校3年時の2006年には、田中将大投手(現楽天)擁する駒大苫小牧との決勝再試合など、4連投を含む7試合で948球と常識外れとも思える球数を投げ抜いている。

名勝負を繰り広げた斎藤と田中
名勝負を繰り広げた斎藤と田中

歴史的な名勝負の代償としての深刻なダメージ。投手の酷使を防ぐため球数制限の導入も議論されているが、斎藤自身はどのように考えているのか。

「もちろん、あの時はしんどかったです。ただ、もし自分の後輩が同じように投げたいって言ったら止められません。高校野球で球数制限はどうなんだろう...。僕自身は正しいフォームで投げていれば球数が多くなっても肩肘への負担は少ないと思っています。負担の軽減はルールで縛るのではなく2、3番手投手を作ることを含めて、指導者が責任を持つべき。日程の緩和は必要と思いますが球数制限には反対です」

ルールによる規制ではなく、指導者の成熟が必要-。これが実際に肩を痛めた斎藤の意見だ。

[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20130829/bbl1308290730006-n1.htm

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