サッカー日本代表は欧州遠征でまさかの2連敗。来年のブラジルW杯に出場できないセルビア、ベラルーシを相手に1ゴールも挙げられない"お寒い"内容だった。

「マンチェスター・ユナイテッドで出場機会に恵まれていない香川真司と状態が今ひとつの本田圭佑のブレーキが特に痛かった。2試合ともパス回しにこだわり過ぎて、ミスからピンチを招いた。交代策やシステム変更もはまらず、追い上げムードもないまま敗れた」(スポーツライター)


香川真司｜本田圭佑

アルベルト・ザッケローニ監督の采配に対しても、批判の声が高まってきている。現地で取材したサッカーライターはこう語る。

「この遠征は海外組で当落線上にある選手を試す目的もあったのに、ザックは彼らにチャンスらしいチャンスを与えなかった。チームに漂う閉塞感には、こういったことも理由にあるように思います」

この体たらくに指揮官の"解任論"も一部のメディアで出始めた。ただ、日本サッカー協会はザッケローニ支持の姿勢を変えていないという。

「ザックはアジア杯やW杯アジア予選で結果を残しており、協会の原博実技術委員長は解任を完全否定している。とはいえ、11月のオランダ戦などで大敗してしまうと、世論の圧力をかわしきれなくなる可能性もある。協会側もメンバーの入れ替えなど、変化の必要性を感じているのも確かです」(スポーツ紙記者)

そんな中、あるストライカーが注目されているという。

「川崎フロンターレの大久保嘉人です。今季Jリーグで22得点を挙げて得点王争いでトップを独走中。決定力不足解消を期待できます。また、南アフリカW杯で日本を躍進させた功労者の一人でもあり、海外経験も豊富。何より闘うハートが強い」(前出・サッカーライター)


大久保嘉人

"大久保待望論"が渦巻くのは別の理由もあるとか。

「チームに欠けているのは兄貴分的な存在。31歳の大久保はもともとハッキリものを言うタイプで、いつも"上から目線"の本田に対しても遠慮なく直言できる。ガラッと雰囲気を変えてくれる期待感があります」(同前)

ジーコ時代は無断外出でキャバクラに行き、代表落ちしたことがある大久保。今度はその"暴れん坊"キャラで代表を救うことができるか?

[週刊文春]
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3260

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