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斎藤佑樹 今季引退、転職も考えていた!!2年ぶりの白星で「張っていきましょう」の真意

プロ野球・北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が7月31日、QVCマリンフィールドでの千葉ロッテ戦に先発登板。6回1失点で、2012年6月6日の対広島戦以来、約2年ぶりの白星をゲットした。

勝利を挙げ笑顔を見せる斎藤佑樹
勝利を挙げ笑顔を見せる斎藤佑樹

"ハンカチ王子"として甲子園制覇、大学では日本一、プロ入団後もルーキー年に先発で6勝をマークするなど、絵に描いたような野球人生を歩んだ斎藤だったが、昨年の一軍登板はわずか1試合。

大谷翔平「その間に、日ハムでは大谷翔平という、これまた規格外の若手選手が入団。栗山英樹監督も"二刀流実現"に向けて動いており、当初は力を入れていた佑ちゃん育成も、優先順位が明らかに下がりました」(スポーツ紙プロ野球デスク)

斎藤佑樹まさに背水の陣で臨んだ今年。2年ぶりのヒーローインタビューでは「これから僕の第二の野球人生が始まりますので、一緒に頑張っていきましょう!」とあいさつ。ファンの涙を誘った。

高校時代から女性ウケ抜群の斎藤。「プロ入り後も、女子アナとの合コンは大好きだった」(テレビ局関係者)というが、本業で結果を出せない状況では、徐々に周囲も引いていった。故障や結果が出ない中での2軍暮らし。考えていたのは、やはり「転職」だったようだ。

「実は、斎藤が今オフにも引退するんじゃないかと、少し前までテレビ局関係者の間で話題だったんです。それもそのはず、斎藤はあらゆるメディアに知り合いがいる。

そこで、もし引退するなら、キー局や大手広告代理店がこぞって"転職先"として名乗り出るという話があったんです。本人も、まったく知らない世界に行くよりは、野球界に近い場所で転職することに否定的ではなかったそう。

上重聡場合によっては、日テレの上重聡アナのように"斎藤佑樹アナウンサー"が実現していたかもしれなかったんですよ」(同)

斎藤がアナウンサー転身となれば、確かに知名度もあって話題性十分&人気者になりそう。だが、そんな周囲の雑音をかき消すかのような、本業にともる火を消さない1勝だった。[日刊サイゾー]
http://www.cyzo.com/2014/08/post_18103.html

■斎藤佑樹 勝利の理由と成長への課題

斎藤は、なぜ復活を遂げることができたのか。この復活白星を本物と見ていいのか。斎藤は「真っ直ぐが指にかからなかった。ストレートが悪かった」という。そのストレートは130キロ台。ロッテ打線にそのストレートを痛打されると、斎藤は「変化球を低めに集めた。変化球が機能した」とボールゾーンをうまく使いながら手玉にとった。

風速6メートルのQVCマリン独特の風は、縦の変化と横の変化球、つまり、フォーク、スライダー、チェンジアップの3つの球種を大きく曲げているように見えた。

千葉ロッテの伊東監督「低めに変化球を集められた。ストレートは打ち返していたが、途中からストレートを使わなくなった。あせりからボール球に手を出した」とは、千葉ロッテの伊東監督の証言。

キューバからの助っ人、デスパイネに対しては、外のスライダーかカットボールで併殺打をひとつ、残りの2つの三振は、すべて外角低めのボールゾーンへ変化する球だった。

斎藤は、右肩を痛めて1年を棒に振ったが、今春のキャンプからは、新しいフォーム改造にずっと取り組んできた。その改造結果が、いわゆる球持ちのいいピッチングを生み出し、打者が見極めにくい変化球のキレにつながったのだ。

2年ぶりの白星を手にした斎藤は試合後、「気持ちで負けないようにした」と言った。それが、インサイドに厳しくストレートとシュートを使った配球である。

フォーム改造にプラスして強いメンタル。かつて"ハンカチ王子"と呼ばれたエリート投手は、逞しくなって帰ってきた。

栗山監督栗山監督は、「先発投手は余っている。今後、対戦相手との相性などを見ながら(先発で)使っていきたい」と今後の起用法を明らかにして、さっそく、翌日には、登録を抹消された。

ローテーション候補として生き残ったわけだが、この勝利は、斎藤の本物の覚醒と考えていいのだろうか? 筆者は、斎藤自身が「生命線」と言うストレートのスピードに不満が残った。

まるで心理学者のような配球術で、走者を背負いながらも失点は角中のソロアーチ1本に抑えたが、それで長続きするのか?との疑念も抱いた。

斎藤自身も、インタビューのやりとりの中で、ストレートへのこだわりを何度も口にしていた。おそらく、課題はクレバーな彼自身が一番わかっているのだろう。本当の挫折を乗り越えたと言える日は、彼自身がストレートをレベルアップさせ、思いのままに投球を操れるようになったときに訪れるのかもしれない。[THE PAGE]
http://thepage.jp/detail/20140805-00000001-wordleafs?page=1

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