8強入りを果たした錦織圭
勝利の喜びに、錦織が拳を天に向かって突き上げたとき、すでに日付は変わっていた。4時間19分に及ぶ戦いが終わったのは、大会史上最も遅い終了時間に並ぶ午前2時26分。激闘を終えた錦織は「本当にうれしい。幸せだ」と、歓喜に酔いつつ汗をぬぐった。
世界でも屈指のリターンの名手と呼ばれる錦織と、196センチの長身から放つ高速サーブが自慢のラオニッチの対戦。勝負を分けたのは最終第5セットの第5ゲームだ。
対戦した錦織圭とミロシュ・ラオニッチ
「最初は全くラケットが振れず、何をしてもダメだった」という。序盤は相手にサービスエースを決められ、リズムに乗れなかった。悪い流れをどう変えるか。
ウエアを着替えて気分転換を図り、サービスゲームは確実にキープして相手に重圧をかけようと考えた。すると、徐々に動きのよさを取り戻した。後半に入ると、ラオニッチのサーブの速度が、疲れから落ちていったのにも助けられた。
日本勢92年ぶりのベスト8入り。しかし、満足はしていない。「勝てない相手はもういないと思う」。24歳の錦織が目指しているのは、日本勢初の4大大会制覇なのだから。[毎日新聞]
http://mainichi.jp/sports/news/20140903k0000m050104000c.html
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