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あっちゃん卒業式にアキバ騒然

「AKB48」の前田敦子(21)が27日、東京・秋葉原のAKB48劇場で最後の公演に臨み、グループを卒業した。高橋みなみ(21)らメンバー13人が涙で感謝のメッセージを送ったが、あっちゃんは最後まで笑みを浮かべ、「今まで本当にありがとう」と応じた。終演後、劇場を約2000人が取り巻き、あっちゃんは劇場が入ったビルのベランダから「今日はありがとう!!」と呼び掛けた。

前田敦子 最後のステージ
前田敦子 最後のステージ

AKB48劇場での最後の公演が終わった午後9時過ぎ。中に入れなかったファン約2000人が、劇場の入ったビルを取り囲んだ。「あっちゃん」コールが鳴りやまない。すると、午後9時半ごろ、ビル2階のベランダから、前田が姿を見せた。

前田敦子拡声器を持ち、「今日はありがとうございました。気をつけて帰ってください」と呼びかけ、手を振った。「あっちゃん、ありがとう!」「あっちゃん、忘れないよ!」。たった7人のファンの前で始まった「AKB48」のコンサートの歴史。その中心にいたあっちゃんを思うファンの大歓声が、秋葉原の街に地鳴りのように響いていた。

最終公演は、あっちゃんらしい、最高の笑顔で締めくくった。チームAとして16曲を熱唱した後は、総選挙の選抜メンバーが合流。約916倍の倍率から勝ち抜き、会場に入ることができた250人のファンの前で、全22曲を熱唱した。

最後の曲「桜の花びらたち」の歌唱前、メンバー13人が次々に感謝の思いを伝えた。初期メンバーの高橋みなみ、峯岸みなみ(19)らが大粒の涙を流す中、あっちゃんは終始、優しい笑顔で仲間を見守った。

前田敦子そして、最後のあいさつ。前田は2005年12月のデビュー当時のことから話し始めた。

「初めてこの劇場に来た時、まだブルーシートや木材がいっぱいあって、ここから私たちはスタートしました。この7年間、すごく大変なこともたくさんありました。みんなで『辞めたい』としか言わない時期もあったと思います。でも、それを乗り越えてここまで来れたのは、AKBのメンバーがいたからです。みんなで一つの目標に向かってこれたからです」

当時のことを思い出して、涙にくれるメンバーを背に「今日は笑顔で言えそうです。今まで本当にありがとう。私はこの劇場で一緒に踊ってくれたメンバー、そしてこうやって応援してくれた皆さんが本当に大好きです。最高の7年間でした」と、感謝した。

前田敦子公演の最後にはファンとハイタッチ。終演後、劇場内の壁にかけてある自身のプロフィル写真を自ら外し、「これでちゃんと卒業したという感じがしますね」と、感慨深げに話した。

その後、「この4日間は幸せでした。(東京ドーム公演で)たくさん泣いたので、今日は笑顔で終わりたかったです。でも、裏に行ったら涙が止まらなかったです」と振り返り、最後は「早くメンバーと乾杯したいです」と言い、笑顔で劇場を去っていた。

[スポーツ報知]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120828-00000013-sph-ent

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