練習前に取材に応じた本田圭佑
本田圭佑の手術痕
いつもの本田ではなかった。報道陣が投げかける質問をかみしめながら答えた約9分にわたる激白。これまでは冗舌な本田の受け答えに笑いが起きる場面もあったが、この日は最後まで緊張感に包まれていた。
心配されていたのが首の傷跡だ。本田のコンディションが完璧ではないのは誰の目からも明らか。喉下の首もとにある約10センチほどの傷を隠すように絆創膏が貼られているのが、強化試合のコスタリカ戦でも確認された。
一部報道では、本田は甲状腺疾患を抱えており、昨年12月に手術を受けたと伝えられている。甲状腺ホルモンが正常でなくなると、疲労を感じやすくなるなどの症状が出るといわれており、本田はW杯のために手術を受ける決断をしたというのだ。
しかし、この日、本田は疾患を抱えていることを否定した。
「"一度も"自分の口から手術をしたとは"一言も"言ったことはない。自分がここにいることだけで十分じゃないですか」
語気を強める様子はやはりただごとではなかった。鋭くなった眼光と、こけたほお。『オレは健康だ』と自分に言い聞かせているかのようだった。
本田が本調子ではないことはチーム内でも共通認識となっている。しかし、香川(マンチェスター・ユナイテッド)は「圭佑くんのことだから、本番には必ず間に合わせる」といえば、大久保(川崎)も「あれだけの選手。オレは全く心配していません」と話し、全幅の信頼をおいている。
普段から本田は強気な発言で知られているが、実は繊細な男だ。数々のオレ様発言は、自分とチームを鼓舞するためのパフォーマンスであることはよく知られている。
今回のW杯でも「自分が口にしたことだからやらなきゃいけない」と自らを追い込んでいる。「どんなことがあっても優勝する。あきらめない」と何度も発言している。
実は、本田は「これが最後のW杯になるかもしれない」と何度か話したこともある。コンディション不良の中で、悲壮な決意を持って臨むサッカー人生の集大成。本田なしではザッケローニジャパンは成り立たない。[zakzak]
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20140605/soc1406051536006-n1.htm
■本田の不調から有名スポンサーが撤退していた
サッカー日本代表の本田圭佑が苦難を強いられている。所属するイタリアのACミランでは低調なパフォーマンスで、チームの著名OBから「ミランのレベルではない。私がいた頃ならペットボトルを運ぶ役目すら任されない」などといわれ、現地マスコミも軒並み低評価。もはや「ユニフォーム販売要員」とまで揶揄されている。
そんな本田でも、このW杯では日本代表の大黒柱となるのだから心配になる。優勝宣言をしているが、優勝どころかグループリーグ敗退も十分ありえるのではないか。なぜなら、本田のスポンサーとして有名だったある海外企業は、早々と本田を見限っているからだ。
「本田といえば両腕に腕時計をつけることで知られています。かつて有名だったのが、イタリアの新進気鋭の時計ブランド『ガガミラノ』を両腕に付けた姿でした。2011年に本田圭佑はガガミラノとスポンサー契約を結び、広告塔にもなっていた。ところがガガ社は本田との契約を解除したんです」(サッカー専門誌記者)
ガガミラノといえば、本田のおかげで有名になったようなもの。なぜ、W杯を前に契約を解除したのか。
「ガガ社の幹部が『本田は広告塔の価値が薄れた』と判断したようです。そして代わりに最近、新たな広告塔になったのが、同じく日本代表の柿谷曜一朗。柿谷のほうが若いし、ルックスもいい。そして将来性もあると判断したと言われています」(前出・サッカー専門誌記者)
ガガ様から捨てられた形になる本田だが、今ではその両腕には高級ブランド・カルティエの腕時計が巻かれている。好意的に見れば、本田のスポンサーがガガミラノからカルティエへとグレードアップしたとすることもできる。だが、内情はそんなに甘くないようだ。
「本田がカルティエを付けていますが、まだスポンサード契約は結んでいません。カルティエとスポンサー契約を結びたい本田サイドからアプローチしている段階です。本田サイドとしては、ACミラン移籍で落とした評価を、どうにかW杯で再浮上させたいと奮闘している。関係者は本田の腕に光るカルティエがどこまで報道されるか気が気でないようです」
ACミラン入りまでは順風満帆だった本田圭佑。だが、それまで関係は良好だったエイベックスとマネージメント契約を解除し、兄を社長に個人事務所を設立。それと時を同じくするようにガガミラノもスポンサー撤退。本田の迷走はちょうどそのタイミングとも一致している。日本代表のエースはブラジルW杯で再び輝きを取り戻すことができるのだろうか。[東京BREAKING NEWS]
http://n-knuckles.com/media/entertainment/news001493.html
■本田圭佑に何が起きているのか
4年前。本田は最後の最後に来て、主役の座に躍り出た。本番を10日後に控えたこの時期は、確か、中村俊輔との併用は可能かとの議論が話題を集めていた。それが南アフリカW杯の初戦を迎えるとチームは一転、「本田ジャパン」に激変した。
本田はセンターフォワードで中村俊輔はベンチ。時の監督、岡田さんは、本番直前に重大な決断を下すことになった。
ザッケローニはどうなのか。それまでエースの名を欲しいままにしてきた本田を中村俊輔のようにベンチに下げるのか。それとも、そのスケールダウンには目をつむり、これまでの流れを活かそうとするのか。奇しくも両指揮官は同じ悩みを抱えることになった。
岡田さんがもしザッケローニなら、いまの本田をどう扱うか。かつて三浦知良を最後の最後にメンバーから外した過去もある岡田さんなら、思い切って代えそうな気がするが、いまの日本ベンチに、4年前の本田はいない。日本人離れした強シュートを放てる選手も、キープに自信がある選手もいない。中心選手が務まりそうな代役候補はいないのだ。
ハッキリしたのは、サッカーにおける「中心」主義は危ないということだ。「本田ジャパン」は、本田を止められたらすべて終わりであることを意味する。本田に異変があれば、チームは大改革を余儀なくされる。そしていまがその時のような気がする。
これは、まさかの展開だろうか。僕にはそう見えない。2011~12シーズンの前半、彼は右膝の半月板を負傷した。チームを長期離脱して手術を行なった。復帰を果たしたものの再発。さらに翌2012~13シーズン、今度は左足首を負傷。三たび、長期にわたり戦線離脱した(今年1月に手術を受けたとの報道もあった)。
少なくともこれ以降、強烈なインステップは影を潜めた。自慢のキープ力もかつてに比べて低下した。ケガのダメージを見て取ることは簡単にできた。だが、そのあたりを指摘する人はほとんどいなかった。触れてはいけないもの。隠されたものになっていた。しかしサッカー協会関係者なら、本田の身の上に何が起きているかを知っていたはずだ。ザッケローニもしかり。
現在の姿は、予期せぬ出来事ではないはずだ。本田には明かされていない謎がある。だからこそ、必要以上に痛々しく映る。ザックジャパンはもはや本田ジャパンにはあらず。日本代表は最後の最後に来て、風雲急を告げている。僕にはそう見えて仕方がない。[webスポルティーバ ]
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2014/06/04/post_636/
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