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【W杯】香川は先発落ちで温存させたザックの誤算。苦し紛れのパワープレーで選手混乱!?

ベンチに温存したMF遠藤保仁、FW香川真司を後半から切り、勝負をかける。アルベルト・ザッケローニ監督は試合後の記者会見で香川を先発から外したことについて「戦術的な決定だった」と説明した。

ザッケローニ監督
ザッケローニ監督

「サイド攻撃をして彼らを疲れさせるという作戦を立てた。だから真ん中からの切り崩しを得意とする香川を温存し、相手が疲れたところで起用し、スペースが空いてきたところでとどめを刺すことを考えていた」

大久保嘉人両サイドにFW大久保嘉人とFW岡崎慎司を起用し、パスを回しながらサイドに展開し、相手を走らせる。相手の運動量が落ちてきたところで遠藤、香川を投入し、ゴールを奪う。しかし、指揮官の意図したとおりにはならなかった。

内田篤人DF内田篤人は香川のスタメン落ちについて「監督が決めることなので。僕らは何とも思わない」と前置きしたうえで、「彼がベストのプレイヤーだと思っているし、彼にできないなら日本人はだれもできない。途中から入ってくれば、いい影響がある。スタートからベストの11人を出さなければいけないルールはない。今日はたまたま監督が切り札に使ったのかなと思う」と理解を示した。。[ゲキサカ]
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141452-141452-fl

■苦し紛れのパワープレー

「悔しいです。試合が終わっても、悔しさが残っている。悔しくて悔しくて仕方がないけど、次の試合がある。まだ終わってないし、わずかな可能性に懸けるためには、次、勝つしかない」

吉田麻也試合後の吉田は悔しさを隠せずにいた。「相手は一人減って、より守備的になった。ポゼッションできた反面、こじ開けるのは難しくなった」。終盤は自らゴール前に上がった。何とか1点が欲しかった。

「ほとんど自分たちがボールを持っていたし、クロスも上がっていたけど、中の枚数が少なかった。あれだけ相手も引いていたから、後ろを1枚減らしても前を増やしたいと思ったのでは」

吉田は指揮官の意図をそう理解したが、試合後の記者会見ではアルベルト・ザッケローニ監督に「なぜ、やらないと言っていたパワープレーをやったのか?」という質問も飛んだ。

「やらないと言っていたことをやったということではない。私たちは4年間、一つの方向を目指して進んできた。テクニックと速攻で攻める。それを変えるようなことはしなかった。前の試合と今日の試合は、とにかくプレーにいつものスピードがなかった」

本来のプレーができなかったために取ったパワープレーという苦し紛れの手段。しかし、練習でも実戦でもほとんど試していない"奥の手"は、選手に戸惑いも与えていた。

MF遠藤保仁は「(吉田)麻也に上がれという指示があるなら、明確なパワープレー。それは切り替えてやるしかない」と話す一方、「一番手っ取り早い方法だとは思うけど、パワープレーは紙一重。セカンドボールを拾われて、相手の速攻を受けることもある」と、そのデメリットも口にする。ベンチとピッチ上の選手との温度差。W杯本番の舞台でのぞかせた指揮官の迷いは、混乱を生むだけだ。[ゲキサカ]
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?141456-141456-fl

■ザック「最後のスピードが足りなかった」

同試合は「勝つべき試合だった」とのコメントから始めたザッケローニ監督は、まずギリシャ代表を相手に、「両サイドから動きを早くし攻撃しようと考えていた」と狙いを明言した。

そして試合全体については、以下のように振り返った。

「結果としてある程度(サイド攻撃が)でき、イニシアチブをとれていた。前半は、チャンスをつくれたし、ゴールを狙えていた。60パーセントから70パーセントのボール支配率があったが、最後のスピードが足りなかった。もう少しボールを速く回せば、相手を崩すことができたと思う。だが相手は守備が固く、フィジカルでも負けていた。後半はもう少しサイドから攻撃したかった」

「私たちは間違いをしたとは思わない。ドローを望んでいなかったし、攻撃を続けようと思った。大久保、岡崎、大迫はクラブでもセンターフォワードとしてプレーしている選手だし、本田も前回大会でフォワードとしてプレーしていた。だから攻撃的に行っていたと思う」

「今まで技術やスピードを活かすプレーをしてきて、良い成果がでていた。戦い方を最後にいろいろ変えるのは良くない。時間をかけて準備すべきだ。スピードを上げてプレーする勇気が大事だったが、望むようなスピードではなく、発揮できていなかった」

「数的有利な状況で、ボール回しのスピードがあればスペースができ、勝利に繋がったと思う。そういった戦い方で、香川が活きてくる。なので、遠藤を入れて、ボール回しのスピードを上げたかった」

香川真司また香川真司を先発から外した理由を問われると、「技術的な理由ではなく、戦術的な理由で外した。サイドからの攻撃で、相手を疲れさせたかった。そしてギリシャの守備を広げたかった。香川はサイドでもプレーできるが、中央でプレーする選手だから」と説明した。

そして交代枠を1枚残したことについて訊かれると、「青山を考えたが、青山を入れると、高めのポジションをとっていた吉田が下がらないといけなかった。サイドの長友と内田が良かったので、吉田のフィジカル面を考えて青山を入れなかった」と答えている。[Soccer King]
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140620/202756.html

■日本代表が決勝トーナメントへ進出する条件は?

C組のもう一試合ではコロンビアがコートジボワールに2-1で勝利。この結果、コロンビアの決勝トーナメント進出が決定した。

ギリシャ戦の引き分けで日本の決勝トーナメント進出はかなり厳しくなった。無条件で日本が勝ち上がれるパターンはなく、日本が決勝トーナメントに進出するためには、最低限、24日(日本時間25日)のコロンビア戦での勝利しなければならない。日本がコロンビアに勝ち、ギリシャがコートジボワールに2点差以内で勝った場合、日本とギリシャが勝ち点4で並んでも日本が得失点差で上回り、日本の2位突破となる。

また、日本がコロンビアに2点差以上で勝ち、コートジボワールとギリシャが引き分けに終わった場合も日本とコートジボワールが勝ち点4で並ぶが、得失点差で日本がコートジボワールを逆転。決勝Tの扉が開かれる。[東スポ]
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/2014brazil/280703/

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