2月22日にはテスト走行中に、アロンソが"予測不能の突風"(チーム発表)によるアクシデントでクラッシュ。そのまま入院となり、大きな怪我は無いとされているが、現在も経過観察中となっている。結局、ホンダはとりあえずこのテストを早仕舞いすることとなった。
□ なぜアロンソとバトンはホンダを選んだのか?
アロンソとバトンというチャンピオン経験者であれば、彼らを欲しがるチームはいくらでもあり、12月まで待たなくとも2015年のシートを得ることはできたはずだ。しかし、アロンソもバトンも、そうはしなかった。なぜなら、彼らは2人とも、マクラーレン・ホンダの一員になる道を自らの判断で選んでいたからだ。
それは、やり残した仕事がそこにあったからだ。
□ フェラーリでの2年間よりホンダを取ったアロンソ。
アロンソがマクラーレン・ホンダへ行くためには、ひとつの問題があった。それは2016年まで締結していたフェラーリとの契約である。
「フェラーリで2度、タイトル獲得まであと一歩という経験をしたし、あと2年フェラーリと契約が残っていたから、残留することもできた。でも、ホンダのほうが可能性は高いと感じた」と語るアロンソ。
実は、アロンソのホンダへの憧れは、少年時代から抱いていたものだった。
□ ホンダの栃木研究所を見て、アロンソは確信。
ホンダの施設を見たアロンソは「技術的に勝てる可能性があると感じた」のである。
アロンソにはもうひとつマクラーレン・ホンダへ行く理由があった。それは8年前の苦い思い出を払拭するためである。
ルノーで2冠を達成したアロンソが、名門マクラーレンに三顧の礼を尽くして迎え入れられたのは2007年。ところがその同じ年、イギリス人の大物新人であるハミルトンもマクラーレンに加入してアロンソの地位が揺らいだため、両者の関係に亀裂が入り、アロンソは1年でチームを離脱することとなったのだ。
あれから8年が過ぎたいまも、アロンソの心の中にはそのときの傷が残っている。そして、アロンソは悟る。それは時間の経過だけでは消えない傷だと。
「あれ以来ずっと、僕の中でやらなければならないことがひとつだけ残っていたんだ。そして、今それをやりにマクラーレンへ行く。2007年にスタートした仕事を、やり遂げるために」
□ 忘れられない......2008年末のホンダF1撤退。
そのアロンソのチームメートとなったバトンも、アロンソに負けないくらい、2015年にマクラーレンのステアリングを握ることを楽しみにしていたドライバーだった。それは2015年からホンダがカムバックしてくるからである。
「かなり辛いシーズンとなった2007年を過ごした後、2008年に入ると私たちは、大きくレギュレーションが変更となる2009年に向け、さまざまなトライ&エラーを行っている途中だった」というバトン。
ようやく、開発していたマシンが形となって見えた2008年末。ホンダは、F1からの撤退を発表した。
ホンダのスタッフとともに開発したマシンで、2009年に念願のタイトルを獲得したバトンだが、それをホンダのスタッフと喜び合うことはできなかった。
「7年前まで、僕たちは6年間、一緒にF1を戦っていたわけだけど、僕にとってもホンダにとってもやり残したことがまだある。それをやらずにF1から引退することはできない」
□ アロンソ「必ず、伝説を蘇らせる」
しかし、マクラーレン・ホンダはいまだトラブルに悩まされ、実力が発揮できない日々が続いている。それでも、それ以上の年月をこのチームで耐え忍んできたバトンに焦りはない。
「私は2013年と'14年もこのチームにいて、厳しいシーズンを過ごしてきた。でも、いまはあのときよりずっとモチベーションは高い。なぜなら、過去2年間よりずっと大きなものにチャレンジしているんだ。それがいつ達成されるかはわからない。でも、みんなで協力して、必ずクリアしてみせる」
それはテストでクラッシュし、検査のために病院に搬送されたアロンソも同じだろう。
「僕たちはいずれ目標を達成する。なぜなら、ホンダの人々は何かを成し遂げたいと思ったら、それを達成するまでやり続ける人々だから。僕たちには時間があるし、僕たちには希望がある。そして僕たちには必要なリソースがある。必ず、伝説を蘇らせる。それが僕たちの挑戦だ」
[引用/参照:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150224-00822761-number-moto]
□ アロンソ事故の衝撃で意識が20年前にタイムスリップ
先月22日(日)、1回目のバルセロナF1冬季合同テスト最終日に事故を起こしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)。 スペイン日刊紙『El Pais(パイス)』によると、アロンソが意識を取り戻した際、記憶は一気に20年前の1995年にさかのぼっていた。
医師たちに向かってアロンソは、次のようなことばを発した。「僕はフェルナンド」「ゴーカートに乗っている。いつかF1ドライバーになりたい」
一時的に失った20年の記憶を取り戻すのに一週間かかったというアロンソ。ミナルディ(現トロロッソ)でF1デビューを果たした2001年、ルノー(現ロータス)で成し遂げた2度のF1世界選手権制覇、そして2015年、フェラーリからマクラーレン・ホンダへの移籍。そんな記憶がすべて飛んでしまったのだ。
しかし、その後に行なったすべての検査やスキャンの結果からマクラーレンは、アロンソが外傷や事故の影響と無縁であると主張している。ただし、命取りの「セカンドインパクト症候群」を心配する医師たちは、来週末のF1開幕戦オーストラリアGP出場を見送らせた。
この決定に驚く医療関係者もいる。
その一人がバルセロナの神経外科医、ラファエル・ブレサ博士だ。「この場合、根拠に乏しい仮定を持ちだして彼(アロンソ)にレースをさせないのは、いかがなものか」
「彼ら(マクラーレン)はすべての検査で何の怪我も負っていないことが分かったといっている。そうであるなら、脳も事故以前の状態だ。仮に二度目の衝撃が襲ったとしても、最初の事故は脳に何ら影響を及ぼさない」
[引用/参照:http://www.topnews.jp/2015/03/06/news/f1/122867.html]
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何か嫌な予感がするのう
いい話だぁ~~~