160キロ連発の大谷翔平
20日付の『サンスポ』の記事によると、腰痛の手術で欠場した楽天・星野仙一監督に代わり急遽パ・リーグの指揮を執ったロッテ・伊東監督が試合後、「出場選手を増やすべき」とオールスターの現行制度に苦言を呈したという。
記事によると、伊東監督は第2戦に先発した大谷翔平(日本ハム)について、2回まで投げてもらうことを要請したものの、日本ハム側がこれを拒否。伊東監督は「中途半端にしか出られない選手を選ぶのはファンに失礼。こんなのオールスターじゃない」と漏らしたそうだ。
結局、1回限りで降板した大谷の代わりに、リーグ最下位に沈む楽天勢が健闘。当初は1回しか投げない予定だった則本昂大が2回を投げ、さらに登板予定のなかった福山博之も急遽2回を投げた。
福山に至っては第1戦でも2回を投げており、オールスターでまさかのフル回転。伊東監督にとっては、苦心の投手リレーとなった。
現行では、オールスター出場選手は各リーグ28人。出場選手を増やせば今より余裕を持って投手を起用できるようになるが、オールスターは"スター選手の豪華共演"の場。出場選手が増えすぎても、その魅力は薄れてしまうだろう。
そうした背景を踏まえて、ファンから挙がっている「オールスターは1試合で良い」という意見。参考にしたいのが、海の向こうメジャーリーグのオールスターだ。
全12球団で構成される日本プロ野球に対し、広大なアメリカ本土にちらばる全30球団から成るメジャーリーグ。これだけ多くのチームがある中から、オールスターに選ばれるのは各リーグ34人、計68人だけ。日本のオールスターは1球団あたり4.7人(12球団から計56人)が選ばれるが、MLBは1球団あたり2.3人と約半分だ。
ただでさえ世界中の一流選手が集うメジャーにおいて、各チームから平均2~3人しか出場できないオールスター。3年連続で選ばれているダルビッシュ有や、かつて10年連続で選ばれたイチローの凄さがわかるだろう。
加えてメジャーのオールスターは、1試合しか行われない。そのため、よほどの乱打戦になるか延長戦にでも入らない限り、監督は惜しみなく投手を注ぎ込むことができる。
今年のオールスターでは両リーグとも、全投手が登板を1イニング以下で終える豪華リレーを展開。それでも投手の駒不足に悩むどころか、せっかく選ばれても出場できない選手もいた。この贅沢さこそ、メジャーのオールスターの醍醐味だ。
その1試合を最大限に盛り上げるためのユニークな工夫もある。メジャーのオールスターでは試合中、選手たちがツイッターで自由に呟く。出場を終えた選手たちがすぐさまツイッターに「緊張したけど楽しかったよ!」などと心境を綴り、ファンと興奮を分かち合うのだ。
ダグアウトの裏に特設されたソーシャルメディアルーム
目先の収益だけを考えたら、確かに日本のように2試合以上を開催した方が良いだろう。しかしメジャーは1試合限定にすることで、オールスターをより豪華で特別なイベントとしてブランディングしているのだ。
メジャーのオールスターでは、球場外でもファンを楽しませる様々なイベントが開催される。
オールスター期間中、開催地の街中で必ず行われるのが、メジャーOBらと会える「ファンフェスタ」や、NIKEが主催する「5Kマラソン」などのチャリティイベント。
NIKE主催の「5Kマラソン」
オールスターゲーム当日の昼には、街中で選手たちのレッドカーペットパレードが行われる。オールスターに選ばれた選手たちが家族やスタッフを連れて、ハリウッドスターさながらパレードカーに乗ってファンの声援に応えるのだ。
レッドカーペットパレード
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内容より金、、現状ではオールスターってよりはセ・パ対抗戦だよね(笑)