クライマックスシリーズ進出の可能性を断たれたDeNAの中畑清監督が、辞意を表明した。'11年オフにDeNAの初代監督に就任すると、「熱いぜ!」をキャッチフレーズに掲げ、チーム改革を断行。野手では梶谷隆幸、荒波翔、山崎憲晴、投手では三嶋一輝といった選手たちが芽を出した。


中畑清

就任直後から1年目のキャンプでは、4年連続最下位だったチームにもかかわらず、球界の話題を独占。現役時代と変わらぬ明るさで、スポーツ紙一面を何度となく飾った。

「前任の尾花高夫監督は、選手の陰口を叩きまくり、ノイローゼ気味になる選手もいたほど。チーム内の空気が悪く、暗かった。選手とコミュニケーションをまったく取らないタイプで、スタメンも各選手が試合直前にロッカールームにあるボードを見て知っていたほど。とにかく選手からは評判が悪かった。

そこに、中畑監督が誕生。裏表がなく、明るい性格だから選手たちは喜びましたし、雰囲気は180度変わりましたね」(球団関係者)

勝っても負けても、試合後のインタビューを欠かさないのも異例だった。


取材に協力的な中畑監督

「負けると機嫌が悪くなり、会見をしない監督はたくさんいます。でも、中畑監督はどんなに内容の悪い試合でも、会見場に必ず姿を現した。監督は『当たり前じゃないの?』と事もなげに言っていましたが、マネのできることではない。勝てば、ファンのようにハシャいでくれた。カメラの先にいるファンを意識してのことだと思いますよ。普通、負け試合のあとは、監督も選手も取材がしにくい。こんなに取材に協力的な野球人は他にいません」(スポーツ紙記者)

確かに、目標のクライマックスシリーズ進出はならなかった。しかし、暗かったベイスターズのムードを、中畑清というたった一人の男が変えたのは紛れもない事実だった。

[リアルライブ]
http://npn.co.jp/article/detail/08379004/

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