萬田久子(53)のパートナーでアパレルメーカー「リンク・セオリー・ジャパン」の社長・佐々木力(享年60)が亡くなった。スキルス性の胃がんだった。

最初の体調の異変を感じたのは3月末だったという。

そのときは尿管結石ということで手術を受け、5月には萬田と一緒にチャリティゴルフに。6月までは、2人で飲み歩いていたというが、6月末に精密検査を受け、入院からわずか一ヶ月だった。

佐々木氏の遺産は200億円と言われているが、その相続に萬田の名前はないという。

萬田が佐々木さんとの同棲を始めたのは86年。すでに彼には、妻子がいて、妻・A子さん(58)のおなかには3人目の子供がいた。その後の87年10月、萬田は未入籍のままニューヨークで男の子を出産。離婚は揉めに揉め…萬田の長男が認知されたのが90年。佐々木さんとA子さんの離婚が成立したのは、94年のことだ。

「妻としての最後の抵抗だったのでしょう。A子さんは離婚時、佐々木さんに『萬田とは入籍しない』というのが条件だったそうです。晴れて夫婦になれると思っていた萬田さんも、その約束を受け入れ、事実婚の道を選びました」(前出・ファッション関係者)

それから17年。だが、萬田と前妻の3人の子供たちの関係は良好だったようだ。

「前妻の3人の子供のうち、33歳の長女はすでに結婚。28歳の二女と26歳の長男は、都内のマンションで暮らしています。萬田さんの23歳の息子と前妻の長男は、年齢が近いこともあって、仲がよかったそうですよ。佐々木さんの闘病中は、前妻の子たちと萬田さんの息子が一緒に見舞うこともあったそうです」(萬田の知人)

通夜会場に飾られた写真100点のなかには、佐々木さんと萬田のツーショットのほか、萬田がA子さんの子供たちと一緒に写った写真もあった。通夜の後、萬田も言った。「子供たちが支えてくれました。悲しみを一緒に分かち合い、絆が固まりました」佐々木さんの遺産は200億円といわれるが、その資産を管理する会社を9年前に設立していた。役員には、前妻の3人の子供たちと萬田の息子が名を連ねているものの萬田自身の名前はない。

「資産管理会社の出資比率を見ると、前妻の長男が37.5%、長女と二女がそれぞれ25%、高田さんの息子が12・5%となっています」(証券会社関係者)

佐々木さんの死後、資産管理会社の社長には、前妻の長男が就任するという。

「萬田さんの息子の比率が低いのは、前妻の子供たちを立ててのことでしょう。事実婚とはいえ、未入籍ですから、遺言でもない限り、萬田さんには遺産は一銭も入らない。遺産はすべて子供たちで分け合えるように考えたようです。遺産でもめるなんてバカバカしいということでしよう。萬田さんらしいですね」(前出・萬田の知人)

萬田は自身の資産を前妻の子供に託すという。お金目当てじゃない。萬田は事実婚のプライドを守ったのだ。

ところが、佐々木さんの闘病中、さらにもう1つの家族の存在が明らかになった。

「佐々木さんには、元部下で41歳のM子さんとの間に、2歳の女の子がいて、認知もしていたそうです。M子さんは、語学堪能で実務能力も高く、モデル並みのルックス。佐々木さんが起業したセオリーの洋服を着て、雑誌にも出ています。M子さんは佐々木社長の右腕でしたし、萬田さんとも何度も会っているはずです。でも、萬田さんは2歳の娘の存在も、認知についても、佐々木さんから聞かされていなかったようです」(芸能関係者)

病床の夫に問いただす間もなく、佐々木さんは7月13日から昏睡状態が続いた。M子さんは、佐々木さんの異変を知り、リンク社を通じて、見舞いたいと申し出たという。しかし、萬田は最後まで、M子さんだけは、佐々木さんに会わせなかったという。知らない間柄ではなかっただけに、出産も認知も知らされなかった萬田のショックは大きかったのだろう。

8月14日の通夜と15日の告別式には前妻の姿も、M子さんの姿もなかった。

事実婚で25年。7月12日に交わしたのが佐々木さんとの最後の会話となった。

「『元気になったら、結婚しよう』と。病室で……。でも、嬉しいっていうか、なんかねぇ。ちょっと遅いですよね」

未婚の妻のプライドを貫いた萬田だが、本当に欲しかったのは″妻″という立場だったのかもしれない。

[女性自身]

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