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恐るべしワールドカップ・・・日本国民の懐から駄々漏れ!?スポーツのTV放映権料の裏事情とは!?

2020年のオリンピック東京開催も決まり、ますます高まっているかに見える国民のスポーツ熱。視聴するのは民放なら無料だが、放送局では多額の契約金を払って放映権を取得している。

どこに支払っているのかといえば、スポーツ競技の主催者や競技団体へである。業界関係者に聞いてみると、いかにスポーツ番組にお金がかけられているか、人気の高い番組は激しい争奪戦になるかがわかる。

例えば、プロ野球の試合であれば、ファンが多い巨人がトップの高額。

巨人戦のTV放映権料は「プロ野球は巨人の場合は1試合5,000万円程度です。他はセ・リーグならば1,000万円~3,000万円程度ですし、パ・リーグならば100万円~800万円程度なので、ズバ抜けた高さです。

しかし、プロ野球の放映権料はこれでも安くなりました。以前は巨人なら1試合1億円が当たり前でした。ただ、これはあくまでも"売値"であって、"買ってくれれば入るお金"です。

地上波は中継を敬遠しているので、もはや絵に描いた餅です。ラジオ中継もありますが、微々たるものです」(スポーツ番組関係者)

たしかに巨人は高いものの、放送局が放送しないのでは一銭たりともお金は入らない。野球に人気が下がり、球団自体の経営が厳しくなっているようだ。

そのため、球団では1試合1億円以上もの放映権料(日本シリーズ)を請求することもあり、視聴率は落ちているものの放送を止めるにもリスクがあるテレビ局では提示された料金を支払わざるを得ない状況だという。

かつては「大人になったら野球選手になりたい!」宣言をする子供が多かったが、今では子供達がなりたがるスポーツ選手は「サッカー選手」。

スポーツ中継 アンケート

さぞやサッカーの放映権料は高かろうと思いきや、意外にもそれほどの金額ではない。

「Jリーグの場合には1試合あたり200万円~300万円ほどです。CS放送局が専門チャンネルを持つなど、ほぼ全試合が放送されますので、野球よりはマシという印象です」(同・スポーツ番組関係者)

もちろん、日本代表戦ともなれば、目玉が飛び出るほどの高額だ。

「代表戦は視聴率も期待できますので最低でも5億円ほどです。この金額は今後の活躍で上がっていくことも予想されます」(同・スポーツ番組関係者)

そして、やはり女子サッカーの放映権も上昇気味らしい。

「なでしこはワールドカップ制覇以降、大幅に上がっています。ただし、なでしこリーグは1試合50万円~80万円ほどです。

ワールドカップ以前は放送されないことがほとんどでしたから、金額は安いのですが、人気が出て放映権料も上がっているジャンルと言えます」(同・スポーツ番組関係者)

日本ではサッカー人気が高まり放映権料で潤いつつあるものの、海外のリーグでは、数千億単位で放映権料を売っているところもあるという。

オリンピックをはじめ、他のスポーツの国際大会の放映権料はどうなっているのだろうか。

「オリンピックの場合にはNHKと民放が合同で放映権を買って各局がそれぞれ試合を中継する形なので、放映権料も全体で払っています。

今後で言えば、2018年冬季五輪の平昌(韓国)と2020年夏季五輪の東京が合わせて660億円です。その先の2022年冬季五輪と2024年夏季五輪は合わせて440億円です」(広告代理店関係者)

桁違いの放映権料だが、実はこれまでのオリンピックを見てみると10年バンクーバーと12年ロンドンではトータルで325億円。

14年ソチと16年リオデジャネイロでは、トータルで360億円とピョンチャン・東京よりはるかに少ない。これは、韓国や東京という日本にとって注目度の高い国で開催されることが理由のようだ。

オリンピック 放映権料

サッカーのワールドカップへの注目度もかなり高く、業界では大会ごとに放映権料がアップしていることに不満の声も高まっているそうだ。

「サッカーのワールドカップは大会ごとに放映権料が上がっていて、世界中の放送局が悲鳴をあげていますが、特に日本はひどい有様です。

放送しないわけにはいきませんが前回大会はCS放送局が撤退してしまうなど、放送局もギリギリの状態で支払っています」(スポーツ番組関係者)

例えば、1998年のフランス大会の放映権料は6億円だった。ところが、2002年の日韓大会から放映権は各国放送局の競売形式となり、みるみる高騰。

2010年の南アフリカ大会では250億円、そして、今回のブラジル大会では400億円にも跳ね上がった。これはNHKと民放連加盟各社で構成されるジャパンコンソーシアムが負担するもので、400億円のうちの70%の280億円はNHKが支払っている。

ワールドカップ放映権料のしくみ

もちろん、これは受信料からまかなわれるものだ。
(※2014年度のNHK受信料収入は6428億円)

なぜこういうことが起きるのかと言うと、日本でFIFAと交渉する権利があるのは電通だけなので、言い値で金を払うしかない。電通にとって日本が勝とうが負けようが、何も生み出してないのにピンハネ分は入ってくる。オリンピックの2大会分の金額に近い400億円もの金額が支払われるというワールドカップの放映権料、これでは視聴者を増やそうと放送局も「負けられない戦い」と躍起になるはずだ。

ワールドカップ放映権料のしくみ

ただ、問題はこれ以外にも。

「これだけの人気なので大会ごとに金額がアップするのも納得がいきます。しかし、問題は日本が払っている割合なんです。

サッカーワールドカップの放映権料は全世界で2,000億円なんです。400億円を日本が払っているということは、5分の1を日本が払っているわけです。32チームが出ているのに日本がこれだけの割合を払っているのはおかしいですよ」(同・スポーツ番組関係者)

なぜこのようなことになっているのか。

「日本がワールドカップに出るようになって取れるところから取ろうという魂胆だと思います。中国やアメリカ以上にサッカー人気も高いですし、ワールドカップに出ている国の中では日本はダントツで大金持ちですから」(広告業界関係者)

逆にいえば、日本が放映権料を支払わなければ、ワールドカップは開催が難しくなるのではないだろうか。

「人気が高くなっていくと放映権料が上がっていくのは仕方ないにしても、このバランスをどうにかしてもらわないと、放送しないという選択肢を選ばないといけなくなるかもしれません。

日本のテレビが放送を取りやめたら今の規模での大会開催は不可能でしょうね」(同・広告業界関係者)

世界的に見れば豊かな国かもしれないが、日本だって国民は節約に節約を重ねて苦しい思いをしながら生活している。現状の経済状況はそこまでラクな状況にない。

本気で放送を取りやめる前に、某競技団体には考え方を改めてほしいものだ。

[引用/参照:http://tocana.jp/2014/12/post_5441_entry.html]
[引用/参照:http://www.sankei.com/sports/news/140621/spo1406210089-n6.html]

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[2] あ

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