順調にスコアを伸ばしていたが、最終日は「今の課題」と語っていたショートゲームでつまずいた。また、最終18番では救済処置に手間取った。
身ぶり手ぶりでニアレストポイントを確認したが、3日間ともバーディーとし相性のいい18番でバーディーを奪えなかったのも、競技委員のルール処置の解釈に時間がかかり、リズムが微妙にズレたことも無関係ではないはず。
ツアー2勝目に向けて課題山積といえる。
松山のゴルフは確実に上達している。同時に、米ツアーで存在感が増す松山への周囲の目は、より厳しくなる。米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏は、「松山もこれからはただ強ければいいでは済まされない」とこう続ける。
「まずは米ツアーの実力プロたちと積極的にコミュニケーションを図ることです。
J・ウォーカーが"マツヤマは英語を話せない"と前日にコメントしたように、ワケのわからないやつと見られているわけです。
いつまでたっても日本人だけで集まって行動していたり、勝てばいいんだろうという態度をとっていると、米ツアーのファンや関係者の印象は悪くなるばかりです。米ツアーメンバーの一員として何よりも信頼関係を築くことが重要です」
1968年にPGAオブ・アメリカ(全米プロゴルフ協会)からツアー部門が独立して大きくなっていった経緯も理解しなければならない。
もともとは全米各地で独自に行われていたゴルフ大会に米ツアーが協力する形で盛り上げて、その収益を地元に寄付したことがはじまり。つまり、ゴルフ大会はチャリティー活動がメーンだった。
選手たちもそれを理解しているからファンサービスに熱心だし、寄付金を集めるためにプロアマにも積極的に参加し、協力を惜しまない。
さらにB・ワトソンはがん撲滅、P・ミケルソンはピンクリボン活動、J・スピースは障がい者の施設でボランティア活動を行うなど、強いプロはゴルフ場の外でも慈善活動を行っている。
日本ならゴルフが強ければそれで人気者になれるが、米国では認められないし、評価もされない。強くなればなるほど、相応の社会貢献が求められるのだ。
[引用/参照:http://news.livedoor.com/article/detail/9671580/]
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