楽天と田中の活躍は、熱狂的な巨人ファンとして知られるSMAP中居の心も大きく動かしたようだ。9日、ニッポン放送のラジオ「中居正広のSome girl' SMAP」では、中居が日本シリーズの感想を語り、田中と楽天への想いを明かしている。


SMAP 中居正広

中居は3日、日本製紙クリネックススタジアム宮城で行われた最終戦を観戦。前日には田中が黒星を喫したため、中居は3勝3敗となった結果を受け、最終戦の観戦を決めたという。

仕事のため、試合途中の4回表に到着した中居。その際の会場の様子を「初めて(自分たち巨人ファンが)ヒールだと感じたんだよね」と語り、楽天一色の雰囲気になっていたことを明かしている。目立たないように、楽天のユニホームと同じえんじ色のセーターを着て、何とか溶け込もうとした中居だったが、それでも「360度全部楽天ファン」と感じ、ホームとアウェイの差に愕然としたという。

そんな思いを抱えながらも、中居が注目したのは田中の動向。前日の試合で160球を投げ込んでいたこと、スポーツ紙でも田中の休養が報じられていたことから、ベンチ入りすらしないと予想していた。しかし、中居は田中の姿を見つけたため「おかしいな。優勝の輪の中に入るのかな」などと考えていたという。

ところが、中居は6回ごろに、田中がベンチから姿を消したことに気づいたのである。「まさか投げないだろう?」と思っていたところ、9回表には田中が抑えとして登板することがアナウンスされた。もちろん会場は大盛り上がりで、中居はその様子を「『ピッチャー則本に代わりまして、田中』って言ったときの球場はねえ、もう、すごかったね!」と興奮気味に語っている。


9回表にマー君登板!!

また、その瞬間には中居にも「アウェイ」といった気持ちはなくなっていたようだ。「巨人応援してるのに、初めてじゃないかな。ちょっと『マー君がんばれ!』『東北がんばれ!』って」「楽天に勝たせてあげたくなっちゃうんだよね」と語り、一時巨人ファンであることすら忘れて応援したという。

さらに中居は、田中の入場曲であるファンキーモンキーベイビーズの「あとひとつ」が流れた際に、その歌詞を見て感動したようで「なんか、泣けてきちゃってさ」などと語っている。

9回裏にはジャイアンツにも、ホームランを打てば同点というチャンスが訪れた。しかし、この場面についても、中居は「この雰囲気じゃもう打てないだろって」などと語り、最後まで球場は「楽天ムード」だったと明かしている。中居自身も「日本一になって欲しいなぁ、楽天」と思っていたそうだ。

中居はこういった「球場がひとつになった」理由として、田中が昨年から続いていた30連勝を止められたことや、前日に160球を投げながらも志願して最終戦に登板したこと、田中の登板を星野監督が許したこと、そして何より震災の被害を受けた東北に優勝がもたらされることなどを挙げている。

そんな中居は、昨年バラエティ番組「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)で田中からグローブを贈られたそうだ。「Some girl' SMAP」では「家に帰ったらグローブを眺めよっかな～」と嬉そうに話し、日本シリーズの余韻に浸っていた。

また中居は、田中がメジャーリーグでプレーする可能性にも触れ「メジャー行ってもやってくれんだろうけどなあ」「でも、日本に残って欲しいね」などと、ファンとしての本音をこぼしている。来シーズン、こういった思いに田中はどんな行動で応えるのだろうか。

[livedoor]
http://news.livedoor.com/article/detail/8249122/

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