さらに、シーズン開幕前に本田を強く批判してきたメディアやサポーターは、過去の発言を「後悔している」と発言し、ついには謝り始める事態に発展している。
中でも、ニュースサイト「Leo Sport」は、「かつてほど(のレベル)ではないセリエAだが、それでも成功することは難しい。(本田は)デビューシーズンが後ろ向きだっただけに、華麗なまでに偏見を称賛へと替えてみせた」と本田の活躍を絶賛している。
また同じくニュースサイト「Giornalisti nel pallone」も「本田に許しを請いたい。私はずっと彼の獲得はマーケティングの一環だと言い続けてきたが、彼は間違いだと証明した。7試合で6ゴールは、まぐれでも何でもない」と評価を一変させている。
さらに辛口メディアの一つ「Calcio web」では「最初、私たちは彼に大いに期待し、その後、実力が伴わないものだと思った。
ただ、今はACミランがチャンピオンズ・リーグの舞台に上がれるかどうかが、彼の肩にかかっている。ホンダという名前のわりに少し遅れてしまった感はあるが、日本から来た男に改めて"ようこそ"と言いたい」と、謝罪めいた論評を次々と掲載した。
これまでにもイタリアでは多くの選手が批判にさらされてきたが、このような謝罪文を掲載するのは異例である。
イタリアメディアは、こういった"手の平返し"行為を自認し、肯定もしているようだ。
記事には、手の平返しを批判する者への反論とも言うべきジャーナリストの発言も紹介している。いわく「良い時は褒め、批判することも必要。ただ単に"応援団"となったメディアの称賛記事が最も恥ずべき行為である」「報道はあくまで中立に」ということだそうだ。
[引用/参照:http://news.livedoor.com/article/detail/9383826/]
事実、当時の本田は、厳しい批判にさらされてしかるべきプレーに終始していたのだから当然である。
しかも、そう遠くない過去に欧州のみならず世界を席巻した実績から「名門」とされるクラブの選手であればなおのこと。
わずか1試合のわずか1プレーを誤っただけで容赦なく吊るし上げられる。その是非はともかく、ここイタリアで「ジョカトーレ」の職に就くとはそういうことである。
20を超える階層の頂点であるセリエAで、しかもその上位クラブに席を持つとはそういうことなのだ。しかも本田は10番である。
今明確に言えるのは、今年1月の移籍から昨季終了までの間、本田はミランの10番に値しない存在だったということだ。
ミランを50年に渡り見続けてきた、いまや80歳をはるかに超えたファンのひとりは、今年3月当時、実に寂しげな表情と怒気を交えながらこう語っていた。
「今すぐ本田はミラノを去るべきだ。クラブ史上最低の10番」。
そして、「50年目にして初めて、私はサンシーロへ通うことをやめた」と。
辛辣に過ぎる言葉なのかもしれないが、当時の状況下でそうした声を否定する材料があったかといえば、それは誰にも持ち得なかったはずである。
今季開幕から7戦で6ゴールを記録したことでメディア全体が賞賛するのを"手のひら返し"と揶揄する向きもあるが、そうではないだろう。
良ければ率直に評価し、悪ければ批判する。極めて当たり前の対応でしかない。
むしろ、批判すべきを批判せず、単に「応援団」と化した類いのメディアが並べる「提灯記事」こそが、最も恥ずべき行為である。
選手の活躍と成長を望むのであれば、前述の老人に倣い厳しい態度を示すべきだろう。対象となる選手が豊かな才能を備えているのであれば、見る目はさらに厳しくなって当たり前である。
かつてフランコ・バレージはこう言っていた。
「プレーの不甲斐なさは誰よりも選手本人がもっともよく知っている。当然、翌朝の新聞に厳しく書かれることも受け入れる用意がある。ところが、それがなければ一体なんなんだ......となる。つまり『俺は批判の対象にさえならないのか』『もう期待もされていないのか』となる」
今季、本田圭佑は本来の実力を発揮しつつある。ただし、今のミランはチャンピオンズリーグにもヨーロッパリーグにも出場していないため日程的に余裕があり、それゆえコンディションを維持できているともいえる。
真価が問われるのは、今季の後半、さらには来季といえるだろう。
ちなみに、今日現在、第7節を終えた時点で、件の老人はまだスタジアムへ戻ってきていない――。
[引用/参照:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/wfootball/2014/10/21/post_663/]
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□ 本田圭佑タッチ集 ヴェローナ戦2ゴール 2014年10月19日
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本田よ、許しを請うのはお前だろ
日本でも岡田監督が同じような事をされてましたね
ワールドカップも最高のご活躍でしたよね。